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すり替え  作者: 大和香織子
第一章 証言
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加瀬信也

 代表は引退という言葉を出してはいませんが、あそこまで落ち込む姿をいうのは初めて見ましたので……。


 一人娘ですからね、直美は羨ましくなるほどに可愛がられていましたから。直美の為に毎月200万お小遣いとしてあげていました。桁が違いますよね。


 目に入れても可愛くない気持ちは分かりますが、直美と結婚してからその額を知り、目が飛び出そうになりました。


 僕も代表の元で働いてはいますが、僕の月給はまだまだ、そんな額にまで及びません。


 代表だけでなくお義母さんの方も、体調崩されていて、酷く体重も落ちていますし、色々とグチャグチャです。


 「あなたのせいよー」なんて言われるときには「すみません」と謝る事しかできませんし……。

 僕も辛いですが仕方ないんでしょうかね。


  あ、すみません。こんなにベラベラと聞かれてもいないことを話してしまって。


  僕と直美の出会いは、僕がガソスタで働いていた時に直美が自分で運転している外車のガソリンを注ぎに来たのです。


 当時、調度イベントをやっていまして、社内を拭く用のタオルを持って行く際に、「洗車を受けたら抽選で2万円もらえるのですが、いかがですか?」と聞いたら、直美は掛けていたサングラスを外して、驚いたような顔をして僕の名前を聞いてきたのです。


 彼女は洗車をしてくれました、洗車なんてしなくても手入れが充分に行き届いていていましたから駄目もとで誘ってみたので、結構、驚きました。


 まぁそれから、アドレスと電話番号を交換して、すぐに意気投合しました。直美はものすごく積極的でしたから、当初逃げたくなるような気持ちになった事は否めませんが、それでも僕に尽くしてくれる直美の姿を見ていたら、付き合ってもいいかもと心変わりしました。


 直美の家が金持ちだと言う事は、話に聞いていましたが、自分が思っていた以上に資産家で目玉が飛び出そうでした。


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