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配信とは?

配信系書きたかったんだよぉ…

「死にました」


『なんて?』


「空から落ちて、死にました」



空から落ちてまさかのデスポンを果たした俺の元に月見大福からフレンドコールが入った。

コンバートではキャラデータの他にもフレンドリストやクラン情報などが引き継がれる。

そしてフレンドリストから掛けられるボイスチャットがこのコールだ。

見れば俺のクランメンバー達も全員ログインしているようだ。

爆笑して過呼吸一歩手前にまで至っている月見大福のコールを聞き流しながら俺は送られてくるクラメン達のメッセージに返信を打つ。

どうやら皆各々やる事は決まったらしい。セイちゃんと女王はパーティを組み前線組に朱雀はいつものように武者修行でも行くのだろう。他のメンバーもクランでパーティを作って取り敢えず狩りに行くそうだ。



『それでリク、これからの事なんだけどさ』


「取り敢えず開拓に力を入れようかと思ってる」



そう今現在俺のマイルームは天空に浮かぶ島。皆で遊ぶためにはもう少し整地やら住居やらを作らなきゃないだろう。取り敢えず伐採スキルでも取ろうかなぁ。



『まあそれは良いんだけどさ、リク配信やらない?』


「なにいってんのお前?」



『配信機能』

この世界、いやクロノスの頃から存在する機能。今世界中で最も熱いこのゲームにはプレイヤーがゲーム内から配信を行える機能が存在している。

今ではアイドルやゲーム配信者なんかも参入しているアルテマで、その有用性は計り知れないとかなんとか。

有名配信者にもなると会社から宣伝費として謝礼金が出るらしい。マネーロンダリング?謝礼金です。

ついでにうちのセイちゃんも一度配信に手を出したことがある。最初は楽しそうに配信していたが、自分のキャラ設定を弄られだしてしまい泣きそうになっていたので、CC総出で視聴者全員狩りに行ったのは今でも記憶に新しい。

いやいやそうじゃなくて



「なんで配信なんてやるんだよ」


『まあ配信と言ってもクランメンバーだけに設定したプライベート配信だけどね』



そこら辺細かい設定できるんだ。

まあそれなら全然良いんだけど、なんでまたそんな事しなきゃならんのだ。



『クランの皆がね、それぞれ動いてると首領とお話出来ないって騒いじゃって』



なんとなく誰が言い出したのか分かった。八千代とか八千代とか八千代だろうな。蛮刀斎、お嬢の手綱引いとけよ。

でも、あいつ等がそうして欲しいって言うなら仕方ない。名前はアレだけど、俺はクランの頭だしその位は吝かでもない。



「ただ開拓してるだけの配信で良いならやるわ」


『助かるよ。彼女たちの場合キミの姿が見たいだけだろうし、ボクとしても情報共有が楽だしね』


「そういや、お前見た目結構変えてるけど今度は何やるつもりだよ」



リストからアバター情報を流し見してると気が付いた。

糸目は相変わらずだが、髪型やら色やら服装がガラッと変わってやがる。



『情報屋を少々ね』


「へぇ、面白そうな情報あったら格安で教えてくれ」


『そんなの気にしなくていいよ。キミはボク達のボスなんだから、そうだろう首領?』



そんなもんかね。まあ、金出さなくて良いならありがたいけど。



「さてと、そんじゃそろそろマイルームに戻るわ。配信とかの設定とかもしなきゃないんだろ?」


『そこら辺は頼んだよ。流石に他プレイヤーのメニュー操作は出来ないからね』


「了解」



話が終わり、月見大福がコールを切る。

配信ねえ

あの頃は縁のないモノだったが取り敢えず設定でも弄ってみるか。



「さて、そんじゃあ行きますか俺の開拓生活」



メニュー欄を開きマイルームへの転移を開始する。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます。 次も楽しみにしています。 [一言] 目撃者全員消せば、黒歴史抹消できるを物理でやる人たちおったんや
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