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新たなる道
あらゆる拷問、尋問、刑罰、そして処刑を執行して来た。
それは時として、人々から忌み嫌われる事もある。
それでも誰かがやらなくてはならない仕事だ。
建国時、初代国王は最も信頼厚い七騎士の一人に刑罰執行の機関を任せた。
当主は常に執行官として最前で凶悪犯や位の高い犯罪者に刑を下す。
人体学・心理学・薬学・神学に通じ、武道・魔道を修め、心乱さぬ無の境地へと至らなければ当主には至れない。
それが七候が一角、法の執行官、ロースミス家である。
当代当主ゴードン・ロースミスは国の存亡の淵で、決断を迫られていた。