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最弱ゼロの魔法使い  作者: 京太郎
1/1

最弱ゼロ

 今は、午後の4時。もう授業が終わっている頃だろう。俺は学園の中庭で昼寝をしていた。気がついたらこんな時間になってしまったというわけだ。

 まぁ、授業なんかいっつも聞いてないんだけど。

「あぁ~だるい。」

「また授業サボったの?あれほどサボるなって言ったのに…」

こいつは、何でこんなに俺にかまってくんだ。少し可愛いからって。この金髪女!!

 俺は仰向けになった状態でこんなことを言ってしまった。

「今日は、白ですか。良いよね~白は!」

この後、俺の顔面が踏まれたことは言うまでもない。

 「大体俺は魔法が使えねんだから授業なんか聞かなくてよくね?てか今やってるところは全部知ってるよ。」

この世界で、魔法が使えないことは最弱を意味する。まぁ、魔法が使えないのは俺だけなんだけど…

「ゼロだっていつか使えるようになるわよ!」

こんな奴に励まされるとは思ってもいなかった。

「今度のアリーナ、ゼロも出なさいよ。」

「俺は魔法が使えないんだけど…」

アリーナというのは学園の生徒たちによる腕試しだ。一応、大会ということで上位10名まで入った者には賞金が貰える。だから生徒達も躍起になって魔法の特訓をしている。まぁ、大体上位は予想できるけど……

「まぁ、試しに出てみるか!」

「ゼロなら良いところまで行くと思うよ。」

まぁ、俺の能力を知ってるのはこいつぐらいだしな。魔法なのか、なんなのか、分からない俺の能力を…

「あのさリア。」

「ん?」

「俺さ、アリーナのために今日から2ヶ月学校サボるわ!!」

目の前には、口を大きく開けて全く動かないリアの姿がそこにはあった。俺はリアの返答も聞かずに夕方で真っ赤に輝いてる太陽に向かって走りだし中庭をあとにした。








 一ヶ月がたち、2ヶ月がたった。そしてアリーナの二時間前に俺は家に帰ってきた。

「ただいま~」

誰も居ないのにそんなことを言ってしまう。俺は両親の顔を知らない。一年前に死んだじいちゃんが俺を拾って育ててくれた。まぁ、いわゆる捨て子ってやつだ。汗臭いので俺は速攻で風呂場に向かった。

「久しぶりの風呂は、気持ちいね~あ~極楽極楽。」

風呂から上がった俺は時計を見ると8時を回っていた。そろそろ行かないとな。










新しく出来たコロシアムの中で生徒達が汗水流しながらバトルを繰り広げてる。

「本当に2ヶ月来なかったわね……」

「うん?」

そこには怒るを通り越して呆れてるリアの姿があった。

「だから2ヶ月来ないって言っただろ?」

「それでも普通は来るでしょ!!」

まぁ、確かにそうだが。

「あ、次俺の番だわ。あれは半年前に9位になったライドって奴だな。」

短髪でいかにも運動バカって感じだな。確か火属性魔法が得意なんだっけ?

「頑張ってね。」

リアはそう言い残して俺の目の前を通りすぎて言った。おそらく目の前で俺の試合を見る気だろう。



コロシアム中は待機中の生徒達の歓声でとても騒がしい。

「おいおい!!あいつゼロだろ!!無能のゼロ!!!」

「あいつ確か魔力が無いんだろ!試合になんのかよ!?」


ここでは武器の使用が許可されている。もし大ケガをしても大丈夫なように回復魔法のエキスパートが会場にはゴロゴロいる。無論教師より断然優れている。未来に必要とされているためそこら辺はちゃんとしてるらしい。



ライドは片手剣を装備している。見たところ魔法剣士ってところか。

俺はもちろん装備無し。

「試合、始め!!」

審判の合図により試合が始まった。

「メラサンダー!!」

合成魔法か。相性にもよるが大体は普通に打つよりは強力だ。電撃が合わさった炎の火柱が俺に直撃する。

パーンという音を立ててライドの魔法が消滅した。俺は魔法を消滅させた左手でそのまま、ものすごい速度で距離を詰め相手の持っていた片手剣ごと殴り飛ばした。

見事にぶっ飛びコロシアムの壁に思いっきりぶつかって気絶した。

 顔面が血だらけになったライドはそのまま回復所に運ばれた。

「もう少し強いのかと思ったけど大したことないな!」

俺は会場にいる全ての生徒に聞こえるようにこう叫んだ。




 「第二試合、もう少し骨のある奴を期待してるぜ!!」


これからもたくさん投稿していくのでよろしくっす!!

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