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『双子神の物語』

時系列計算したら、高校生の遅咲の中二病患者が小五の女の子にPKの楽しさと戦い方を懇切丁寧に教えたらしい。

ある意味事案じゃねえかコレ。

もう少しで八千代編完成するから次の話が終わったら上げます。

滅茶苦茶縮めて4話位に仕上げた。まあ読みたい人が読む感じで。

正直テンションぶち上がって書いたけど、案外マイルド。

理由?八千代が可愛いから。

月と太陽。


夜と昼。


終わりと始まり。


彼女達が目覚めた時、世界は暗い闇に包まれていた。


光無き暗黒。


飢餓と貧困に満ちる暗い世界。


太陽は人に昼を与えた。


遍くを照らす太陽。


闇を払う光。


光は世界を満たした。


人は日を得た。


月は人に夜を与えた。


優しく人を導く星。


暗闇を怖がらない月。


月は夜を照らした。


人は月光を得た。




人々は双子神を崇めた。


飢えを減らしてくれ 子を助けてくれと願った


太陽はそれを受け入れた。


作物を実らせる翠。


海を鎮める蒼。


人に火を与える紅。


太陽は彼らに三匹の獣を与えた。


月はそれを受け入れなかった。


人は神なく育つべきだ


全てを与えてしまっては人は堕落してしまう。


月は人に安らかな眠りを与えた。





それが間違いだった。


人は飢えを乗り越えた。


三匹の獣の力を借りて、地を天を宙を開拓した。


そして、戦争が始まった。


始まりは些細な争いだった。


それがどんどん、どんどん、どんどんと広がり


いつしか三匹の獣も駆り出された。


終わらない争い。


果てない争い。


差別と迫害。





長い争いの末に最初に紅が狂った。


火を集めた紅は空を緋色に染め上げ、悉くを焼き尽くした。


今度は蒼が狂った。


城砦を背にした亀は大口を開け、海の上から遍く全てを呑み込んだ。


翠は最後まで人の味方だった。


だが世界は彼女を愛さなかった。


人を愛した彼女を怪物と蔑み、彼らは彼女を害した。


悲しみに暮れる彼女は森の最果てを目指す為、緑で大地を呑み込んだ。





太陽は悲しんだ。


幸福の為に獣を与え、飢えを無くすために与えた子供達


世界はもう戻らない。


全てを焼き尽くす紅


全てを食らいつくす蒼


全てを呑み込む翠


人は『色災』と呼んだ。





太陽は月に願った。


あの子達を止めるために手を貸してほしいと。


月は答えた。


世界を巻き戻そう。


狂う三つの災厄を己が骸と共に月の都に封じた月。


それは天の理に背く事。


彼女の魂は地の獄に繋がれ、悠久の夢を見続ける。


月は最後に自身の獣と六つの分け身を残した。


太陽は泣きながら、世界を戻した。


時間と空間。


全てを暗闇に染まる前の場所へ。





世界は巻き戻った。


太陽は六つの分け身に世界を見守るように告げ、最後の獣には月の都の管理を命じた。


自分では人を救えない。


だからせめて黒き時代に戻らぬ為に。


太陽は始まりの場所に帰る。


月の内海。


双子神が生まれた場所。


そこで彼女は待ち続ける。


何れ放たれる色災と原初の黒を越える者が現れる事を。


著者:アウロラ・プリズムス


要約

鳥 人の為に空を守って日光を齎すよ!→火を付けろ、燃え残った全てに…


亀 海の安全と海難事故防止!→お前ら全員エサな?


鹿 自然を増やして恵みを与える!→ひどい、私森に帰る…


太陽 やばたにえん(号泣)


皆のアイドル だから見守るだけにしようって言ったじゃん…


星の生物の9割ロストで人類滅亡エンド。やったぜ。

さて世界を巻き戻したはずなのに、何で月の記憶を持つヤツがいるのかね?

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― 新着の感想 ―
[一言] 身も蓋も無い話をすると精神性の有る生物が精神の成長と共に段階的に得るべき物を 今は色災になってしまった神獣の力で成長過程を無視して与えてしまったせいで 大惨事に至ったと言う神話レベルでのやら…
[良い点] 神話ktkr! [気になる点] |・ω・`)フムフム (˙꒳˙ก̀)ハァイ ほのぼのさん…どこいった? [一言] 更新感謝(ㅅ´꒳` )&楽しみィ! もはやほのぼの以外の全てに厄のかほり…
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