アリアとはじまり
「かーちゃーーーんゲーセンいってくるぜぃ!!!」
「はぁい〜、いってらっしゃいアリア」
俺の名は山吹アリア高校1年生!部活はもちろん音ゲー部!ここの高校は強くもなく、弱くもないまぁ中堅ぐらいの高校てとこ!あんまし強かったら俺が試合に出られなくなっちゃうし弱すぎたらそれはそれでチーム戦とか勝てなさそうだし、だから真ん中!!って感じに選んだ。
「おーいアリア君、ぼくもゲーセンに行ってもいいかな?」
ゲーセンに行く途中で出会ったのは幼馴染のみなと、いつも弱気で何を考えてるかわからない。でも、性格はめっちゃ良さそうだからいつも学校帰りは一緒に帰ってる。俺もみなとも音ゲー部だ。今年入ったばかりでまだどっちつかずの新人だがまだ入ったばかりで一回も先輩と顔を合わせたことはない。どんな感じになるか分からないがとにかく今のうちに頑張るしかない。
「よーし到着だ!今日こそ今日こそ砂鉄のマシンガンクリアするぞ!」
砂鉄のマシンガンとは難易度 は比較的簡単で20段階ある難易度の中で8である。そして音ゲーのクリアは70パーセントの音を叩けたらである。その上にフルコンがありAPと呼ばれるオールパーフェクトとと言うものがある。APはなかなか出来る人がいないが出来たらかなりのプロレベルとして仕事がもらえることもある。ここの世界の音ゲーは曲によって難易度が決まっており、その曲でいくつもの難易度がある訳ではない。
「みなと!やばい!砂鉄のマシンガンクリアしてしまった、、よっしゃ!!!!」
「やったね!アリア君この1ヶ月頑張った甲斐があったね!」
「この調子でマスクマンもクリアできそうだな」
「マスクマンは難易度12だったよね、難易度高くない?」
「やってみなきゃわかんないだろ!」
「あぁマスクマンクリアできなかった。。」
「まぁ次頑張ればいいんだよアリア君」
「んでみなとはどんぐらい出来たんだ?」
「一応難易度9のセカンドチャンスをフルコン出来たぐらい、、」
「何?!!みなとってちゃっかり音ゲー上手いよな」
「俺も負けてらんねぇっての」
〜3時間後〜
「今日はめっちゃゲーセンで練習したけどお金めっちゃ使ったからかーちゃんに怒られそう。この前お小遣いもらったばかりなのに…」
「でも、よかったじゃんなんだかんだ言ってアリア君砂鉄のマシンガンフルコンまでできるようになったし、僕もライバルとしてそして仲間としてアリア君に負けないように一生懸命頑張るよ!」
丁度その頃、アリアとみなとが通う田地高校の音ゲーの部室では、部長である道合が
部員の皆と話をしていた。
「俺たちは去年と一昨年、この春の地区予選でベスト8だった。今年こそはベスト4以上目指そうではないか!!!」
「そうだな道合!俺たちの代でこの学校に少しでも跡を残してやろうじゃないか」
道合に話しかけたのは山口である。山口は道合と幼馴染で、音ゲーに関しては道合と同じくらいかもしくはそれ以上のの実力の持ち主である。2人とも音ゲーの難易度11をフルコンにする実力者である。アリアとみなとと比べると圧倒的だ。そしてこの部活にはよく野球部のマネージャーの女子とかって女神みたいな扱いをされたりするがこの音ゲー部には残念ながら女子がいない。だが、こいつらは熱血だけでここまできたのでそのような目の保養は不要だ。ちなみにベスト4以上に食い込んでくると県大会に出場する権利が与えられる。県大会に出場すれば大学にも有利になるし、何よりあいつは音ゲーが出来るという称号にもなる。あくまでチーム戦が一番ポイントが高いのだが、個人戦と団体戦の総合得点が高いものが勝ちとなる。トーナメント形式ではあるが一試合で行う音ゲーは個人戦が5回、1試合1ポイント団体戦は5人が同時に行い、1試合で3ポイントである。個人戦では難易度が指定されて地区予選の場合、7.8.9.10.11.12と順番に難易度が上がっていき、団体戦では難易度が10で行う。個人戦でも団体戦でも、同得点のポイントだった場合はサドンデスとして1対1で音ゲーバトルを行う。ルールはこんな感じだが、コンピュータが判断するので誤審の心配も不要となる。そして大会や、オリンピックでもそうであるが音ゲーに使われる機体は
(NEOS)《ネオス》
この機体はpandora社によって作られた高性能機体だ。様々な曲が含まれており、その曲数は現在で1000を超える
「ねぇねぇあした、とうとう部活がスタートするねアリア君!」
「そうだなー楽しみだけど結構スパルタだったりしてな」
アリアとみなとはこのあとネオスによって繰り広げられる悲しみと絶望をまだ知らない上、ライバルの出現、強敵の数々を知らない。。。