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ツンしょぼ王子は婚約者がお好き

今日こそちゃんと伝えたい

私は今、アル様と一緒に小休憩中ですの。それというのも、生徒会の書類の山がさっき片付いたばかりですの。疲れましたわ。


「ふん。リーチェ、さすが俺の婚約者だな。改めて惚れ…ほ、惚れ…惚れ…直したぞ…」


(言えたー!言えたけど今の聞こえたか!?)


素直に惚れ直したと言えるなんて、いつものアル様らしくありませんが、その貴重なデレぶりも最高ですわ!さすがはアル様ですわ!


「ありがとうございます、アル様。アル様もさすがですわ」


「ふん。このくらい安いものだ。俺は第二王子なのだからな!」


(あー!ごめんリーチェ、せっかく惚れ直したって言えたのにー!リーチェ、嫌いにならないでくれー!)


書類の山で疲れているというのに私を気遣ってなんともない風を装うアルたま可愛いですわ!それでいてツンツンしているところがたまりませんわ!萌え萌えキュンですわ!


「アル様、他の役員達がチョコを用意してくれましたわ」


「…!チョコか!一緒に食べよう!」


「ええ、アル様」


アル様がテーブルの上においたチョコを見つめる。こうしてみると年よりも幼く見えて可愛らしいですわ。


「いただきます」


「いただきます」


「…うん、このチョコレートは口溶けがいいな」


「ええ、くどくなくていくらでも食べられそうですわ」


「うん、たくさん食べるといい」


ツンしょぼなアル様は、チョコを食べる時には年よりも幼く見える嬉しそうな顔をされるのです。とても可愛らしいですわ!


「リーチェ、美味いな」


「ええ、とっても」


「そ、その…これからもずっと、こうしていたいな」


「ええ、私もそう思いますわ」


どこかほっとした様子のアル様。こんなに大好きアピールをしても、まだ安心出来ないのですわね。そんなところも大好きですわ!


「…リーチェ」


「はい」


「これからも俺の側にいてくれ」


「はい。もちろんですわ」


「リーチェ。俺はもうお前以外の女は目に入らない」


そうしてアル様はにこりと微笑み言いました。


「リーチェ、俺にはお前が必要だ」


「はい」


「だ、だから、その…俺に、お前を、あ、愛、する権利を…」


「はい」


「お、俺に愛される幸せを噛みしめるがいい!」


(違うー!俺はこんなことを言うつもりじゃないー!)


「ふふ。はい、アル様!」


しょぼんとしてるアルたま可愛い!いいんですのよ!デレデレなアルたまハアハア!でもしょぼんとしているアルたま可愛いですからもっとしょぼんとしてくださってもいいんですのよ!でも今日はなんだかデレが多かった気がしますわ。というか、最近デレが多いような気が…?何かあったのかしら?

また一歩進歩しました

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[一言] 進歩したー!((((;゜Д゜)))))))
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