3/5
嗚呼、
なんで、生きなきゃ、いけないの。
誰かが言った。母かもしれないし、父かもしれない。
小学校の先生かも、いや、もしかしたら友達だったのかな。
誰かが言ったんだ。本当に。
テレビかもしれないし、道端を行き交う人たちの誰かかもしれない。
「自分を大切に」って。
それが、一番苦しいんだよって、難しいんだよって。
周りを大切に、だから自分を犠牲にする。でも、犠牲ばっかりじゃあ駄目なんて。
じゃあ、どうすればいいの。
生きるのは、苦しめる事で、苦しむことなんでしょう。
なんで生きなきゃいけないの。
それが、本当にいいことか、わるいことなのか。
そんなの、知らないよ。
嗚呼、なんで、何がこんなにも辛いの。
布団にうずくまり、泣き腫らす。
子供じみたしゃっくりと嗚咽を、永遠と繰り返す。
今日も昇る朝日を眺めていた。
視界はぼやけたまま。
いつか、死ねることを祈りながら。