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たいくつな日常から  作者: 犬鹿
序章
8/9

新たな依頼


 俺はあの後宿に帰ってすぐに寝てしまったようだ。なんだかんだで疲れていたんだな。そのかわり、朝は気持ちよく起きることができた。そういえば、昨日魔物の群れを討伐してからギルドカードを見ていないな。そう思ってギルドカードを確認してみた。



 名前:セーヤ・キサラギ

 種族:ヒューマン

 ギルドランク:S

 Str 291(+180)

 Vit 215

 Agi 452

 Dex 398(+220)

 Int 314(+200)

 luk 188 

 


 称号:魔法の創造者 殺戮者



 新しい称号はないみたいだな。というかこの前マルスに能力値を見せてもらって、自分の能力値のすごさが分かったよ。



 名前:マルス

 種族:ヒューマン

 ギルドランク:B

 Str 76

 Vit 62

 Agi 43

 Dex 38

 Int 53

 luk 60

 


 これで本当にランクBかって思ったくらいだよ。それに称号は誰でも持っているっていうわけじゃないみたいだ。むやみにほかの人にギルドカードを見せられないな、これは。

 そろそろギルドへ行こうと思って宿の一階へ降りるとそこには鎧をまとったいかにも身分が高そうな騎士がいた。


 「お前がセーヤで合っているな。私はこの王都で騎士団長をしている者だ。王がお呼びだ。今から城まで来てもらう。」


 ここで拒否するとあとが面倒なことになりそうだな。


 「分かった。」


 俺はそう言って騎士の後について行った。




☆★☆   ★☆★   ☆★☆   ★☆★   ☆★☆   ★☆★   ☆★☆




 城についた後、すぐに王のいる広間へ通された。


 「昨日の魔物の討伐、見事であった。」


 「ありがとうございます。」


 そう言ってお辞儀をした。俺はここの礼儀は知らないからお辞儀したんだが、何やら王様の隣にいる大臣らしき人がこっちのことをにらんでくる。おっと、王様がしゃべりそうだな。


 「君のおかげで王都を守ることができた。少しで悪いが受け取ってくれ。」


 そう言って王の従者が袋を持ってきた。


 「この中には金貨が300枚入っている。受け取ってくれ。」


 20枚しか違わないとはいえあの魔物の大群を倒した報酬よりも多いなんて。ずいぶん気前がいいんだな。俺は金貨をもらって広間から出た。

 そのあと騎士団長が俺を部屋の1つに案内してここで待っていろと言って出て行った。10分くらい待っていると突然扉が開いてそこから王様が入ってきた。俺はあわててお辞儀をした。


 「そんなに堅苦しくならなくていいぞ。ここはあの広間のように礼儀をしっかりしなくてはならない場所ではないからな。」


 「はい…分かりました。それで俺がここにいるということは何か話があるということでいいんでしょうか?」


 「うむ、お主になら任せられると思ってな。」


 そう言って話し出した。





 




 話を簡単にしてまとめると、今王都の魔法学院では上級貴族が何者かに狙われている。王様は自分の娘も狙われると思い、護衛をつけようと思ったが姫様がこれを拒否。何とかならないかと考えているときにちょうど魔物の大群を討伐したという人物を発見、よし!娘に隠れて護衛をしてもらおうと思ったらしい。で、その人物が俺だったってわけか。


 「と、いうわけで娘の護衛を頼みたい。」


 「魔法学院にいる姫様をどうやって護衛するんですか?」


 「うむ、その点については何の問題もない。わしが魔法学院の校長に直接掛け合って中途入学させてくれることになっているからな。」


 正直魔法学院に通えるなら通いたいと思っている。なんせ地球にいたころは学校なんて少しも楽しいと思わなかったから、もう一度やり直せるならやり直したいと思う。こっちの世界の常識についてもしっかり知っておいたほうがいいしな。だが、貴族を狙っているという暗殺者は正直俺の手におえるのか分からないっていうところが問題だな。だが……それでもその問題を上回るほどの成果が上げられそうだ。


 「分かりました。この依頼、俺が受けます。いつから魔法学院に行けばいいですか?」


 「なるべく早いほうがわしとしては安心でな。できれば明日からいってほしいんじゃが?もちろん寮も今日から使える。」


 「それでいいですよ。あと制服とかはどうすればいいですか?」


 「安心せい。すでに作ってある。おぬしの身長にぴったり合うすぐれものじゃ。」


 そう言って制服を渡してきた。


 「ああ、あと魔法学院に行ったら校長室に行ってこれを渡してきてほしいんじゃ。」


 と言って王様は俺に封筒を渡した。


 「分かりました。じゃあ俺はこれで。」


 「うむ、よろしく頼んだ。」


 俺はそう言って城を出た。



☆★☆   ★☆★   ☆★☆   ★☆★   ☆★☆   ★☆★   ☆★☆




 「さてと、これから引っ越しの支度をしないとな。」


 魔法学院は寮が中にあるので基本、学生は寮生活ということになる。だから今とっている宿を出なければいけないので、支度をしなくてはいけないというわけだ。といっても俺は空間魔法があるから荷づくり自体が簡単なわけだが…。


 そう言っている間に全部詰め終えてしまったので次のことに移ろう。とりあえず、この魔力の量をどうにかしないと。魔法学院にはいったら必ず魔力検査があるはずだ。俺は魔力はかなり多いから騒がれてしまう。そうならないために魔力を低くしようということだ。そういう物がないかとりあえず探してみよう。俺はとりあえず王都の中を見て回ろうと思い、鍵をおかみさんに返してから荷物を持って宿を出た。






 「はぁー、やっぱり王都は広いなぁー。」


 なかなかお目当ての物が見つからない。途中からがむしゃらに歩いてきてずいぶん奥の道まで来てしまった。戻るのめんどくさいなー。……ん?いつの間にか目の前に店があるな。考え事していて気づかなかったみたいだ。


 「どうせなら入ってみるか。」


 俺はそう思い店の中に入った。



 一言でいえば、そこは色々な物が売っているところだった。武器や防具からアクセサリーなど種類を問わずに。


 「いらっしゃい。よくここに来られたな。どうやって来たんだ?」


 「がむしゃらに歩いていたらこの店があった。」


 「…マジかよ。ここはよほど運がよくない限りがむしゃらになんてこれないぜ。っはっはっはっ!!こりゃぁ面白れぇ。おいあんた。何がほしい?」


 「ああ、俺はつけている間自分の魔力を低くできる魔道具がほしいんだが。」


 「分かった。ちょっと待ってな。」


 そう言って店の主人が店の奥へ走っていった。……数分後、一つの指輪を持って戻ってきた。


 「これは魔力封じの指輪と言って着けた者の魔力を元の10%まで下げる効果を持つ。これは高くて金貨50枚はするんだが…お前にやるよ。」


 「何故…ですか?」


 「そう警戒するな。言ってみればお前が気に入ったんだ。何せ運だけでここまで来たんだからな。だからもらっておけ。」


 金貨50枚なら払えるが、ただでもらえるのならもらっておいたほうがいいだろう。


 「そういうことならありがたくもらいます。」


 さっそく左手の中指につけてみると、確かに魔力が10%になったみたいだ。まあ、たとえ10%でも普通の人よりも魔力は高いんだけどな。


 「あとこいつも受け取ってほしい。」


 そう言って取り出したのはしっかり手入れされている刀だった。


 「これは〈絶刀〉という刀なんだが誰も使えねーんだ。この刀を使ったやつから聞いた話じゃ敵が切れないらしいんだ。」


 ……それは切れないだろう。【鑑定】で見てみるとこの刀は魔力を通すと切れ味が増す様になっている。剣士なら魔力が使えないやつらがほとんどだろうからな。だが、こいつは使えるな。


 「ああ。ありがたくもらうことにするよ。」


 「また何かあったらここへ来いよ。色々優遇してやるから。」


 「また来れたらな。」


 いい買い物ができたな。俺はそう思いながら魔法学園へ向かっていった。





次回から魔法学院編に入ります。


次回も読んでくださるとうれしいです。

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