魔物襲撃
前に投稿したものの能力値を変更しました。
今回も楽しんでもらえるとうれしいです。
「よっと。」
俺は転移魔法で王都の北門の近くまで転移した。転移魔法は一度行ったことがある場所しか行けないからあまり使い勝手がよくない。…おっと、王都についたな。ただなんだか騒がしいな、何かあったのか?
「おい、何かおきたのか?」
門番に聞いてみるとこれまた大変なことになっているようだった。話によると王都の西門を抜けた先にある草原にものすごい数の魔物が集まってきているらしい。新人の冒険者が遭遇して命からがら逃げかえってきたそうだ。
「ったく、何でこう面倒事ばかり起こるかな。」
そう思いながらもギルドへ走って行った。
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「おい、門番から話は聞いた。今はどうなってる!?」
「あ、セーヤ様。まだ依頼には行っていなかったんですね。今はギルドの偵察班が状況を確認中です。もうそろそろ戻ってくる「偵察班が戻ってきたぞ。」……っ!帰ってきたみたいです。」
ギルド内の冒険者たちは偵察班の話を聞いた。
「状況はあまりよくない。確認できる魔物の数だけで500体は超えるだろう。中にはBランクの魔物やAランクの魔物までいるらしい。あと2時間ほどでここまで来るだろう。」
「それは厄介じゃな。……Cランク以上のものですぐに西門に行くのじゃ。ランクの低いものは物資供給じゃ。なおこれはギルドから依頼とする。急ぐんじゃ!!」
「「「「応っっ!!」」」」
ギルドマスターの声で冒険者たちがあわただしく動き出した。
「なあおっさん、俺はどうすればいいんだ?」
「おぬしには出てほしいんじゃがまだランクがEじゃからこればかりは受けられん。」
「いや、たった今依頼を終わらせてきたんだけど。」
「なんじゃと!?……ギルドカードと依頼報告書を渡してくれんか。」
俺は言われた通りにギルドカード(能力値はちゃんと隠してある)と依頼報告書をギルドマスターに渡した。
「なんと……、こんなに倒してきたのか。分かった、少し待ってくれ。」
そう言うとギルドマスターは、依頼報告書とギルドカードを機械の中に入れた。
「これでおまえさんのランクはAじゃ。」
渡されたギルドカードを見てみた。
名前:セーヤ・キサラギ
種族:ヒューマン
ギルドランク:A
Str 248(+180)
Vit 182
Agi 448
Dex 354(+220)
Int 288(+200)
luk 188
称号:魔法の創造者 殺戮者
ギルドランクがAになっているのは分かるけど、称号が新たに加えられてるのと、能力が少し上がってるのは何でだ?とりあえず称号のことを聞いてみるか。
「なんか称号って言うのが追加されているんだけど?」
「それはある特定の条件を達成すると取得できるものなんじゃ。ところで一体何の称号が出たんじゃ?」
「ああ、魔法の創造者と殺戮者というのが出ているな。」
「殺戮者は知っているがまた魔法の創造者とはのう……。とりあえず説明すると、殺戮者は同じ種族の魔物を特定数倒すと手に入る称号じゃ。じゃが、魔法の創造とは聞いたことがない称号じゃの。名前からして新しい魔法を作ったから出てきたんだと思うんじゃが……。」
とすると、殺戮者はオーク種をたくさん倒したから、魔法の創造は新しい魔法を使ったからかな。
「言い忘れとったが能力値が上がっておるじゃろ。それも称号の恩恵じゃ。」
「ん、分かった。じゃあ俺も行ってくる。」
「オーク・ロードの討伐の報酬はこの依頼と一緒に渡すからの。………死ぬんじゃないぞ。」
「俺はこんなところで死んだりしねーよ!」
そう言って俺は西門に走っていった。
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これは……すごい数の魔物だな。門の前から見てもすごい数がいるのが分かる。
「おい、ここはランクの低いやつが来るところじゃねぇ。死なねぇうちにさっさと門の中に戻れ!」
……ああ、俺がギルドに来た時に喧嘩売ってきて俺に蹴り飛ばされて外まで吹っ飛んでったやつか。」
「いや……そうだけどよ、いくらなんでもその扱いはひどくねーか…。」
「ああ…悪いな。思ってたことをしゃべってたみたいだ。」
「いやそっちのほうがもっとひどいわ!!」
この辺でこの大男をいじるのはやめておくか。さすがに今仲間に慰められているのを見ると少しかわいそうになってくる。……あくまで少しだけだけどな。
「それと俺はランクはAだからここにいても大丈夫だ。」
そういったとたん周りのギルドメンバーから「お前Eじゃなかったのか!?」とか、「そんなに強いのかよ」とか色々聞かれたがとりあえず魔物が来そうだからそっちに集中させよう。
「そろそろ魔物がこっちに来そうだからいい加減集中したほうがいいんじゃないのか?」
「っ!分かってるよ!それより後で話を聞かせてもらうからな。」
「安心しろ。ここでその力を少し見せてやるよ。え~っと……。」
「そういえばまだ名前を言ってなかったな。マルクだ。よろしく。で、お前の名前は?」
「俺はセーヤだ。よろしく、マルク。」
「ああ。ところで力を見せるって何をするんだ?」
「まあ見てろって。」
俺はそう言うとギルドの集団から前へと出て呪文を詠唱し始めた。
「光の矢となり空から降り注げ!!【サンダーボルト】!!」
俺の呪文が完成した瞬間、目の前が真っ白になり(俺には見えているが)光が収まると目の前に500体以上いた魔物の数は数十体にまで減っていた。
「「「「「…………………………。」」」」」
今の魔法でギルドメンバー全員が放心状態になっちゃったな。まだ生き残っている魔物も俺が倒してもいいんだけどマルクたちも自分たちのチームで依頼っていう形で受けてきたからさすがに倒すのはまずいかな。
「そろそろ残りの魔物が来るけど俺が倒してもいいのか?」
「「「「「………はっ!?」」」」」
「そ、そんなわけねーだろ。俺たちもギルドのメンバーとしてこの依頼を受けたんだ。お前ばっかに手柄を取られてたまるか!!」
俺の魔法で大体の魔物を倒して、倒し損ねた魔物も無傷というわけではなく、そのことからもこちらのメンバーは一人の重症者を出すこともなく500体以上いた魔物たちは全て討伐された。
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あの後俺たちは魔物の討伐が完了したことをグランに伝えるためにギルドに戻ってきた。それで俺だけ前みたいにギルドマスターの部屋に呼ばれて話をしている。
「これが今回の魔物の大群を倒した報酬とオーク・ロード討伐の報酬を合わせたものじゃ。」
そう言われてもらった袋の中身を確認すると、たくさんの金貨が入っていた。
「全部で280枚じゃ。それとおぬしのランクをSにしておいたぞ。」
え……280枚!?最初に魔物の素材を売った時も随分高かったけどこれはまるで桁が違う。こんな大金、いきなりもらってどうすればいいんだ!?
「ど、どこかにお金を預けられるところはありませんか?」
「このギルドに自分の名前で預けることができるぞ。それにどこのギルドでもお金は取り出せるから安心じゃよ。」
思わず敬語になっちまった。でも、ここに預けておけば安心かな。
「じゃあ預けます。」
「分かったぞ。お金を取りに来たときは自分のギルドカードを見せるんじゃ。そうすれば受け取れる。」
「はい。ありがとうございます。」
俺はそう言ってギルドマスターの部屋から出て行こうと思ったが、グランが話しかけてきた。
「そういえば、近々城のほうから王の使いが来ると思うぞ。」
「はい!?何でですか。」
「なんじゃ、おぬし気づいていなかったのか。さっきの魔物の群れを討伐した時、王都の騎士たちもいたんじゃよ。たぶん今頃は王に報告しているじゃろうな。」
……全然気が付かなかった。いや、やけにきれいな鎧を着てる人がいるなとは思ったよ。でも分からねーよ!この国どころかこの世界に来たのだって数日前だぞッッ!!………現実逃避しても仕方がないか。覚悟だけは決めておこう。
「はぁ、分かりました。」
そう言って今度こそギルドを後にして宿へと戻った。
やっとテストが終わりました。
でも明日から修学旅行で広島に行ってきます。月曜日に帰ってくるので次は火曜か水曜に更新したいと思います。