4話:ロンと辱められた少女
「私が、、、、、怖くはないの、、、、?」
眼鏡を受取って、それをかけずに真っ直ぐに俺の目を見て問いかけてきた。
「、、、魔術師ってみんなそんな感じじゃないの?山中に住んでるから世情には疎くてさ」
「あ、、、いえ、、、、その、、、、」
じっと見つめて問い返すとまたおどおどしだす。迷いながらも言葉を続けようとする。
悪い娘ではない。それにこの娘はひどく────、、、、
「私はその、、、、吸血鬼、、、なんです、、、。魔術師がみんなこんなんじゃなく、、、、。」
ひどく不器用だ。
怖くはないのかという問いかけの時点で気付いた。
魔術師が普通にいるこの国で魔術師が己を怖くはないのかとは聞かないだろう。そんなやつがいたらかなり自惚れている。
だから世情に疎いと『嘘をつける』隙を見せた。言い難い事ならば嘘をつけばいいよと。
怖くはなかったし興味と好奇心は多少あったが関心はさほどなかった。
真っ直ぐなちんちくりんに対する助け船のつもりだった。
基本は女の子にやさしい紳士だからな。
駄目なものは駄目というし、外道には女の子であっても鉄拳制裁するけど。基本は優しくするものだとは思っている。好きなものを虐めたくなるひねた性格はしていない。
「吸血鬼ねぇ、、、、。本で読んだ程度の事なら知ってるけど。白い頭に紅い瞳で兎っぽいとは思うけど怖くはないなー」
俺が昔読んだ本には吸血鬼の生態について少しだけ書かれていた。
血に力が宿る呪いの血族。
あの血を駆ける力の奔流はそれか。禍々しい感じもあったけどそれが呪いか?
それ以上に彼女の力は高潔、、、『高潔』って言葉がしっくりくる感じで、、、、そう、瞳の色の様に綺麗だと思った。そう。薔薇だ。棘のある薔薇みたいだった。うん。詩的表現はクサイな。ただ禍々しさを棘としてその上に君臨する綺麗な華って感じだと思ったんだ。
後は書いてあったのは定期的に人の血の摂取が必要だったかな?満月までに人の血の摂取が必要らしい。定期的に血が摂取できれば無害らしい。摂取量も死に至るようなものではないらしい。定期的に人の血に流れる魔力を口内より摂取する必要があるのではないかとのこと。
本は狸親父セレクションだから偏見のない真っ当な書物だろう。昔は暴れまわった吸血鬼がいたり、満月までに摂る必要のある血を我慢した吸血鬼が狂った為に起きた事件で恐れられて迫害を受けているらしい。
それにこの少女を怖がるにしてもしょっぱなが、、、、
「そもそも飛竜に追いかけられたくらいであんなに涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしてい────」
ぶおんっ!
顔を真っ赤にして手に持っていた箒を脳天目がけて振りおろしてきた。とりあえず避けて言葉を続ける。
「────てパンツまで湿らせてそうなちんちくりんを慮って川に放り込んだん────」
羞恥と怒りでわあわあ言いながら箒をぶん回してくる。途中パンツまで湿らせてのくだりで「なんで知って、、、!」とか呟いていたのは聞かなかったことにした。してあげた。紳士らしく。ちょっぴり興奮したのは内緒だ。
「だぜ!」
言いながら距離を開ける。あんな適当に振り回した箒に当たる気はしないが肩で息をしているちんちくりんが可哀想になったからだ。
本音は羞恥で歪む女の子の顔はイイっ!相手はちんちくりんだが顔立ちを見る限りきっと将来は有望だろう。羞恥に染まる少女の顔を眺めるのも悪くない。兎を連想したからか子兎ちっくで可愛い。
怖くないって意思表示を茶化しながらしたつもりだった。
優しい紳士だからな!好きなものを虐めたくなるひねた性格はしていないん────だぜ!
高ぶった気持ちのままに息を整えているちんちくりんに「ヒャッハー!」と言いながら再度突撃し、スカートをめくったりしながら戯れた。泣かれるのは本意ではないので泣きそうな顔をした時点でやめた。
「うぅ、、、、こんな辱めを受けたのは初めて、、、、」
ハアハアと荒い息をつきながらつぶやいている。まあ目が虚ろになって敵愾心が芽生えたような気がするが脅えがあるよりいいだろう。
本で読んだ知識程度の人を脅える気持ちに察しはつくが理解は出来ない。
ゆえにいじめた。羞恥に染まる少女の顔にそそられたわけではない!断じて否だっ!!!
「はっはー。まあこれだけされても手も足も出ないちんちくりんを怖れる理由はないわな。」
「むうううぅぅぅ!」
憤懣やるたかな顔をしている。
「私は!ちんちくりんじゃない!キイ!」
「うん。そうだな!キイはちんちくりんじゃないな」
胸は発展途上でまな板の絶壁だったがまあ母さんよりあるだろう。スカートをめくって俺は発見した。お宝を!
「実に立派な尻だ!まず形がイイ!全体の肉付きはほっそりしているのにそこだけ私を見よとっと自己主張している!うん!立派、立派!子供臭い下着だがはみ出しそこからあふれる果実!実に見事だ!!」
キラリと爽やかな笑顔で心から大絶賛してみたがむかついたみたいだ。
懲りずに箒を振り回してくる。
ハアハアからゼイゼイに変わった息が整うのを待った。尻に立派な桃をつけたキイの株は俺の中でうなぎ登りだ。待つくらい優しく出来る。荒く息をつく少女もイイ。
「クーロン君?いつもそんなのなの、、、?変態なの?いや、、、いい、、、」
「ロンでいいよ」
「えっと、、、じゃあロン」
怒りと呆れと汚れてしまった哀しみを含む感情を飲み込んで切り替えてきた。実に大人な少女だ。
「遅くなってしまったけど助けてくれてありがとう」
俺の目を見ながら言った。
「怖がらずにいてくれてありがとう」
ぼそっと「さっきまでのはやりすぎだとは思うけど、、、、」と飲み込み切れなかった感情を大人になりきれなかった少女は呟いた。
本当に真っ直ぐだな。狸親父も爪の垢くらい煎じて飲めばいい。極尻をもつ少女の爪の垢を変態狸親父が飲むかと思うと腹が立つから却下か。あいつにやるくらいなら俺が飲む。
「どういたしまして」
続けて少し真面目に言っておく。
「吸血鬼だからって脅えるに至った経緯は知らない。察する位しか出来ない。だけど脅えるだけの理由があったんなら、自分を守る為にも嘘をつけるようになった方がいい。嘘でなくても誤魔化すなり方法はいくらでもあるからさ」
「、、、、、うん」
「キイの真っ直ぐはすごく好ましく思うけど誰も傷つかない嘘ならついてもいいと思う」
狸親父の教えだ。真っ直ぐ伸びた華は美しいが脆く折れやすい。キイが嘘をつかないで怯えた目をして傷つくのは見たくないと思った。この少女が多少嘘をつけるようになった位で歪んだ華にはならないだろう。ただひたすら真っ直ぐの華より強く綺麗な華になってほしいと思った。
例えば昔こんな事があった。
我が数少ない悪友であり好敵手ウーロウの話だ。俺と同じ歳のウーロウ少年6歳の時だ。彼は俺の母さんに弟子入りした命知らずだ。母さんに惚れたらしい。
彼は仙術は使えない。気は誰にでもあるから気を使う事は出来るが。まあその辺りの細かな違いは今は置いておく。仙術を使えない理由も今は置いておこう。仙術は母さんも使えない。
そんな彼だが刀術に秀でていた。ぶっちぎりに。刀に愛されている。それ以外のものは全て切り捨ててきたように。俺が学ぶ仙術や学術、他に弓や槍といった刀以外の武芸全般、頭や性格においてさえ残念な彼だが刀を扱った武術は天才だ。だから母さんに弟子入りして生きていられる。それがウーロウと呼ばれる我が友だ。
そんな彼だが既に6歳の時には立派なむっつりだった。そして人妻や未亡人をこよなく愛する特殊な性癖をその当時からしていた。だから母さんに弟子入りした。本当の父さんが生きているのか死んでいるのかは俺は知らない。ゆえに人妻でありゆえに未亡人にもなりえるのだ。彼は馬鹿でドMなのだ。そんな馬鹿を虜にした母さんも「これも私の美貌のなせる業か」と呟いていた。彼女も阿呆でドMなのだ。美人である事は間違いないのだが。胸はないが。
そんな彼女も修行に関しては超弩級ドSだった。ウーロウ少年も弟子入り当初はドMではなかったのだ。
そう普通のむっつりだったのだ。
当時彼が行っていた修行は母さん相手の模擬戦だ。ただあの平らな胸に顔を埋めて見たいと。「俺は平原に寝そべって空を見上げるのが好きなんだ」とか「高ければ高い壁の方が上った時、気持ちイイもんな」っとむっつりは詩的に後日俺に語っていた。無論自殺行為だ。
手加減はしようとしてくれるが加減が出来ない。わざとではないのだ。脳筋母さん相手に選ぶ修行内容ではない。そんな事は俺がぼこられているのを見ていて分かったはずなのに。だがそれでも挑み続けた。母さんも何度も何度も加減しようと頑張っては失敗していた。彼は何度死の淵に立たされたかわからない。そんな暴虐に何度も何度も果敢に立ち向かった。
ある日、母さんが聞いた。「何故あきらめずに何度も挑戦するのか?」と。母さんも加減が出来ない自分に苛立ちとウーロウに対する申し訳ない気持ちがあったのだ。
彼はむっつりのくせに敬愛する師匠の言葉に正直にまっすぐに答えた。
「そこに絶壁があるからさ!」
確かに母さんに山はない。谷もない。そもそも起伏がない。だが、絶壁は駄目だ。思っても言っちゃ駄目だ。
俺と一緒に読んだ本で果敢に山に挑む探検家の話があった。「何故、山に挑むか」という問いに「そこに山があるから」と答えた漢がいた。ウーロウはそれの引用をしたのだろ。かっこいい台詞だ。俺もしびれた。憧れた。だが、彼は若かった。そして頭が弱かった。所詮6歳児だ。母さんのウィークポイントを的確かつ真っ直ぐに絶壁をえぐった。その時の表情のなくなった母さんの顔が今でも忘れられない。その場にいた哀しみに満ちた眼でウーロウを見ていた狸親父の顔が忘れられない。
それ以降、加減をするという無駄な努力を母さんはしなくなった。それが彼の新たな扉を開く偉大なる一歩となった。「ウーロウはまだ若かったんだヨ!」とか色々狸親父も説得した。さすがに可哀想だったのだろう。
それに対して母さんは答えた。「いともたやすく行われるえげつない行為」と。
それがウーロウの発言に対するものか、これからウーロウに行われるえげつない行為なのか俺には判断がつかなかった。だが狸親父の説得をまったく聞き入れなかった母さんが悪いのではない。真っ直ぐは時に悪意よりも人を、己を傷つける。ウーロウがもし問いに頭を多少働かせて対して真摯に真っ直ぐ答えなければ。少しでも言葉を選べる頭があったなら、、、。彼は歪まなかっただろう。だが彼は己で己を歪めたのだ。彼は顔もいいのに残念なやつなのだ。
うん。この例えは伝えたい事の1%も伝えられない気がする。さすがウーロウだ。例え話に出演させても残念な奴だ。この例え話を聞いたキイの『こういうときどんな顔すればいいかわからないの』って言いたげな表情。クソ。失敗した。こんな時にウーロウなんかを友情出演させるんじゃなかった。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した!
閑話休題。
「まあなんにしてもその吸血鬼っていうのがキイを危険な立場にする可能性があるなら誤魔化してもいいと思うよ」
まだ俺はこの時、知らなかった。キイが過去にどれほどつらい目にあったのか。それでも自分を脅えずに受け入れてくれる存在にずっと希望を持っていた事を。この時の出会いが彼女を強くして、そして弱くした。希望は希望のままでこの時出会わなければの『if』の話になるが彼女は孤独を抱えながらも変に歪まなかったかもしれない。まあ出会わなければよかったなどと思ったことはないが。出会ったのが俺で良かった。彼女は『多少』歪んだが孤独を抱えずに済んだ。彼女の歪みも吸血鬼の特性を受け入れる事が出来るのも俺くらいのもんだ。
「キイは今はまだちんちくりんだけど将来有望だ!いまでもいっぱい可愛らしいしね。だから余計に変なこと考えるやつがキイを傷つけるかもしれない。」
世情には疎いが多少は知ってる。世の中、俺みたいな紳士ばかりじゃないからな!
狸親父はひどいやつでクズだと思うが俺が自分で考えられるように知識を与え、学ばせてくれている。
ひどいやつ、、、。例えば盗賊とも会ったことがある。どういった者達か現場体験している。そういった者たちと出会った場合に選択肢がある。与するか、逃げるか、死か。俺にはそれ以外に闘う選択肢がある。それだけの力は教えられている。
「うぅ、、、、。か、可愛い、、、」
キイはまっすぐで免疫がなかった。友と呼べるものも、同年代くらいの人とまともに会話をしたのもこの時が初めてだったのだろう。世間に疎いからお互い『少し変わってるな』程度にしか思わなかった。飛竜へ幼生体への熱い気持ちを伝える時もそうだったけど、キイは真っ直ぐに伝える。欲望に忠実になる。理性が強く持たない。吸血鬼の性なのだろう。この時にした約束は子供として自然で、たいした事はなかった。自分に脅えない、歳の近い少年に興味を、希望を抱いたんだ。
「、、、うん。これからは私が吸血鬼だってばれないように気をつけてみる。」
「それでいいと思うよ。」
「ロンも秘密にしてくれる?」
「もちろん」
「あ、あの、、。じゃあと、友達になってくれる?」
「ん?」
「その!秘密にしたことしゃべられたりしたら困るというか!だからそのと、友達になれば、、、」
恥ずかしかったのだろう。誤魔化す為に理由を言っていた。
「俺が住んでる所は山の奥深くで修業とか学術で頻繁に遊べないかもしれないけどそれでもよければ今日から友達だ!」
「え、、あ!うん!!」
キイが笑顔で頷いた。怒っている顔も泣きそうな顔もそそられるとか阿呆な事を言っていたけどこの顔が一番可愛かった。
「私も山の奥というか辺境に住んでるんだー!箒があればどこでもいけるしたまになら遊んでくれる?」
「さっき話に出てきたウーロウとかも変態だけど気のいいやつだから一緒に遊ぼう。」
そうそんな友達として今度一緒に遊ぼうという約束。キイには初めて出来た友達で興奮していた。
だからちょっとだけやり過ぎた。そうそれだけの話。
「うん!今度遊びに行くね!、、、あ、、、、でも、どこに行けばいいんだろう?」
「俺の住んでる所はここから山2つ半行った所にあるけど説明が難しいなー、、、。俺が暇見つけてキイの所に行こうか?」
「んー、、、。私の住んでる所は師匠が色々いじってて普通に来ることは出来ないと思う、、、。」
じゃあ日時と場所を決めて集まるようにしようかと提案しようとした時にキイが言った。
「そうだ!ロン首筋の辺り出してくれる?」
血でも吸うのだろうか?と考えたところですぐに勘違いさせると思ったのか続けて言った。
「あ!血を吸うとかじゃなくて吸血鬼の祝福って言ってそれをすれば相手の位置が分かるようになるんだって師匠が言ってたのがあって」
そう。彼女は興奮していた。『吸血鬼の祝福』なんて名前聞いただけで真っ当なものであるはずがないのに。師匠にもやっちゃだめ!ってきっと言われているはずなのに。
「それをすればロンの場所がわかるから遊びにいけるから」
「へー。相手のいる所がわかるねー」
俺が使えれば女の子の場所がいつでもわかって大変便利だとか阿呆なことを考えていた。
キイの嬉しそうな顔を見て俺も緩んでいた。少しキイで遊び過ぎたので晩飯までの時間までに帰れるかという焦りも多少あった。『吸血鬼の祝福』っていう名前だけで警戒するべきだった。俺は「じゃあ」と言って首筋を出した。
それを見てキイは邪気のない顔で己の左の親指を自身の爪で浅くついて傷をつける。血の滴が一滴だけ浮かぶ。その指を己の唇に軽く押し当てた。指を唇から離してそのまま俺の首筋に軽く触れた。
スッと小さな紋章が首筋に浮かぶ。そしてすぐにスッと消えた。
「意識したらロンの存在が感じられるようになった!これで大丈夫!」
嬉しそうにキイが言っている。
「ほう。いつでも存在を近くに、、、、」
女の子の傍に己の存在を近くに感じさせる事へのかすかなエロスを感じて興奮していた。
そして同時に何かエロスに活かせる為の閃きを感じた。閃きは発明の母だ!そんな事を考えていた。
「じゃあいつでも遊べるか」
「うん!」
「よし!俺は今ちょっとしたお使い?みたいなのの途中で少し急いで戻らなきゃならん」
「あ!私も飛竜の鱗持っていかなきゃ!」
「そか。キイは服が濡れているけど大丈夫か?」
まあ俺がやったんだけども。
「寒いのは強い方だから平気!吸血鬼は体温冷たいから────ぺぷしーーーっ!」
言いながら変なくしゃみをした。擬音は可愛かったけど盛大でいっぱい唾が飛んできた。・・・ご褒美だなんて思っていない。紳士だからな!
「あ!ごめんなさい!・・・ん?なんでにやけてるの?」
キイが不思議そうに聞いてきた。
「いや。なんでもない」
そういいなが掌を擦り合わせる。右手で摩擦熱を仙術で『強化』する。左手で仙術で擦り合わせた時に起きた風圧を『強化』し風をおこす。両手を合わせて熱風へと『変化』させてキイを乾かしていく。風で水を飛ばし熱で乾かす。威力は無論抑えている。『熱波鳳凰陣』とかいう御大層な名前がついている仙術だ。今は温風を飛ばしているだけだが狸親父が本気でやると名前に負けない大層立派な技になる。
「わっ!」
風で帽子とスカートが飛ばないようにキイが押さえる。
ひと通り乾いたのかキイが「ありがとう」と言った所でやめた。
「ロンは変わった魔術を使うね?」
魔術ではなく仙術だからな。明確に気と魔素の違いが感じ取れなければ違いが分からないのだろう。
「まあちょっとね。今度説明するよ」
軽く雑談して最後に
「んじゃ!またなー!いつでも来いよー」
「うん!またね!」
『また今度』が嬉しいのか箒で飛んで行きながら嬉しそうに手を振っていた。
見えなくなった所で俺も熊を担いで帰り道を急いだ。
そうして俺は『吸血鬼の祝福』という祝福と呪いを受けた。近い所で危ない目にあう。これに苦労して救われるのはまだ先の話。