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傷口と、春  作者: 罰歌
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嗚呼、

 

 なんで、生きなきゃ、いけないの。


 誰かが言った。母かもしれないし、父かもしれない。

 小学校の先生かも、いや、もしかしたら友達だったのかな。


 誰かが言ったんだ。本当に。


 テレビかもしれないし、道端を行き交う人たちの誰かかもしれない。



 「自分を大切に」って。


 それが、一番苦しいんだよって、難しいんだよって。


 周りを大切に、だから自分を犠牲にする。でも、犠牲ばっかりじゃあ駄目なんて。



 じゃあ、どうすればいいの。

 生きるのは、苦しめる事で、苦しむことなんでしょう。



 なんで生きなきゃいけないの。

 それが、本当にいいことか、わるいことなのか。

 そんなの、知らないよ。



 嗚呼、なんで、何がこんなにも辛いの。



 布団にうずくまり、泣き腫らす。

 子供じみたしゃっくりと嗚咽を、永遠と繰り返す。



 今日も昇る朝日を眺めていた。

 視界はぼやけたまま。



 いつか、死ねることを祈りながら。







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