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第5話 魔物の大進行!


《緊急事態発生!緊急事態発生!冒険者の方々はすぐに戦いの準備を!!》


 国中にでかい緊急アナウンスが流れている。


 それもそのはずだ。

 今、この国には大進行をしている魔物の軍勢がすぐそばまで来ているのだから。


 ギルドの一角では大勢の冒険者とあの、勇者エディン達の姿が確認できる。


「みんな!準備は整ったな!魔物共を蹴散らすぞ!」


《おおーーーー!!!》



 勇者の言葉に大勢の冒険者達が反応し、広場へと走り去って行った。


 しかしギルドに残っているお偉いさん方は深刻な表情をしていた。


「何故だ…魔王め…まさか裏切ったのか?」


「そんなことはありえない…今まで小さな村や勇者の職業を授かった者は皆生贄に捧げてたのだ…今更になってそんな…」


 胸糞が悪い奴らだ…

 こいつらには罪を償ってもらわなくちゃいけない。


 密かにこの国に潜入していた俺は【インビジブル】を解く


「き、貴様!何故ここにいる!いや…今はそんなことはどうでもいい!貴様も勇者達と共に戦いに加わるんだ!」


「待て!今こいつ…我々の話を……!!!」


 しまった!という表情のこいつらを見てると、馬鹿馬鹿しくて苛立ちよりも呆てしまう。


「あーいいよいいよ…お前らが魔王と暗躍(あんやく)してたってことはつい最近に知ったからな、今更驚きはしないさ…」


「何故貴様がそれを…まあいい!知っているなら話が早かろう!今すぐ勇者達の元にまいれ!こんなことで勇者に死なれては困るのだ…」


「ああそうだ…次の勇者候補が見つかるまでは死んでは困る!さあ行くんだライト(・・・)!」


 はぁ〜……本当にこいつらは……自分のことしか考えてない…クズの中のクズだ。

 

「それは俺にここに戻ってこいって意味か?」


「ああ!そうだ!お前が犯した罪はわしらがなんとかしてやろう!だから戻ってくるんだ!」

 

「ははっ!!今更戻れだと?!それは無理な話だ!何故なら今はこの俺が魔王だからな!!覚えておけ!俺の名は魔王【ダークネス・ライト】だ!」

「アバドン!ウロボロス!ポルターガイスト!」


 俺はこの3人にも付加していた【インビジブル】を解く。


「ポルターガイスト、まずはこいつらには抵抗させないように念力で押さえ込んでてくれ…」


「はっ!魔王ダークネス様…」


 魔王幹部の姿を見たこいつらは、俺が言ったことが嘘じゃないことを知ってか、眼を大きく開き口をパクパクとさせていた。

 その瞬間、ポルターガイストの念力により宙に浮くお偉いさん方。

 まるで金魚のようで笑いそうになる…


「わ…わしらに…何をするつもりだ…ぐぎゅぅうっ!」


「おい、あんた…ダークネス様がいつ喋っていいって言ったよ」


 ポルターガイストが念力を強め、首が締まっているのか今にも死にそうな状態だ。

 

「ポルターガイスト、こんな簡単に殺すんじゃダメじゃないか…こいつらには俺が…いや、あの村のような人達が体験した地獄よりも更に地獄を見せなきゃ気が済まない…」


「申し訳ございません…ダークネス様…」


「がはぁぁぁあ…ひゅぅ〜…ひゅぅ〜ゴフッ!ゴホッ!」


 ポルターガイストが力を弱め、苦しそうに咳き込む。

 こいつらには聞きたいこともあるしな。


「おい、もう1人のお前、こいつじゃ話にならなそうだからお前に質問をする……言っとくが嘘はやめたほうがいいぞ?苦しむ時間が長くなるだけだからな」


「な、何を聞きたい!言っとくが!わしにわかることの範囲でしか答えられぬぞ!」

 

 なんだ、いうことを聞かないなら拷問する予定だったが、

流石は我が身を守るためならなんでもするような奴らだな。

 まあ、話が早くて助かるが


「魔物共と暗躍を企てた本人は誰だ?やはり国王か?」


「そ、そ、それは知らん!!本当に知らんのだ!!だから許してくれ!!」


 知らないわけがないだろ…

 めんどくさいやつだ…結局拷問するしかないじゃないか

 

「ウロボロス…こいつに不死の力を付加してやれ」

 

「………かしこまりました…ダークネス様……」


 ウロボロスはそいつに手を触れ、付加する。


「な、何をしたんだ?!た、頼む!本当にわしは知らんのだ!!」


「本当に知らないかは俺が判断してやるよ!アバドン!」


「はっ!《汝…豪炎なる業火によってその身を塵となせ》!」


「ひっひぃー?よ、よせ!やめてくれ!」



『デッド・エンド・インフェルノ』


 その瞬間こいつの体は燃えさかり、聞いたことのないような悲鳴をあげながら、悶絶(もんぜつ)しているのがわかる


「ぎぃやぁぁぁああ!!がぉぉぁぁぁああ!ぐ…るじ…い

…いや…だ……死に…だぐな…い…………」




ーーーしばらくすると悲鳴が聞こえなくなる。


「………………………………。」


「どうやら死んだらしいなぁ〜しかし面白いのはここからだぞ?」


 先程までピクリとも動かなかった死体が動き出し、またもや悲鳴をあげる。


「はがぁぁぁああ!!な……ん…で…!」


 ウロボロスの不死の力が付加されているせいで、死ぬことができないのだ。

 アバドンの豪炎により、死ぬことが許されずただただ地獄の苦しみを味わうしかない。

 

「こ…くお…うが…指示を…した…がぁぁああ!!早ぐぅぅうう!!ごれをどめでぐれぇぇええ!!」


 やはり国王か…

 

「まあ、そうだろうと思ったからいいや、じゃあな…」


「ぎざまぁぁぁああ!!…………………。」


「やっと静かになったか…さて、おいお前…こうなりたくなければ国王のところに案内しろ!」


「ひぃぃぃいい!!わかりました!!案内しますから!!」


 さて、これからもっと楽しいことが起こりそうだな。





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