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魔王アバドンは 僕の中にいる  作者: モンブラン
8/8

元の世界へ

城を魔物達から奪還した事で シンジ男爵は

街に戻ると 既にお祭り騒ぎであった。

街中を上げての 大歓迎の垂れ幕とのぼり旗。

街の人々にとって 英雄は待ち望むが 到底叶わぬ

夢と思っていたが 今この街に誕生した事で

その名声は 他国まで響き渡り この街にも大勢の

他国民が 訪れる事となった。


結果として ここの経済は もはやバブル以上の

好景気をもたらしていたのだ。


町長が出迎えてくれたーー。

「お帰りなさいませ シンジ男爵様。お疲れ様

でした。お城をお救い頂き 誠にありがとうござい

ます。我々も鼻が高うございます はははっ」


「こんなに 歓迎してもらえるとは 本当に恐縮

です。 」


「何を仰います。貴方様は 英雄です。

わが街より出た 新しき英雄なのです!どうぞ

街の皆んなと一緒に お祝いを楽しんで下さい。」


「シンジ男爵様ーーーー!」(二人)

リナとカレンが 走って来た。


「もう 男爵様! 今日こそ寝かせませんよ!」

「おい それマジで怖いこら……。」

「あっははははは…。」(三人)


「いやーこれでこの街も 良くなってくれれば

僕はどんなに 嬉しいか」


「シンジ男爵様〜 何か食べましょうよ!」


「そうだな では 行こう!」


深夜まで お祭り騒ぎは 続き 美味い飯も美味い酒

も十分過ぎる程 頂いたあと 疲れ果てて

僕とリナ・ カレンは宿に戻って行った。


宿に到着すると

「シンジ男爵様 お帰りなさいませ。こらお前達

シンジ男爵様は 大変なお仕事を なされたばかり

じゃ 今晩はゆっくり休める様に 気を使うのじゃぞ」


「はい! 」(二人)


私達三人は 大きなベッドに横になると それこそ

バタンキューだった。三人は互いに体を寄り添い

お互いの温もりを 確かめる様に 夢の中に溶け込ん

で行った。




次の日は少し 遅く起きた。

昨夜の ドンチャンお祭り騒ぎで、遊び過ぎか

頭が重い。まぁ今日くらいは 良いかなと 自分に

言い聞かせていた。


ベッドの隣を見ると まだ二人もスヤスヤ寝息を

立てて 寝ていた。

でも 僕は思った。隣で可愛い子が 二人も寝ている

のに 何もしないのは やはり女の子にとって失礼

なのか?と。 隣にいるリナもカレンも 前の世界

なら 確実にグラビアアイドルとして やっていける

実力のボディである。リナは16歳 カレンは17歳で

肌もピチピチ 艶々なのは当たり前。

それに何でこんなに いい香りを二人は醸し出す!

あぁ〜英雄を辞めて 酒池肉林の地獄に落ちるか!


いや〜 とてもそんな勇気はないのだ……。

僕はとにかく サタンを倒し 元の世界に戻る!


「男爵様〜 さっきから何ブツブツ言ってるの?」

リナが 僕の顔に 顔を近づけていた


「あっ いや 何でもないぞ! 何でもない。」


「なんか グラビアがどうの こうのって……。」


「さっ 今日は どうするかな!」


「あっ 男爵様 顔真っ赤になった! なんか変」


「リナ そんなに 男爵様を 困らせてはダメよ

男爵様だって 立派な男ですもの。 それは色々

ありますよねぇ?」


「アレ? 朝食はまだかなぁ…。」


「あっすみませんでした。直ぐにご用意致しますので 暫くお待ち下さいませ。」


ふぅ どうにか 誤魔化したぞぅ。

しかし 最近コイツら 女のフェロモン出し過ぎ!

もう 勘弁してよーー。



朝食を摂っていると リナが慌てて入って来た。


「男爵様! えぇと 隣の国の 使者が来ましたが

お通しても よろしいですか?」


「隣の国? あぁまぁ通して。」


「はい 」


ドアを開け 使者が入室して来た。


「シンジ男爵様ですか いや 英雄シンジ様!

どうか 我が国を お助け下さいませ!」

使者は 膝をつき 頭を下げた。


「あっ 一体どうしたのですか? まず頭を上げて

下さい!」


「昨日の魔物退治の件は 近辺の国々ではもう津々

浦々まで 轟いてございます。我が国は隣国の

アンガス国と申しますが 昨日この国で起こった

城の占拠と同様な事が アンガス国でも起こって

しまったのです。我が国の兵を全部投入しても

押される一方で もはや 風前の灯となっております。どうが 英雄シンジ様のお力を お貸し頂く様

王からも 直々に命を受け 飛んでまいりました」


「そうですか では直ぐに立ちましょう!」


「ありがとう存じます!」



隣国アンガスの馬車に乗り 直ぐに出発した。


2時間程で アンガス国の城に到着したが


「うん? 城壁の周りにも 上空にも 魔物は全く

おらんが どうした事か?」


「いや どうもしとらんさ お前をここに連れて

来るように 申し付けられただけでのぅ。」

先程のアンガス国の使者は 見る見る姿が変わり

ガーゴイルになった。


「ほう これは 罠なのだな 小癪な真似をする」


「サタン様が 直々にお会いになるそうじゃ

ははははっ 粗相の無いようにな!」


城の中から スウっと 滑る様に サタンは出て来た。

「おぉ アバドンが中にいるのだのぅ。 魂と体が

こんなに上手く 溶け込むとは 素材が良いのか」


「サタンよ アバドンじゃ お主 我を嵌めたと

思っておるのかぇ?」


「何を 強がりを ここは 我が本拠地アンガス国

城には 1000ものの 我の手下が 待っておるわ!」


「ほう そうなのか 怖いのぅ。 ではアレは何と

した事なのかのぅ?」


サタンが後ろを振り返ると 城がゴーゴーと燃えて

いた。

「何だこれは! 一体どうしたのか!」


「サタンよ 上を見よ!」


見上げて見ると 赤龍の軍団が再び滑空していた。

そして 地上にも 何十万匹の蜂が 地表スレスレを飛んで 城の中に入って行った。


「サタンよ 最初から 使者は偽物と分かっていた

のだよ。2時間も前から赤龍を呼び出し 蜂も召喚

していた。お前が城から出たら一斉に攻撃する様

指示を出してな!」


「何と! はかられたのは我か!」


「さぁ 一世一代の 攻撃魔法 ハリセンボンを

受けてみろ! ハァーーーーーーーーーハッ!」


ヒュン ヒュン ヒュン ヒュンヒュン ヒュン!

ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン!


ダダダダダダダダダダダダダダダッ!

「ウゲェェェェェーーーーーーーー!」


サタンは 四方八方から飛んで来た 10cm程の針が

全て頭の先から足まで刺さり ヘルレイザー化した

と思うと 突然膨れ上がり 限界点を超えたのか

パァァァァァーーーーーーーーン!

と破裂した。


辺りは 銀色の粉が キラキラと舞っていた。


「サタンよ サラバだ。 また負けたのぅ。」


「ふぅ シンジよ 今まで 体を借りて悪かったのぅ

ようやく お主から 離れる時が来たねぇ。

貴方の采配は 中々の物だったぇ。名残惜しいが

この辺で 元の世界へ旅だつかねぇ。それとも

例の あの二人と 平和的に 酒池肉林かぇ?」


「あぁ 酒池肉林と言いたいのは 山々だけど

やっぱり 帰ります! 家に! お願いします!」


「そうかぇ。 最後まで 良い男だねぇ では

まいるよ! ハァーーーーーーーーーハッ!」




「うぅーーーーーーーーん」

ココは 何処だろう。元の世界に戻ったのか?


「あっココは新宿! そしてあのビル前!」


という事は! 振り返ると


「ふふふっはははぁっ お前は死にたいのか?」


やっぱり いたぁぁぁぁぁーーーー!
















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