「7」それだけの理由
「7」それは特別な数字。
少なくとも、私にとっては。
あなたと出会って、7秒。
「7」が特別になったのは、あなたと出会ったから。
ただ通りすがったあなたが「7」のTシャツを着ていた。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って、7時間。
それから、「7」ばかり目につくようになった。
「7」を見るたびに、あなたを思い出す。
思い出すから、「7」を探してしまう。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って7日後。
あなたと私は知り合った。
7番ホームで7時に声をかけたのは、
あなたと私を「7」が繋いでくれると思ったから。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って、7ヶ月。
あなたは私と付き合い始め、
あなた「7」のついた贈り物をたくさんくれた。
君は「7」が好きだろうって。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って7年。
7月7日に結婚しようといったのは、あなた。
僕らを繋いでくれたのは「7」だからって。
私はあなたが言うから、「7」がいいと思った。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って、70年。
あなたは、私を置いて遠い世界に旅立ってしまった。
あなたが亡くなってから7日。
私は「7」を見るのが嫌になった。
あなたを思い出すから。
ただ、それだけの理由。
あなたと出会って、77年。
あなたのそばに行く日が来た。
織姫と彦星のように、7月7日。
「7」のついたシャツを最後に持ってたのは、
あなたに会いたいから。
あなたに会いたい。
だから「7」。
ただ、それだけの理由。