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英雄奇憚  作者: 藤麻
偽りの英雄
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序章・闇

「かつて、レンド大陸全土を支配した国があった。そんな伝説が人々を駆り立てちまう」


 男はにやりと笑い手元に置いてある剣を撫でる。酒を一口飲み、語った。


「レンド大戦。ありゃありがたい出来事だったな。バラル帝国とロゼルト王国の戦争。決め手はロゼルト王国に周辺国が加勢したことだったな。あれが無けりゃ帝国が勝ってたかもしれねえ。なんせバラルには二大騎士軍がいた。倒すのは不可能と考えたロゼルト王国側の戦略だったな」


 酒を飲み干しカップを放り投げる。男は笑いが堪えきれずに大声で笑い始めた。


「もう五年前の話か。くっくっく。やっと出番だ。バラル帝国、ロゼルト王国、ナタドラ公国。三大国のバランスもぐちゃぐちゃにしてやるさ」


 男は剣を手に取り立ち上がる。


「さあ、行くぞてめえら!鉄と血の時代だ!帝国の亡霊、レオンハルト様の世界征服の始まりだ!」


 男達が外に一斉に出て行く。日の光が白い髪にきらきらと反射した。

 嵐の前の静けさからか、辺りはしんと静まっていた。

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