3話
優雅の妹が登場します
訓練を始めて3時間。新規のプレイヤーと一緒に訓練をした。その人と話をして初めて知ったことがあった、GM権限で1日(現実で)ログインできないようにできるらしい。これは辛いなと思った。そんな話をしていた、訓練していたおかげでスキルのLVが2つ上がった
『スキル《弓》がレベルアップしました』
『SPを2ポイント取得できました。合計2ポイントです』
ん?SP?なんだそれ。思い彼に聞いてみたところ、スキルのLVが上がると取得できそれを使って新しいスキルを取得できるそうだ。
なので、スキル取得欄を確認してみる……うんあまり役に立ちそうにないななんで《植物鑑定》と《鉱物鑑定》とかなんだよ、これらはSPが2つだけでいいけど鑑定できるのがそれだけって…だったら5つつがって《鑑定》を取ったほうがマシだな、うん
あ、そういや各スキル対応のギルドもあったんだっけ行ってみよ
彼と別れ他のギルドに向かった
うーん、どっちにしよう『木工』か『調合』か
二つのギルドが隣り合っていたのでその間で悩んでいた
『調教』のギルドが何故かなかったし『錬金術』のギルドはなんか暗い雰囲気だったから入りずらかったしな…よし、『調合』の方に行こう
てなわけでギルドに入って受付をすると、弓手と同じ理由で奥の部屋に入っていた。内容がHPポーションの作成だそうで簡易の設備だが使っていいらしい。
基本的な作り方を教えてもらったので自分の手で作ってみたら、こうなった
《回復アイテム 最低級HPポーション》品質F レア度1
HP回復 回復量10
とても最低限のHP回復ポーション。作り手が悪かったせいでとても苦い
ゴフ!…なんだよこの説明酷くね!「作り手が悪かったせいでとても苦い」とか別にいいじゃんそこまで書かなくても。まぁ作ってみたけどダメだな。大雑把にした所為だよな、もう一回次はちょっと慎重に作ってみよう。
薬草を念入りにすりつぶしてっとそこに水を入れて溶かし、煮詰める。十分煮詰まったら火から離して冷まして瓶にろ過しながら入れてみる。ちなみにろ過のことは教えてもらっていない、アレンジだ。どうだ…
《回復アイテム 低級HPポーション》品質F+レア度1
HP回復 回復量20
品質の低いHP回復ポーション。最低級よりも苦味が少なくなったため飲みやすくなった
うん、まあこんなもんだろ。初期の持ち物にある回復アイテムが作れたんだから
なんだかんだで調合を続けた。レベルアップするまで続けた結果
最低級HPポーション×4
低級HPポーション×3
だけ作れた。低級を試しに舐めてみたところ、まぁまぁ苦かった。うん、これより苦いって最低級どんな苦さだよ。試さないけど、そう思いながらギルドを出た
さて次は『木工』のギルドだ。まえのギルドのように受付を済ませると、また部屋にいた。次は目の前にある木材を使って何かを作るらしい。
てなわけで教官に手取り足取り教えてもらいながら作ったのがこれだ
『武器 杖 木の杖』品質F+レア度2
AP2 MP4 重量1 耐久値100
ただの木から出来た杖。魔法を使うときにの媒体に必要
うん。まぁいいんじゃないかな、わからないけど。だがしかし少し残念だ。もし教官が女性だったらもっとやる気が出たのに!クソ!
スキルは上がらなかったがいいと思いギルドを出る
外に出ると周りが暗くなっていた。ちらほらとプレイヤーが多くなっており街が昼より賑わっていた
そんな中、シハルは狩りに出た。この時間帯ならそんなにプレイヤーがいないし草原にいたらそんな強い魔物もいないはずだからだ
そういうことで門の外に出てた。門は東西南北に分かれており、出た門は東にある。そこは初心者向けのフィールドで草原でありでてくるのがウサギとウルフであり門を出た辺りはウサギしかでてこない。あと、門の前にいたよろず屋で解体用ナイフと伐採よナイフを買った。
解体用ナイフ 600G
伐採用ナイフ 400G
5000G→4000G
か、金が、仕方がないが
狩りを始めた。辺りを散策しているとさっそくウサギを見つけた。
だいたい距離は訓練をしたときの的よりちょい近いあたりかな。矢を構え集中する、一応すぐに射れるように矢筒からもう一つ矢を出しておく。ふぅ〜、ウサギは食事中らしい、よし!今だ‼︎、矢を放つと真っ直ぐウサギに向かって当たった、キュ‼︎、矢が当たり驚いているが、丁度足の付け根に当たっているためすぐには動けないようだった。素早く矢を放つとまたウサギに当たり沈んだ
死体に近づき解体用ナイフを突き立てるとアイテムを手に入れた
『素材アイテム 兎の肉』
とだけ。え、こんだけかよ。もしかして『鑑定』スキルで調べろってことか、……辛いな
鑑定のためスキル欄を埋めることに渋る。しかし、気を変えて狩りに集中する。矢を回収しウサギ狩りを続行した
『スキル《弓』がレベルアップしました』
『職種がレベルアップしました』
『SPを1ポイント取得しました合計4ポイントです』
『職種のレベルが上がりました、ステータスを2ポイントあげてください』
ステータス欄が出てきたので器用だけを上げた
ステータス
プレイヤー名:シハル(男)
種 族:人間
職 種:弓手LV.2
筋 力:13
敏 捷:10
器 用:14(2UP)
知 力:10
生 命 力:9
抵 抗 力:11
こうなった。それにウサギから
『素材アイテム 兎の毛皮』
が取れた。それからも狩りを続けた
夕飯の時間だったので街に戻りログアウトした。ちなみに狩りで得た内容が
兎の肉×5
兎の毛皮×8
20匹近くに狩ってこれはいいほうだろう、だけど矢が6本壊れたのはきついな、次ログインしたときには補充しておかなければ、と思いながら、ログアウトをする。さあ、夕飯だ
『スキル《弓》がレベルアップしました』
『職種がレベルアップしました』
『スキル《弓》のレベルが5に達しました、新たなスキルが取得できます』
『ステータスを2ポイントあげてください』
夜9時
優雅から連絡があり『CWO』で会いたいそうなので、了承した。てことでログイン‼︎
噴水広場
広場で待っていると鎧と剣を装備した男のプレイヤーに話しかけられた
「よう、お前がシハルか?」
「そうだけど、そちらはどちら様」
「あ?ああ、わりィ俺の名前はユウだ」
「え、お前がユウか。悪いな嫌な聞き方をして」
「いや、普通の聞き方だったから気にしてねーよ」
そいつが優雅もといユウであった。
「で、会いたいって言ってたけどどうしたんだ」
「あー、もうちょい待ってくれ。あと少しで妹が来るから」
「え、杏奈ちゃんが来るの」
「ああ、お前と会う約束を教えたら私も‼︎てうるさくてな」
「ああ、なるほどな」
優雅の妹、薄井杏奈はテスターであったためこのゲームをしているわけだ
「そういや、シハルはどんな構成にしたんだ」
と、聞いてきたのでスキルの話をしたら
「お前‼︎馬鹿か‼︎あれほど取るなって言っただろ」
怒られてしまった
「はあ、あのときの嫌な予感はこれだったから」
と、溜息をつきながら行ってくるので
「別にいいだろ楽しめたらいいんだし‼︎」
「まぁ、お前がそれでいいんだったらいいんだけどな…」
「ごめ〜〜ん‼︎遅なっちゃった、お兄ちゃん」
と、話してるといかにも魔法使いっぽい女の子が話しかけてきた
「遅いぞ、アン!何やってたんだ」
「ごめん、部屋に戻る途中でお父さんに捕まって…」
家の事情が出てきそうだったので止めるように話にはいった
「ユウ、彼女が妹さんか?」
「そうだ。こいつの名前はアンだ。アン、こっちが言ってたシハルだ」
「あ、シハルさんでしたか。初めましてアンです、よろしくお願いします!」
「シハルです。こちらもよろしく」
挨拶をを済ませる
「よし、3人揃ったことだし、狩りに出るか!」
ユウが言ってきたので
「あ、ちょっと待って。スキル取得するから」
『鑑定』のスキルの取得とステータスを上げてから3人で西の森フィールドに行くことになった
ステータス
プレイヤー名:シハル(男)
種族:人間
職種:弓手LV.3
筋力:13
敏捷:11(1UP)
器用:14(2UP)
知力:10
生命力:10(1UP)
抵抗力:11
所有スキル
〈弓〉LV.5 〈調教〉LV.1 〈錬金術〉LV.1 〈調合〉LV.2 〈木工〉LV.1〈鑑定〉LV.1(NEW)
残りSP0ポイント