表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すり替え  作者: 大和香織子
第一章 証言
28/49

加瀬信也

 証拠写真がこの印刷している中に入っていて、直美はわざと電話なんてして席を外したりなんかして……被害妄想が勝手に膨らんでいきました。


 その写真を持って固まっていたら、電話を終えた直美が、その写真をバッと取り上げたんです。


「ごめんなさい」という言葉が咄嗟に口から出ていました。は?という様な顔をして直美はもう、「詰まらせたらきちんと直してよね」そう言って答えました?


 ん?言っている意味が分からないと思いましたが、僕はその写真ばかりに気を取られていて、小型プリンターを見ると、用紙が途中で止まっていました。


一瞬、何が起きたか分からなくて、僕は天の神様が味方してくれたと思って感謝しました。

 ブツブツいいながも直美はそれを直しながら、「その子が、前に言った順子よ、ブサイクでしょ」そうやって言って来たのです。

 

 僕を誰かと間違えたあの変な女性が、直美がいらつくと言っていた人なのか……そう驚くと同時に、ただの偶然なのだろうかという疑問がわきました。


 もしかしたら、向こうも直美が苦手で何らかの恨みがあって晴らそうとしたとか、しかし僕が考えたところで、その疑問を何も知らない直美にぶつけるわけにはいきません。

 そういうわけで、順子さんの事を知っているというわけです。

 

 順子さんにもし疑いがかかっているのなら、あの人がそんな事をするわけないとそう思うのですが……。


 今にも消え入る程に透明で、とてもじゃないけど殺す事が出来る様な精神力があるとは思いません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ