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転生先のこと

ちょっと長くなりますが、この世界についての概要を詰め込みました…!

国を出るのに、そんなに時間はかからなかった。


なんせ、裁判所から徒歩5分ほどで国境だ。

そんな立地に裁判所を建てるなんて、もし裁判途中で、被告人が逃げ出して国外逃亡でもしたらどうするつもりだろう。

計画性がない気がする。



なんて思いながら、 私は今、隣国 グータヴェリテのクグノスという、大きな市街地を目指して歩いている。


今の私は身一つで飛び出したため、無一文だし、ハイヒールにドレスと動きにくいことこの上ない格好だ。


なので、今後の予定としては、クグノスで靴とドレスを売って、とりあえず動きやすい服を買い、残ったお金を元手に仕事を探すと言う予定だった。



道は、 ローザメリーとしての記憶が残ってるから分かるけど、 まだ着きそうにないし、 とりあえず歩きながらでも状況を整理しよう。



まず、第一に分かっていること。

国外追放を言い渡された時の、私の予想は当たっていたようだ。


前世は普通に日本という国で社会人として働いていた。労基何それ美味しいの状態のブラック企業で、エナジードリンクをお供に徹夜で仕事をして…

それ以外の記憶はまだ少し曖昧だけど、とにかく私は平凡に暮らしていた日本の社会人ということはわかる。そして、この世界にローザメリー・フェリシアとして、転生してしまったということも。



次に、この世界は、恐らく私が前世でどハマりしていた Magic Serenade(マジックセレナーデ)、通称マジセレの世界だということ。



マジセレは、私が日本人として過ごしていた頃、不動の人気を誇っていた、大人気乙女ゲームのこと。


物語の舞台は、魔法で溢れた世界。

その世界では移動や日常生活に、当たり前のように魔法が使われていた。



魔法を念じれば、火がつき、水も出せるし空調も魔法。好きな場所に転移もできる。


さらに習得すれば自動で片付けも、掃除もできるという優れもの。そんな生活最高だ。



しかし、魔法はこれだけに留まらない。

この世界には、日本とは違い悪影響を及ぼす者もいる。

それは魔獣だ。何の拍子に魔獣が生まれたかは分からないが、彼等は人を襲う。


だが、通常の物理攻撃では、魔獣に傷一つ付けられない。

そこで魔法の出番。術を唱え、 攻撃魔法を使えば、 魔獣と戦うことも出来るというわけだ。



そんな世界で、庶民として生活してきた主人公セレーネ。質素ながらも、充実した生活を送っていたある日、母が病で急死。


そこに、いきなり尋ねてきたライオネル侯爵。

話によると、母は侯爵のメイドとして働いていた時、侯爵との子どもを身篭り、姿を消したようだ。


侯爵は、セレーネの母を正妻に迎えるべく、ずっと捜索していた。


しかし、見つけた時には既に遅く、そこには愛する者の亡骸と、泣きじゃくりながら亡骸に寄り添うセレーネがいた。

侯爵はその娘を引き取り、これでもかと愛情を注いで育てる。


マジセレの話が始まるのは、セレーネが15歳、魔法学園高等部入学の時点からだ。



攻略対象は4人。続編も囁かれていたが、そのお話はまた今度。



1人目 シヴェルス王国第一騎士団団長の子息 イグル・ロッテンシュタイン


黒髪の短髪に切れ長のグレーの瞳、筋肉質な体つきに高身長。と、無口キャラの王道と言っても過言ではない容姿。剣術において、学園で右に出るものはいなかったくらい強い。地の魔法が使える。


実直で硬派で真面目、だが押す時は押す。後になって恥ずかしさで顔を赤くするのが、イグルの可愛いところ。

意外と甘いもの好きで、ギャップ好きなお姉様方をこれでもかと言うくらい、萌えでオーバーキルしていた。



2人目は庶民の生まれ レオンハルト・ブレイズ


明るいオレンジ色の猫目で、炎のように赤色の髪は少し癖のあるショートカット。

彼は、意外と頭が良く、知恵のある炎の魔法使い。

人懐こく、誰にでも優しいため、庶民で魔力が高くてもいじめられたりせず、円満に人間関係を築くことが出来る。


レオンハルトのルートはピュアで、純真なルートのため、疲れた社会人のお姉様方に、絶大な人気を誇っていた。



3人目は、グータヴェリテ王国王太子殿下 レイモンド・テレザ・エドワーズ・レ・グータヴェリテ


肩口より下まで伸びている銀色の髪を髪紐で結んでいて、アイスブルーの切れ長の瞳を持つ儚げ美人。実は着痩せするタイプで、脱いだら凄いんですタイプ。そしてこの世界では珍しい、氷の魔法使い。

大人びたクールでミステリアスな雰囲気は、年齢問わず人気だった。


ちなみに隣国は(自分の名前・母の名前・父の名前・王族という意味・名字)という、まぁ長い名前を使う。



そして4人目、攻略対象として、パッケージのドセンターを飾っていたのが シヴェルス王国第二王子 ツェリオ・レ・シヴェルスだ。


プラチナブロンドのさらふわショートヘア。髪型だけ後ろから見たら、女の子でもいそうな感じ。フォレストグリーンの二重の瞳。

自信満々そうに上がった口角も様になるなかなかの男前だ。


彼は風の魔法使いで、不動の人気ナンバーワン。我儘で強引だけど、曲がったことが許せない、正義感の強い人。だが盲目的になると他が見えなくなるのが玉に瑕。



今回転生したのは、第二王子ツェリオの、主人公にとってはハッピーエンドルートだ。


あ、でも国外追放で済んだから、まだマシなのかな?

レイモンドルートなんて酷かった。


魔法で氷漬けにして、島流し。永久にその容姿は保たれ、永久に目覚める事なく一人ぼっちって普通に怖い。


レオンハルトは自分の炎で、ローザメリー丸焼きにしちゃうし、イグルは魔法で石に変えた後に粉砕するし。


……あれ?ツェリオ以外悪役令嬢に厳しすぎやしないか?



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