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魔王アバドンは 僕の中にいる  作者: モンブラン
5/8

ドラゴンとの約束

半魚人とゴブリン 事件を解決した僕は

この街では もう知らない人はいなくなった。

宿屋の主人も 泊まってくれるなら いつまでも

好きな様に使ってくれと 言われ料金も受け取らん

と言ってくれた。僕が泊まりと やたらと人気が

出て売り上げが 倍加したそうだ。


今日は 新しく服を買おうと 街一番の品揃えの

洋服屋に来ている。


この世界に来てから ずっと同じ服なので そろそろ

替え時と思ったのだ。

20分程 廻って 目ぼしい物をカウンターに持って行

くと

「あっ冒険者様!

当店をご利用ありがとうございます。」


「この 上下と靴を お願いします。 幾らでしょうか?」


「冒険者様 少しお耳を よろしいでしょか?」

何か コソコソ話しをしたい様だ。

耳を店員に 寄せると


「冒険者様 こちらの商品は 差し上げますので

その代わり 当店で冒険者様が 購入した事を

宣伝にしたいのですが よろしいでしょうか?」


あぁ 良く有名人に着てもらう奴ねー。


「あっ 良いんですか? 僕くらいの冒険者で」


「あっもう 十分 貴方様は有名ですので 当店で

買ったとなれば その商品は売り切れ間違い御座い

ませんです ハイ。」


「良いですよ そう言う事なら 喜んで頂きます。」


「ありがとうございます! 冒険者様よ 粗相の無い

様に コレを包んで頂戴!」


「ハイ ただいま!」


あぁ この人店員じゃなく 店長だったのかぁ

だから 商売が上手いんだなぁーー。


僕は 服の入った袋を貰い 店の外に出た。

「あぁ 腹減ったなぁ レストランに行くか。」


「いらっ、しゃ、いませ。冒険者様!」


レストランで 食事していた客が サッと此方を見た

こりゃ まるで 芸能人扱いだなぁ。


「コーヒーとトーストでお願いします。」


「はい! 喜んで!」


どっかの居酒屋みたいなだなぁ。


暫くして コーヒーとトーストが来た。


「お待ちどうさま コーヒーとトーストで御座いま

す。あのぅ 冒険者様 それとこのハムエッグもどう

ぞ! 」


「えっ どうしたの? サービスかい?」


「えぇ 店長が コーヒーとトーストそれにハムエッ

グを付けて 冒険者スペシャルで販売したいそうな

ので よろしいか 聞いて来いと……。」


「ハイハイ どうぞ

冒険者スペシャルやって下さい! 」


「あっ ハイ ありがとうございます!

店長! 冒険者様 ご承諾頂きました!


それと冒険者様は 今後このお店の食事は

一切無料ですので どうぞ ご利用下さい!」


「あャァ この世界の人達って 結構商売やり手

なんだねぇ。びっくりした。はははっ」


衣食住全て 無料になっちゃったね。

こりゃ 何か仕事しないと 申し訳ないなぁ

と 思っていた時


「大変だぁ! ドラゴンが出たぞ! この街に向かっ

ている!」


街の人達は 慌てて自分の家に 戻って行った。


「おい 王国の兵士とかは 来ないのか?」


「兵士など あてになりませんや ドラゴン退治など

最初から やる気もありませんよ!」


逃げる街の人に 聞くとどうやら ドラゴン退治自体

やった事が無い様だ。おそらく通り過ぎるまで

待つだけなのだろう。まるで台風と同じだ。


夕刻になり 西の空が赤く染まる頃に 奴らはやって

来た。総勢20匹はいるだろうか。


街の中心部の 高い塔の上に僕はいる。

四方からドラゴンを確認出来る様に陣取った。


まず最初の5匹に向けて


空高く 右腕を上げて 「ハァーーーーーハッ!」

すると 天から稲妻が鳴り響き 5匹のドラゴンに

直撃弾を浴びせた!


5匹のドラゴンは 次々と落下して 町外れの草原に

墜落した。


それを見ていた他のドラゴン達は 顔を合わせ

空中で立ち止まった。

そのうち 1匹のドラゴンが 僕に近づいて来た。


「貴方様は もしやして

魔王アバドン様で御座いますか?」


すると 今まで黙って見ていた アバドンが


「ほほう 私を知っておるのかぇ?」


「はい 私は レッドドラゴンの 赤龍と申します。

先のサタンとの戦いでは アバドン様に着いた

者で御座います。どうかお見知り置き下さい。」


「そうであったか 知らぬとは申せ悪い事をした

先程の5匹のドラゴン達も お主の仲間達か?」


「はい ココに控える私を含め20匹は 全てアバドン

様のお味方で御座います。」


「そうか それは悪い事をした 。………よし!

今 先程の5匹は 助けたぞ 戻してやった。

もうすぐ立ち上がるであろう。今はこの体を借り

ておるでな 人間と争うのは不味い。また戦いは

必ず起きる。その時まで 控えてくれないか?」


「ははぁ 分かりました。その時まで 赤龍

控えまする! では 失礼致します!」


そう言って20匹のドラゴンは 街から離れ 自分達

の住む元へ 帰って行った。


「ふぅ 良かった帰ってくれたかぁ。」


「うむ 奴らは 私側にいた 魔物であったかぁ。

だから殺さず 帰したけど 奴らも食料が必要な

んだよねぇ 人間を襲う事をさせない様にする

良い案は無いかしらねぇ……。」


「ゴブリン も 食料を人間から作ると言っていた

から 魔物の間で 食料不足になっているんだなぁ

そしたら サターン側の魔物をドラゴン達に やら

せて食料を確保するのは どう?」


「ふむ それは名案だねぇ。 出来れば一石二鳥だ

サターン側の魔物が何処にいるか 調べるから

少し時間を貰おう。」


「はい お願いします! では僕は街の人々に

勝利報告してきます。」


町長に会い ドラゴン達は僕の説得で 人間を

食料としない事を約束した事。そして他の魔物を

倒し食料とする事を約束したと 報告した。


すると町長は 目を丸くして驚き

「本当に もうココを襲わないのですか?

今まで 年に一度は 襲来していたのですが?」


「はい これからは 別の方法をとる様に 説得

しましたから 大丈夫です。」


「この事は 国王にも報告しなくてはなりません。

本当にありがとうございました!」


「いえ それが 使命ですから……。」



後日 国王からの 使者が来た。


「冒険者のシンジ様ですか? 」


「はい そうです。」


「私 国王 側付きの ミューラーと申します。

先日のドラゴン退治の一件で 国王直々にお会い

したいと 申せられ 城までご足労願いたく存じあげます。」


「国王が 直々ですかぁ。 分かりました。いつですか?」


「実は 外に馬車をご用意致しておりまする。」

ミューラーは 膝をつき 頭を下げた。


「あぁ これからと言う事ですねー。はい

行きましょうか では。」


「申し訳 御座いません。」


僕は 国王の馬車で 城に向かった。

1時間程で 城が目前に見えて来た。

やはり 城はデカイ!


城の中を歩き 王の接見の間に通された。


大広間の上座に 王と妃が並んでいた。

その脇に先程のミューラーがいた。


「そなたが 冒険者のシンジ殿と申すか?」


「はい 冒険者シンジです。」


「そなたは 20匹のドラゴンと対峙して 引けを

取らず 最後は説得し ドラゴン達を返したと聞いて

おるがそれは 誠か?」


「はい 本当の事です。」


オゥーーーーー〜。

大広間にいた 30人程の 家来達のどよめきが 響き

渡った。


「おぉー そうか 真実であったか。 あそこの街は

毎年 ドラゴンに襲われ 甚大な被害が出る所で

あったが それも もう無いと思って良いのだな?」


「はい その通りで御座います。」


「余は お主の様な 冒険者が欲しかったのだ!

本日より その方は シンジ男爵と名乗るが良い!」


えっ 男爵? 爵位をくれたって事かな?

まぁ ここで 要らないとは言え無い雰囲気ー。


「はい これからも 精進致します!」


ウォォォォォーーーーー!!

会場で再び 歓声が上がった。





帰りの馬車で ミューラーが皮の袋をくれた。

おそらく お金が入っているのだろうが

僕には 魔法のポケットがあるからねぇ。

あまり意味が無いんだけど まぁ王様の気が済むなら 貰っておくとするかな。


そんな事を考えている内に いつもの街の宿に到着

し ミューラー氏は 丁寧に挨拶して 城に戻って行

った。


宿に戻ると 宿の主人が 駆けてきた。


「ははぁ シンジ男爵様! お帰りなさいませ!」

ありゃ もうココにも 伝わっているのかぁ


「国王のお使いの方より 話は承っております!

今までの部屋ですが もう手狭と思いますので

本日 男爵様専用部屋を ご用意致しましたので

どうぞ こちらへ。」


「ご主人 そんなに気を使わずとも良い。金も払わず大きな部屋を用意するなど 以ての外ですから。」


「いやいや 男爵様 国王より存分に頂いておりま

すので ご安心下さい。それと 男爵様の身の周りのお世話をする 娘を2名 ご用意致しましたので…。

コレ 男爵様に ご挨拶せぬか!」


「ご主人よ あまり怒るな。二人とも縮こまってお

るでは無いか。」


「申し遅れました 身の周りのお世話をさせて

頂きます リナ と申します。」


「私は カレンと申します。よろしくお願い致しま

す。」


「ご主人よ 身の周りと言っても 何も無いぞ。」


「あいやぁ そのぅ 男爵様 夜のお供にもどうぞ

ご使用すださって下さいませ。」


「えっ 夜の友? まさかご主人。」


「あっいえ お気に召されないのであれば また

他の娘をご用意致して参りますので……。」


そうか コレは国王からの指定事項なのだな。

だから 主人は断れず あんな困った顔をしているの

か。


「分かったぞ ご主人 この者達で お願い致します。とても可愛い娘達だ。はははははっ」


「ありがとうございます。 男爵様。コレで私の

顔も立ちます。 コレ もっと男爵様のお側について

可愛いがって貰いなさい!」


サッと 僕の両脇に 彼女達がついて 意図的なのか

胸を僕の腕に押し付けている。

でも まぁ正直悪い気はしないよなぁ。

男としては 夢のまた夢だと思うからねぇ。


「では男爵様 私はコレで 失礼致します。

リナ・カレン 可愛いがって貰うのだぞ!」


「はい!」(二人)


「男爵様 部屋に入りましょうか。」


「あぁ そうしよう。」


中に入ると なんだこりゃ まるで広くした

ラブホテルじゃないか!


「あぁ 今日は色々あったので すぐに寝るといたそう。」


「リナ! ナイトウェアをご用意して。」


「はい!」


あぁ 俺は立っているだけで良いわけね。

着替えは 全部やってくれちゃうのか〜。

コレって 良いのか 悪いのか 分からんなぁ。

僕が 大きなベッドに横になると


「男爵様 私達もよろしいですか?」


「えっ何が?」


「あのぅ 着替えですが…。」


「あぁ いいよ 自由にして 僕はもう寝るよ」


すると 彼女達は サッと 服を脱ぎ僕の隣に

入って来た。


「えっ 君達もここで寝るの?」


「はい 男爵様の夜のお供に お願い致します。」

そうか 宿の主人に言われているのだなぁ


「分かったよ じゃ横に寝るだけでいいからね。

僕ももう寝るよ。」


「はい お休みなさいませ。」(二人)

男爵かぁ 面倒な物 もらっちゃったかなぁ。


つづく











































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