表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

・Aパート 1

  ・Aパート


 『斜め下の熱い戦士(チーム名)』が、彼らのボスの元へと向かうヒーローを妨害するというシーンが続く。

 GM演じるヒーローと、プレイヤー演じるチームの手下が戦闘。手下が全滅すると『進行度』というものが入り、一定以上溜まるとボス戦であるBパートへと進む。


GM:最初のシーンだけは固定です。『荒野を行くヒーロー』。ヒーローは『子供たち』を取り戻すため、それを奪った『斜め下の熱い戦士』について手下たちに尋ねる、と。マップ効果は『ヒーローの名前、もしくは二つ名を言うとボスの基準値に+1される。一度のみ』。では、それぞれ手下の特徴とフラグ要素を振ってってください。


 通常のTRPGでは、プレイヤーはそれぞれのキャラクターをルールブックとにらめっこしながら作っていく。特徴や戦い方など趣味に合わせて決めるのだが……もちろん、このシステムではサイコロで決める。

 出てきて、攻撃して、倒されるのが運命(たまに逆らうヤツがいるけど)。そんなキャラに時間はかけられない。特徴とフラグ要素、この二つだけをランダムに決める。


三:じゃあ…(ころころ)4の6、特徴は『イレズミ』。ボスもしくはチームに関するイレズミがあり、忠誠を誓っている。

D:で、効果は……

三:これは、ない。

GM:イレズミがあるからなんなんだって言われると、なんでもないので。

R:そっすねw

GM:たぶん、『熱い』ってイレズミでもあるんでしょ。

三:(たすきがけのように)熱い戦士、って斜めに書いてあるのかもしれないw

GM:では、フラグ。

三:(ころころ)6……5。『ヒャッハーと叫ぶ』。

GM:あー…


 タイトルにある通り、『ヒャッハー』と叫びたくて作ったシステムである。個人的に、このフラグ要素には王冠のような輝きを感じている。


魔:いいトコ行ったね~。

GM:いいなぁ…。では、次の方。

R:はいは~い。(ころころ)41は……

D:『幸運のお守り』、あなたのHPを+1する。

GM:なんでもいいっすよ、10セントコインでも。

三:水筒でもいいし、ジッポライターでも………おにぎりでもいいしw

GM:おにぎりで止まる攻撃ってなんだろうな~w

R:じゃあ、裏ストーリーというかバックストーリーで。仲良くなった子供のサッカーボール(一同笑)

魔:おっとぉw

GM:それは……子供、そっちの味方なのかなw

魔:人質かなにかわからないけど、仲良くなっちゃった子供のサッカーボールw

GM:で、フラグ要素。

R:てぇい。61。

D:『仲間の二つ名を言う』

魔:仲間の二つ名か~。勝手に誰かの二つ名が決まってしまう。

D:次行きます。(ころころ)16、『モヒカン(緑)』。


 モヒカンは何色か用意してある。だが、そのどれも効果はない。ただ五色同時に揃った時、ヒーローは敗北する。


魔:いいな~、モヒカン(緑)。

三:いいな~、モヒカン(緑)。

GM:(効果はないのに、なぜ?)

D:で、フラグは……13。

GM:『断末魔が何かの名詞』。

三:「あべし」だったり、「ひがし」だったり…。

GM:「ひがし」はありっすね……「あべし」はどうなんだろ?まぁ、レジェンドの御大の事を考えると『アベさん』が「あべしっ」って言うのはアリかな。

魔:では……(ころころ)『変わり身』って……?

GM:『あなたの受けるダメージを無効化する』なんで、空蝉とか、本当に『変わり身の術』のイメージ。

魔:で、フラグは……(ころころ)46。

三:『逃げようとする』。

魔:逃げようとする、か。

GM:(ふと)考えてみると謎だよね。逃げようとするとボスのHP増えるんだよ。


 前述した通り、フラグ要素を達成するとボスのHPが増えたりの効果がある。

 誰がそんな事を考えたかというと私なのだが……


R:あの、根底からひっくり返すセリフはやめていただきたい(一同笑)

GM:確かにwえーっと、ではシーンを開始したいと思います。荒野でキミたち手下が……なにかしている最中かな。

魔:ふ~む…。

三:サッカーかな?w

R:サッカーしようぜw

三:ボールあるしよ~(Rの『幸運のお守り』)

魔:人数足りねえな~。じゃあそこの村から子供つれてこ~いw

GM:じゃあ荒野を行く一人の男……男にしときましょう……男が最後のセリフだけ聞きとがめ、顔を上げます。「近くの村から子供を連れてこい、だと?貴様ら、なにを企んでいる?」

魔:はぁ~?サッカーやるに決まってるだろ?

三:楽しむんだよ。

D:オレたちの娯楽のジャマすんじゃねえよ。

R:人数足んないとサッカーできねえだろうが。

GM:まっとうなセリフを返すなwでもまぁ、「そんなセリフを信じるとでも?こんな時代だ。子供たちを奪って、なにを企んでいる」

D:へっ、オレたちが楽しむだけだよ。

三:カンケーないヤツは引っ込んどきな。それとも、オマエもくわわるか?

R:もちろんそっちのチームはおまえ一人だけどなぁw

魔:そいつはいいぜ。

GM:(まっとう過ぎる話にひるみつつ、でも話が進まんので強引に)「なにを企んでいるか知らんが、見過ごすわけにはいかんな。相手なら俺がなってやる。サッカーで、とはいかんがな」関節を鳴らし、くいっと挑発します。

魔:ぼ、暴力はんた~いw

三:じゃあサッカーやろうぜ、おまえがボールな!ひゃっはー!


 さぁ攻撃!…となるワケですが。

 この判定もいたってシンプル。ヒーローの基準値=8を目標に2D6(6面体2個)を振るだけ。合計が8以上ならヒーローに1点のダメージ。8未満なら、逆に1点のダメージを受けます。……といっても、プレイヤーが操る手下たちのHPは基本1(特徴で増える場合あり)。一瞬で散るかもしれない……のだが。


三:キックオフだー!(ころころ)……10wあれ?きれいに入っちゃった?

魔:先制キックでしたねw

GM:で…では。思いっきりゴスッと蹴られながら「……それだけか?(震え声)」

三:蹴り甲斐のあるボールだw

GM:で、次の方、お願いします。


 戦闘においてヒーローが行動する……つまりGMがサイコロを振る事はない。手下=プレイヤーが殴りかかってきて、その判定ですべて決まる。

 なのでプレイヤー側が行動してくれないと、GMは動けないのである。

 未行動の手下なら、誰からでも構わない。


R:じゃあ私が……仲間の二つ名を呼ぶ(フラグ要素)ってのがな……

GM:他の人が殴りかかってくれれば、それで二つ名を呼べるかもしれない。

魔:あ、じゃあオレがここで殴りかかっておくよ。ダメージ一回無効化(特徴)できるんで。(ころころ)7。

GM:7だと、そっちが喰らいます。

D:喰らうんだけど、何かに変わって……(特徴:変わり身)

魔:えーっと、ヒーローに向かってドロップキックをかますんで……

GM:半身ずらして避けて、肘でも落として………

魔:それを無効化。

GM:ヒーローが立ち上がって潰したものを見て、「抜け殻か…」とつぶやきます。

R:それを見て、「あのヘンタイがやられるとは……(わなわな)」

GM:ヘンタイ?……あ、変態かw


 変態は変態でも、形状変化の方の変態である。

 それが二つ名とは……憐れな。


R:よくもーと言いつつ殴りかかる。(ころころ)やられた。やられたけどサッカボール(HP+1)あったわ。

GM:え?じゃあキミが殴りかかってくる、それを避け、蹴り返したヒーローの音がなぜか「どかっ」でも「ばきっ」でもなく「ぱぁあんっ!」w

魔:ちょっと響きの良い音がw

GM:この手応えは…って見ると、潰れたサッカーボールが。さっきまでそれで遊んでたしw

D:くそぉ、オレたちのゲームのジャマしやがって。

GM:まったくもってその通りだ(一同笑)

D:くらえっ!と、ラフプレイのタックルを……(ころころ)

魔:……(出目を確認して)見事だw

D:(返り討ちにあった)ぐぅおーー!……る(フラグ要素『断末魔が名詞』)

魔:緑モヒカンがやられるなんて……ここで逃げさせてもらうぞ(フラグ要素『逃げようとする』)と言って逃げようとするんだけど足がもつれて転びますw

GM:はいw「逃がしはしない」と言って追いかけてきて……2ラウンド目です。


 プレイヤーが一通り行動したので、次のラウンド。生き残ってる手下はまたヒーローに殴りかからなければならない。


魔:逃がしはせんと言われたからにはオレから(ころころ)。コノヤローと言って砂を投げます。

GM:それはどっちですか?

魔:負けましたw

GM:えー……砂は顔まで届かず、「この程度か。サッカーボールはオマエのようだったな」と言って蹴り飛ばされます。

魔:ぎゃふ~ん。

三:くぅ、変態(二つ名)が。仕方ねえ、もう一度……(ころころ)8。


 8以上が出る確率は、50%よりやや低い。


GM:えー……では、背後からまた蹴りを喰らいます。で、振り返りながら「…どうした?本当にそれだけのようだな(やっぱり震え声)」出来ればそれだけであって欲しいと願いながらw

R:それに調子こいて、「オレも続くぜ~」(ころころ)………8、か。(一同笑)


 8以上の確率が半分以下とはいえ、続く時は続く。

 だがこのゲーム、手下ががんばってヒーローを倒すというゲームではない。続けば続くほど、ここで倒しちゃまずいよな?そろそろ負けたいのに、と思うのである。なにせ目的は、ザコなチンピラになってヒーローに倒される事なので。


R:どうだ?オマエが破壊したサッカーボールの痛さがわかったかw

三:これが、オレたち『斜め下の熱い戦士』のコンビネーションだw

GM:「さすがだな。見事なチームプレーと言っておこう」。これはおまえが壊したサッカーボールの分、ってヤツかw「だが、その程度ではまだまだ倒れん」ってか1シーン目で倒れたら悲しすぎるわ(一同笑)

R:そろそろ負けたいんだけどな~w

GM:さぁ、では3ラウンド目。

三:そろそろ決着と行こうか(ころころ)…くぅw

魔:強いな~w

三:なんだこのイレズミ、強いぞw(また当たった)

R:じゃあ、その陰に隠れながら突撃する。「もう一度だ~」(ころころ)7、やれやれ。

GM:ではイレズミの攻撃は喰らうものの、「コンビネーションは見切っている」カウンターを喰らって見事に吹っ飛びます。

R:うへぇ~。

三:くっ、もうオレだけか。

GM:「そうだ、もうコンビネーションは使えん。コンビネーションの使えないキサマなど敵ではない」……ハズw

三:ほざけぇ~(ころころ)……ふぅ~(安堵)

R:危ない危ない。

GM:では、三度目のサッカーボールキックは「すでに見切った」と回避、反撃の蹴りを喰らいます。

三:ころころころ~っと(手下が転がる)。

GM:一人残ったヒーローは「子供たちがいない理由は、コイツらがさらったせいか。取り返さねばな」と独白した所でシーンを切りましょう。


 戦闘が終わったら、マップごとに設定された進行度の獲得、そしてフラグ達成の確認がある。

 ……ちなみに、マップ効果だった『ヒーローの名前、もしくは二つ名を言うとボスの基準値に+1』はすっかり忘れ去られていた事をここに記しておく。


GM:進行度は3が入ります。で、それぞれのフラグですが……

三:『ヒャッハー』

GM:言いましたね。ボスのHP+1。

R:仲間の二つ名を言う。

GM:言ったな~。ヒドイのを付けたなw

R:ボスのHP+1。

D:断末魔が何かの名詞。ボスのHP+1。

GM:は~い。

魔:『逃げようとする』で、ボスのHP+1です。

GM:は~い。


 全員フラグを達成し、効果はHP+1が4つで、この時点でのボスのHPは9。フラグには『基準点を+0.5する』というのもあるので、ボスは徐々に強くなっていく。

 これを、進行度が10溜まるまで繰り返すのである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ