ツンしょぼ王子は甘いものがお好き
甘党王子
私は今、アル様と一緒に宮殿に来ておりますの。私は王子妃教育のため、アル様は執務のためですわ。でも、もう終わったのでちょっと休憩してから屋敷に帰りますの。
「ふん。リーチェ、ご苦労だったな」
「ありがとうございます、アル様。アル様もお疲れ様でした」
「ふん。このくらいなんともない」
(あー!なんで俺はこんな言い方しか出来ないんだー!リーチェごめん!)
執務でお忙しかったというのに私を気遣ってなんともない風を装うアルたまハアハア!それでいてツンツンしているところもたまりませんわ!萌え萌えキュンですわ!
「アル様、使用人がお菓子を用意してくださいましたの」
「…!お菓子か!」
ああ、可愛らしい。アル様は甘いお菓子に目がないのですわ。
「もちろん美味しい紅茶とセットですわ」
「よし、今すぐ食べよう」
「ええ、アル様」
アル様が椅子に座ってテーブルの上のお菓子を見つめる。子供みたいで可愛らしいですわ。
「いただきます」
「いただきます」
「…うん、このレモンタルトはレモンクリームのすっぱさとメレンゲの甘さがちょうどいいバランスだな」
「ええ、とっても美味しいですわ」
「メレンゲ部分だけだとちょっとくどいが、それがまたいい」
「ふふ、タルトがさくっとしていてとても食べ応えがありますわ」
こういうお菓子好きなところは昔から変わりませんわ。ツンしょぼなのにお菓子好き、このアンバランスさがツボなのですわ!
「リーチェ、母上とはどうだ?」
心配そうなアル様。そんなに心配されなくても、よくしていただいておりますわ。
「未来の娘として、とっても可愛がっていただいていますわ」
「そうか。母上は女の子が欲しかったと言っていたからな」
納得した様子のアル様。でもきっと一週間後にはまた同じ質問をされますわ。そんな心配性なところもツンしょぼとアンバランスでとてもいいですわ!
「…リーチェ」
「はい」
「俺の婚約者というのは大変だろう」
「はい。ですが光栄ですわ」
「リーチェ」
優しく抱きしめられる。アル様はたまにこうなるのですわ。
「リーチェ、すまない。俺はこんな風にお前を縛り付けたいわけじゃなかったんだ」
「はい」
「ただ、あの時お前が俺をみてくれたのが嬉しくて、可愛くて、…そのす、す……………きになってしまったんだ」
(言えたー!言えたけど最後の方小さくて多分聞こえてないー!)
「ふふ。わかっておりますわ」
しょぼんとしてるアルたま可愛い!いいんですのよ!デレデレなアルたまハアハア!でもしょぼんとしているアルたま可愛いですからもっとしょぼんとしてくださってもいいんですのよ!でも今日は好きって言えましたわね!さすがアル様ですわ!これからもツンしょぼっぷりを全力で発揮してくださいませ!
辛党婚約者