表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と魔王と後、神様も  作者: 鈴木りんご
三章「勇者と魔王と後、もう一人の勇者」
34/52

第34話 ミカエル、立ち尽くす



 ……絶望だった。


 今、ミカエルが目にしているのは絶望そのものだった。


 勇者の誕生。それは人類にとっての希望であるはずだった……しかし今、目の前で見る勇者の誕生には救いも希望もない。


 それはただの絶望だった。


 その絶望の中――勇者は笑っていた。


 心底うれしそうに、狂ったように笑っていた。


「リカルド……」


 ミカエルは勇者に話しかける。


 笑い声が止まり、勇者はミカエルの方に顔を向けた。真っ赤な目からは涙が溢れている。


「勇者に選ばれました。きっと兄さんの代わりです。兄さんの代わりに俺が選ばれました。だから……俺は魔王を殺します。兄の望んだように魔族を滅ぼします。その邪魔をするのなら神の望むように勇者も殺します」


 そして……勇者は勇者を殺すと言った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ