6話
フゥ、なんとか土曜日に投稿できた^^;
投稿を始めて1週間が経ちそうです。先日ランキングを見たら日刊で9位になってました。とても感動してます。
これからもご愛読をよろしくお願いします
謎の店
「あらあら、こんなところに客が来るなんて珍しいわね」
クスクスと笑いながらこちらを見ている
「ニャー♪」
「どうしたの黒、嬉しそうに鳴いて…美味しそうな魚ね」
ペットと飼い主の関係のような雰囲気だ
「あの〜…」
「あ、すいませんね。私はスウラと言います…あなたはなんてお名前ですか」
「え、あ、はいシハルって言います」
「シハルさんね、よろしくね。ところでどうしてこんなところに」
「よ、よろしくお願いします。ここにはその猫を追いかけている途中、道に迷ってしまって」
「黒を?……ああ、このお魚はあなたのだったわけね。…こら黒、人のものを奪ってはいけません‼︎」
ニャ、ニャ〜
落ち込んだ鳴き声が聞こえた
「ごめんなさいね、シハルさん」
「い、いえ!べ、別に構いませんよ」
まだ、数口しか食べてないけど…
「ごめんなさいね。何かお詫びが出来たらいいんだけど」
「お詫びだなんて、いりませんよ」
「いえ、受け取って欲しいです。何かご要望はありますか?」
「だから、別に必要ないですって」
「いえ、うちの黒がご迷惑をかけたのです!お詫びをするのは必然です‼︎」
すごい、剣幕で言ってくるのでこちらが折れた
「な、ならこのお店は何を扱っているのです?」
「すいません、それをお答えするにはこちらの質問にお答えして頂ければお答えします」
「質問ですか」
「はい、お時間はかかりません」
「まあ、別にいいですけど」
「そうですか、なら………あなたは天使と悪魔ならどちらを選びますか」
「天使と悪魔ですか」
「はい」
「どういう意味ですか」
「そのまんまの意味です」
「はぁ、…」
意味不明な質問だ。天使と悪魔かこのゲームだと昔、戦争していたってなっているけど…イベントの前兆?いや、まさかな、なら
「どちらも選びます」
「…なぜですか」
「理由は簡単です、どちらも選べないからです」
「選べない?」
「はい、僕はこちらの世界で天使と悪魔を直接見たことがないんで選べないです」
「そう…あなたは噂話などより直接見て考える人なのね」
「………」
そこは答えない、本当は噂で流されやすい人だから
「なら、大丈夫ね。それじゃ、あなたの質問にお答えします。………この店は奴隷商よ」
「なるほど、奴隷商ですか…奴隷商‼︎」
「ええ」
「奴隷商ってあの奴隷を扱う…」
「その奴隷商よ」
「…この世界に奴隷を扱う店って他にあるんですか」
「無いわ」
きっぱり否定した
「話を続けるわよ、で商売内容はわかる通り奴隷の販売よ」
「それって許可されてるんですか」
「許可されてないわ。バレたら懲罰ものよ」
いやなことを聞いてしまった、だけど売っている本人が受けるだろうし大丈…
「あと、それに関わった者も懲罰を受けるわ、だからあなたも同罪♪よかったね」
ガタッ‼︎
全然良くない懲罰ってことは最悪永久ログイン禁止になってしまう
「全然良くない‼︎良くないよ‼︎」
大声で叫んでしまうがとうの本人は飼い猫を撫でながら
「ふふ、バレなかったらいいのよ、バレなかったら」
軽いものだ…
「それでお礼の話だけどあなた『調教』スキルを持ってる?」
「?ええ、持っていま……‼︎」
そこで理解した
「別に奴隷なんていりませんよ⁉︎」
「あら、気づいたの残念ね」
ほら、やっぱり
「他のものはないんですか‼︎」
「無いわ、奴隷しかいないし」
「……⁉︎、な、ならお礼は必要ありません」
「どうして?」
「だって罰を受けるんですよね‼︎それは嫌だからに決まってるじゃないですか」
「……どのみち関わったあなたも同罪だけど」
「うっ‼︎」
「あーもう!男は紳士であるべきでしょ!女性からのお礼をしっかり受け取りなさいよ‼︎」
説教されてる⁉︎今?いや、でも
「犯罪を犯してる女性からのお礼っていっても」
「いいから受け取りなさい‼︎」
「は、はい‼︎
すごい剣幕でこちらを睨むので思わず返事をしてしまった
「よろしい」
「はぁ」
スウラさんがさっきの優しい顔に戻った
誰か‼︎美人から怖い顔で迫ってくるのを避ける方法を教えて‼︎
「それじゃ、シハル。この子をよろしくね」
そう言って、女の子をこちらに連れてくる
「……」
「よ・ろ・し・く・ね?」
「⁈は、はい!」
こ、怖い
「ありがとう、じゃ外に出てて」
言われた通り外に出ていると女の子を連れてスウラさんが来た
連れてこられた女の子は髪の色は銀色で黒肌に青眼の少女と金色の髪で白肌に黒眼の少女であった。僕のことが怖いようでスウラさんの後ろに隠れている
「…あのこの子の名前ってなんですか」
「あ、ちょっと待ってね」
突然、インフォがなった
『NPCより奴隷の所有譲渡依頼が来ました。受けますか』
うわ、インフォでもしっかり『奴隷』って書いてる
『いいえ』を押そうとしたらすごい目つきでこちらを睨んでくる。断れようにないのでので『はい』と送ると
『奴隷を所有しました。名前を付けてください』
⁈え、
「スウラさん、この子って名前ないんですか」
「ええ、もともと奴隷の名前は所有者が決めるものだからなね」
言いながら、後ろに隠れていた女の子を自分の前に出してくる
名前か……わかりやすいのでいいよな
ステータス
名 前:クリス(女) 状態:隷属
種 族:人間?
職 種:魔法師LV.8
筋 力:12
敏 捷:10
器 用:19
知 力:21
生 命 力:9
抵 抗 力:26
所有スキル
〈火魔法〉LV.11 〈風魔法〉LV.7 〈光魔法〉LV.9〈杖〉LV.4〈MP最大値増加〉LV.2 〈魔力制御〉LV.6〈魔力解放〉LV.2
ステータス
名 前:マリア(女) 状態:隷属
種 族:人間?
職 種:魔導騎士LV.7
筋 力:23
敏 捷:19
器 用:16
知 力:12
生 命 力:19
抵 抗 力:14
所有スキル
〈水魔法〉LV.3〈雷魔法〉LV.8〈闇魔法〉LV.10〈剣〉LV.6〈杖〉LV.1〈魔力制御〉LV.4
銀髪の少女をクリス、金髪の少女をマリアと名前をつけた
え、スキルレベル高くね…あと?がついてるし、おまけに職種が聞いたことない
「スウラさんこの子の種族なんですが…「お、やっと見つけた」⁈!」
「シハルさん‼︎」
突然、現れた男に殴られ後ろに飛ばされた。男の側には他にも3人の男がいた
シャーーーーー!
「あ、あなたたちは何者ですか⁉︎」
黒が警戒するように鳴く。怯えた様にスウラさんが震えてるクリスとマリアを守るようにとっさに間に立っている
「おい、青いのあの男を見張っとけ」
「ヤッてもいいのか」
「任せる」
「任せたらのこいつは殺してしまうって」
「そんなことはしないって黄色」
赤色コートを来た男が青色コートを来た男に命令している。そこに黄色のコートを来た男がケラケラと笑っている
「……逃げるな」
「く!」
逃げようとしたスウラさんたちが黒色コートを来た男に遮られる
「おい、このガキを連れて行くのがクエストの依頼なのか」
赤色が怯えて泣いているクリスとマリアを指を指して黒色に聞いている
「……そのはずだ」
「なら、さっさと連れて行くか。黄色いの拘束してさっさと行くぞ」
「え〜、もう終わりですか」
「うるさい、それは俺も思ってる」
「なら、この女を…」
「垢BANくらっても知らんぞ」
そんな話をしている。それを聞いてこいつらがプレイヤーであることがわかる
「よう、弓兵くん。元気かな」
笑いを堪えながらこちらに話しかけてくるシハルを抑える盗賊風の男
「……」
「おい黙りかよ、つまらないやつだな」
黙っているとそんなことを言ってくる
「まあ、いいやここでPKをするつもりだからな」
「PKだと…軽々しく言うけどステータスが低下してもいいのか」
「え?……ブフ!アハッハハハ」
なぜかふいて笑い始めた
「何がおかしい」
「『何がおかしい』だって、その時点でわからない君の方がおかしいよ」
クックと笑いながら言う
そこであることに気づいた。さっき言っていたように攻略サイトでPKをするとステータスの低下すると書いてあったがこいつがシハルを抑える力の強さに驚く
「やっと気付いたみたいだね」
「なんで…」
「そうだなぁ、君に特別に教えてあげる。PKっていうのは確かにプレイヤーがプレイヤーを殺すことであってるよ。だけど、このゲームではあることを満たしているとPKにならないんだよ…それはね種族の違いだよ」
そこで笑うのをやめた
「種族の違い?」
「そ、違い。人間のプレイヤーが人間のプレイヤーを殺したらPKになるように魔族のプレイヤーが魔族のプレイヤーを殺したらPKになるんだよ。だけどね魔族のプレイヤーが人間を殺したらPKにはならないんだよ」
説明をされて初めて知る
「……説明はこれくらいでいいかな、じゃ死んでよ」
体を抑える手の強さがとても強くなった。するとHPのバーが急激に減っていく
「この調子だとあと50秒くらいだな」
バーが5割を切る
3割を切る、そこに
「あと教えておいてあげる。僕たちのクエストはあの子を連れて行くことだけど、なんと依頼者が悪魔なんだよね〜あ、そだ、ついでにあの女も連れて行ったら報酬は増えるのかな〜ま、死に戻りしてもショックを受けなくてもいいよ…だって僕たち全員は君より職種のランクが上なんだから」
そんなことを打ち明けたがそんなことは聞いていなかった
『男なら紳士であるべきでしょ!女性からお礼をしっかり受け取りなさいよ』
スウラさんの言葉を思い出す。ごめん無りっぽいです、心の中で謝罪する
2割を切った
そういや、このゲームってクオリティーが高かったよな、だったらもし武器を本来の目的以外で使ったらどうなるんだろう
ふと思う。この場で持っている武器は弓だけ。矢はあるけど矢筒が目の前の男に没収されている。
抑えられている体、その影響で体を動かせないので頭は働かせ結果あることを思いつく。
だけど、これは体が動けたらの話だ
1割を切りかかった、その時
『『助けて‼︎』』
そんな声が聞こえたのと同時に
「グァウ‼︎」
「なんだ…うわ⁉︎」
狼に襲われる青いコートの男、とっさに考えていたことを実行する。弓を引き、持ち手の部分と弦の間に男の頭を入れる
「てめ、何する」
口調が変わったが気にしない。なんとか首もとまで入った、そこで持ち手の部分を一回転させ首を絞める
「が⁉︎」
二人で行う準備運動である背中同士をくっつけて背伸びを行う方法と同じ要領で首の絞めを強める
「が⁉︎ク!」
相手のHPバー急激に減りゼロになり、粉々になるように消えていった
「まだだ‼︎」
男に襲いかかっていた狼…クインに黒色の男に襲うように命令する。自身は矢筒を回収した後、矢を持つが構えずさっきの方法で倒すことにするようだ
「…拘束を緩めるなよ、よし青いのそっちは終っ…が⁉︎」
「なぜ貴様が、く!」
赤色の男の首を絞める。黒色の男はクインに襲われた、黄色の男は拘束魔法を使っているため攻撃はできない
「よし、このまま…アガ⁉︎」
唐突に視界がぶれる。また殴られたようだった、それに加え弓が壊れた。
「はぁ、はぁ、てめよくもやってくれたな」
呼吸を整えてからこちらに言う。まだクインと黒色の男は戦っている
あ、危なかった。あと少しでHPが無くなるところだった
「おい、てめー青いのはどうした」
「倒したに決まってるだろ」
「はん、てめーなんかに負けたのかよあいつは」
そんな会話をする、…ヤバイ、クインが押され始めている
視界の中にクインと黒色の男が入る
クソ、さっきので死んでくれたらよかったのに
「どうせ不意打ちでさっきの攻撃を食らったんだろうな、まぁあの程度俺には期間がな‼︎」
事実だった。弓は壊れたが奴に対して締め方はそう甘くなかったはずだ、それなのに余裕で動けたのだ
どうしたらいい
そう考え、スウラさんの方を見る。そこでクリスとマリアがこちらを見ていることに気づく
……コク
ただ、目が合っただけなのに頷いた。涙目なのに。それにシハルは驚くがあることを思い出す
もしかしたら…
勝てる可能性はあるが低いがそれにかけることにした
腰にかけているアイテムバッグから木剣と杖を取り出す
「おいおい、どうした。てめーの職種は弓手だろ、弓を使えよ。クク」
そう笑ってくる
「その弓がなくなったから違うやつを使うんだよ。どうした、もしかして怖くなったか」
わかりやすい挑発だったが
「あ゛あ゛、なんて言った」
……乗ってきた
「だから、怖くなったのかと聞いたんだ」
「はん、スキルを持たない奴が怖いだってか、笑わせるな。よしその挑発に乗ってやるよ」
そう言いながら、背負っていた大剣を構える
「まぁ、すぐに終わるだろうけどな」
…そりゃあ、そうだろう
魔族重剣士VS弓手が始まる
さぁ、どうなる⁉︎あ、ちなみになぜ魔族たちがシハルが弓手だとわかった理由はシハルたちを襲う前
黒色「……見つけた」
青色「え、マジっすかどこ」
黒色「…あそこ」
青色「え、どこだよ…あ、本当だ」
黒色「…だけどプレイヤーがいる」
黄色「確かにいますね」
黒色「うん…でも弱い」
赤色「弱いのか?」
黒色「うん、弱い。…初期の装備をしてるから多分ランクアップしてない」
赤色「ほう、ならさっさと行くか」
一同「おう(はい)(…)」
ということでした。
修正を入れました。
あと、宣言していたように今までの話を少しで修正するので次回の投稿が遅くなります(多分3日ぐらい?)ので申し訳ありません(^_^;)