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・Bパート

  ・Bパート


 ヒーローがボスの元へとたどり着いたBパート。

 ここではもう手下を作らず、マップ効果もない。プレイヤー一人がボスを演じ、他プレイヤーはボスを援護する『側近』となる。この側近に戦闘力はなく、簡単なバフ等の効果を1回使えるだけ。

 ボスを演じるプレイヤーは、ボスの判定ダイスの担当にもなる。担当をランダムで決める場合2D6の合計値が高い目なのだが、『裏切る側近』役が決まってる『三』さん以外で決める事にした。


 (ころころ)

R:8。

D:8。

魔:4。

三:振りあいだね。

R:4。

D:4。

GM:高い目って言ってるのに低い目で争い合わないでw


 結果、ボス担当は『R』さんに。

 ボスの基準値は4。これに+2D6して、ヒーローの基準値である8に2D6した値と比べ合う事になる。

 うむ、不利である。そーゆう風に出来ているので。

 あくまでプレイヤー側は『ヒーローに倒される悪』側なのである。


GM:残りのプレイヤーは『側近』となります。効果を決めて。

三:(ころころ)ボスのHPダメージを-1D6する。


 だがこの効果、『裏切る』のフラグのため逆転する。

 つまり『ヒーローのダメージを-1D6できる』になるのである。


D:(ころころ)16。

GM:ボスが死亡した歳、HP1で復活させる。

三:根性効果だね。

GM:根性では……ま、結果的には『根性』か。

魔:(ころころ)14。

GM:ボスがダメージを与えた際、そのダメージを+1する。

魔:これは何回でも?

GM:いえ、全ての側近の効果は1回だけです。使うと死亡する……いや、死亡しなくても無力化されればいいんですが。キミたちも、子供相手にいい気になるボスのために死にたくはあるまい?

R:たしかにw

GM:で。ボスが基準値に+2D6する……つまりヒーローとまともに戦うためのフラグというのがございまして。ボスがいる場所や活動等を演出し、なぜ『娯楽のために子供たちを奪ったか?』を語る……だけど。

R:子分の口からさんざん語られてますなw

GM:うん、もうこのフラグは達成したでいいと思うんだ。なのでボスの基準値……4に2D6を足して、ヒーローの基準値8に2D6した値と比べ、低い方がその差+1点のHPダメージを受ける。あっという間に減ってくはず。どっちかのHPが0になるまで戦う……ま、復活する要素(側近の効果)があったけど。


 いざ、最終決戦である。


*   *   *


 日も落ちて。星明りに黒々と浮かぶ巨大なシルエット。

 それは眠る竜にも似て、静かながらもその内に熱を、嵐を秘めている。

 その体内へと、ひとり歩を進めたヒーローは………


魔:場所はスタジアム。真っ暗なんだけど、ヒーローがセンターサークルにまで入った所で………カッ!カッ!カッ!とライトが。

GM:その明かりを手で避けると、まず声が響くわけだね。

R:(ボス)ようこそ、新しい選手のみなさん。……あれ?ひとりしかいない?

一同:(笑)

GM:スポットライトが観客席の上の方を照らすと………年齢はどれくらいにしときましょ?

R:……中学生にしとくか。

GM:ちょっとこじらせちゃった系の中学生かな。……え?子供たちをこの演出で迎えるつもりだったの?w

R:そうそうw

D:金持ちのボンボンじゃん。

GM:「子供たちならいつまで待っても来ないぞ」

R:な、なんだって?

GM:「もうキサマの相手などしないとさ」

R:そんなはずは……あんなにお金…いやシュークリームをバラまいたのに(一同笑)

GM:やっぱりそのためか…「シュークリームだけでは子供たちの心は掴めん。目線を合わせ、共に遊び、話し、笑い、そして最後は保護者の元へ返す。それでこそ、子供たちの心は掴めるというもの」……保父の一般業務である。

一同:(笑)

GM:「キサマのような手段では、到底子供の心は掴めんのだ」

R:なるほど~……関心w

三:世間知らずw

魔:どこの馬の骨か知りませんが、坊ちゃんに対して失礼なモノの言い方だな。

GM:側近の登場ですね。

魔:選手の登場口から、子供と手をつないで出てくるw

一同:(笑)

魔:おまえが言う事を聞かないと、コイツを補欠にするぞw

GM:「なんだと。なんて……なんて、保護者からクレームが来そうなことを」

一同:(笑)

GM:子供はシュークリーム持ったまま「ぼく、しあいにでたいよー(棒)」と言いますw

R:で、なぜかボスの方がガクガクして……な、なんて恐ろしいことを。

GM:(笑)キミは過去に、試合に出してもらえなかったトラウマでもあるのか?

魔:あるから勝てる子供を相手にしてるのかもしれんぞ。

D:自分のルールに変えてって…

GM:なるほど、ボスのプロファイリングが出来てきた。金持ちで、子供の頃サッカーチムに所属していたけど下手クソで試合に出してもらえず、それを元にサッカーチームをやめたもののサッカーはしたいがために、金にモノを言わせて自分が勝てるサッカーを始めた。

R:じゃあ、カツカツ階段降りながら、着ていたローブを取ると下からユニフォームが。

一同:(笑)

R:そしてヒーローに「よし、人数が足りないからPK戦だ!」

GM:「その勝負、受けて立たとう」それ以外に答えがないw手下たちは投げ飛ばしてきたのに…、あまつさえ蹴り飛ばしてきたのに。

R:えー、そこだけスポーツするの?みたいなw

GM:で、コイン弾くんだけど……

R:ぴーん、ぱしっ。(掴んで裏を見せる)裏だ。

一同:(笑)

GM:えー、まぁどっちが何だろうとダイスは一回に振るので。


 判定は、同時に振っての比べ合いである。

 ボスとヒーローの基準値の差は4。同じ出目であったとしてもボスが5点ダメージを受ける。ヒーローにダメージを与えようとしたら、GMより5高い出目を出さなければならないのである。


GM:(ころころ~………げっ、4)

R:(ころころ)3か~。

GM:よかった。

R:だから、(基準値足して)7か。

GM:12でございます。差が5、だから+1の6点のダメージをボスに与えます。特に側近さんは効果ないかな?

三:ボスに使う気はさらさらない(←裏切るつもり。面が割れてるので陰から見ている)。

GM:となると、4の差を乗り越えてボスの攻撃が通らないと出番がないぞ。

三:うんw

魔:オレもボスのダメージを+1だから。


 使うタイミングはないかもしれない。

 ま、ここまで来ると敗戦処理の消化とも言える。そのために決着に時間が掛からないようにしたし。


GM:(PKだったな)ボスが先攻だから、キックをするわけですよ。で、思いっきり助走をつけて蹴るけどコロコロコロ…………途中で止まったボールを見て、ヒーローがそこまで行って「PKくらいまともに出来んのかぁ!」と蹴り返す。

R:で、顔面に当たる。ぐへぇっ!ボクのマッハシュートがw

GM:「ふぅ~…、本物のマッハシュートを見せてやる」

三:元サッカー選手っぽいぞ。

GM:「保育園ではさすがに使えず封印していたけどな。これが本当の、マッハシュートだ」(ころころ)。

R:(ころころ)……合計12。

GM:合計19。だから8点。

R:死ぬわ~w

GM:この保父も大人気ないな~、中学生相手に逃げようのない所にシュートしてw

D:じゃあ、ボスーって言って寄ってって、自分の腕から輸血して……ボスー、立ち上がってくださーいw

GM:しっかりしてくださいと、出血それほどでもないのに輸血するわけだなw

R:鼻血とか出しながら……ぼくは気絶していたのか?(側近効果によってHP1で復活)

GM:ゴールしたボールを片手で持ちながらヒーローが「これで1点。本来ならここで終わりだが、チャンスをやろう。もう一度蹴ってみろ」(戦闘は続くのでPKも続けないと)。

魔:頼むよ、坊ちゃん(←攻撃が入らないと出番がない)。

R:こ、今度こそ……フォーミュラードライブシュートをころころ……13。

GM:15。

三:ダメかw

R:まぁ、そうだなw

GM:そうだわなw

R:さすがに4の差はキツいな。

魔:坊ちゃ~ん、蹴る瞬間に目を閉じちゃダメってあれほどw

GM:ミートせずに横にコロコロ……。キーパーをしていたヒーローがてくてく歩いて行ってボールを持ち……「せめて前に飛ばさんかぁ!」と言ってボールごとキミを沈めます。


 と、ここで終了でもいいのだが。

 『裏切る側近』という役で出番を待っていた人がいるので、そちらと合わせ結末を演出する事に。


三:(拍手をしながら出てくる)いやぁ~、ありがとう。これでフットボールクラブをまっとうな形に出来る。

GM:「おまえは、さっきの……」

三:この坊ちゃんが来てから、ずぅーーーーーっと接待プレイだったんだぞ。

GM:「さすがに、ボスに愛想が尽きていたようだな」。ぽん、と肩に手を置いて「わかった、おまえの事は見逃してやる」、立ち去りながら背中で語ります。「事業計画書を持ってこい。メンバー募集ぐらいは手伝ってやる……俺の保育園でな」

一同:(笑)

GM:というわけで、ボスが無力化されたのでBパートは終了となります。


 ちなみに、倒された坊ちゃんはというと……


魔:坊ちゃん、帰りましょう。やっぱり本物のサッカーは辛かった。家でゲームのサッカーしましょう。

R:いや、やっぱり………野球にしようかなw


*   *   *


GM:エンディングです。プリプレイで決めたストーリーと、これまでに語られたことを参考に演出する。えーっと、(以下、テンプレートに当てはめたナレーション)


 「子供たちを取り返し、『斜め下の熱い戦士たち』の『自分がいい気になるためのサッカーチームを作る』という野望は防がれた。だがしかし、いつ第二、第三の坊ちゃんのスポーツチームが現れるかわからない。戦え、シュークリームにつられてご飯が食べられなくなる子供たちのために」


  -完-

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