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設定資料集

本作品はSFであるため、未来に作られた新しい製品や国家等々が出てきます。その説明が不十分である可能性が高いので設定資料集をつけております。

物語にしか興味のない方は飛ばして次ページからお読みください。

また、分からない単語等がありましたらご指摘いただきますと、できるだけこちらの設定資料集へ付け加えていく予定です。

詳細説明は『あいうえお順』にて記載



操縦系装甲(アームプロテクタ)

 コントローラの操作を外部から守る為の手甲。外部からの加重からは守るが、手の動きに合わせて柔軟に動くようになっている。

 スポーツ仕様より高いスペックになると、拳を振ることで圧縮された空気を飛ばしてポイントを奪えるタイプ、武装デバイスなどを固定して手を自由にさせるシステムなどが存在する。



外部装甲(アウターパネル)

 重力翼制御装置(ウイングフレーム)電力供給装置(エネルギーパック)を固定保持し、外部からの衝撃を守る為の装置。基本的に重力翼制御装置(ウイングフレーム)の重力制御装置によって空気圧やGの変化による人体への影響を遮断する為、デザイン性を重視されており、様々な形状が出回っている。



【新暦(Anno・Novum)】

 月、火星、木星の衛星等の主要居住区(ハビタット)を植民する事に成功した宇宙開発の過渡期に、とある科学者が神の不在や超常現象の全てを解明した事で、急速に宗教が廃れてしまった。月や火星で独自の新しい年号を使い始めた際に、いずれも神の不在を証明された年を元年とした事から国際連合が新暦として発表し共通した年号を太陽系で共有する事になった。

 宇宙では居住区(ハビタット)内の時間は全てグリニッジ天文台に合わせている。



重力翼制御装置(ウイングフレーム)

 ハーフトップ形状をした飛行デバイスで、背後に光の翼を放出する重力制御装置がついており、胸にはエネルギー源であるエネルギーポッドを装着する穴がある。予備バッテリーがついていて故障時の緊急飛行が可能になっているものもある。



【エアリアル・レース】

 大きい舞台で、エールダンジェを装備して戦うレース。別名エールダンジェレース。

 |AARP《エアリアルレースプロ協会》の規程では試合場所は『直径200メートル半球より広い事』、試合時間は『10分ハーフの合計20分、ハーフタイムは5分のインターバルを設ける事』、勝敗は『頭、胸、腰、右肩、左肩、右大腿、左大腿の7点があり、各箇所に攻撃したら+1点とし、多く点を取った者が勝者とする。7点全てを相手に取られたら敗退とする事』。

 また、試合形式は『1対1形式、1対1対1対1形式、3対3形式、3対3対3対3形式』の4形式をAARPが採用している。

 但し、予選大会などでは100人同時に競わせる市民大会などで見られる形式、プロのレースとなると居住区(ハビタット)全体をレース場にしたり、太平洋上数キロにレース場にする事もある。

 また、非公式なレースでは飛ぶスペースさえない場所で戦ったり、ポイントを無視するケースもある。



エールダンジェ(AA)

 フランス語で天使の翼の意。

 元々、エアリアル・アームズ(AA)という名前の軍用兵器で、重力制御装置が搭載された飛行ユニットの事である。一般向けの輸送機器がエールダンジェという名称で呼ばれた。

 地球に本社を持つ複合企業体の月事業部が第一次太陽系戦争によりジェネラルウイング社として独立。一般人向け輸送機器として月に広まったのが始まりである。

 多くのエールダンジェメーカーは複合企業(コングロマリット)が多く、航空部門や軍事部門を持っている。

 基本ユニットは重力翼制御装置(ウイングフレーム)電力供給装置(エネルギーパック)外部装甲(アウターパネル)手袋型操縦器(コントローラ)操縦系装甲(アームプロテクタ)の5点で、補助装置としてインナースーツ、グラス付きヘッドギア、ローラシューズに加え、武装として重力光拳銃(ライトハンドガン)重力光剣(レイブレード)重力光盾(ライトシールド)などが存在する。



電力供給装置(エネルギーパック)

 形状は様々だが、端的に言えば超高出力な充電可能な電池である。直径15センチの半球体にプラグが着いており、このプラグを重力翼制御装置(ウイングフレーム)差し込む。形状は共通規格となっており、どこのメーカーでも使える仕組みになっている。

 外部装甲(アウターパネル)によって守られているが、超高出力で、駆動中に傷をつけると爆発したりする為、非常に繊細な装置でもある。

 飛行技師(メカニック)がエールダンジェの外部装甲(アウターパネル)重力翼制御装置(ウイングフレーム)にスパナで締めるという行為は、最も危険な装置を露出させない為に、機械的制御で守られていても最終的には人間の力でしっかりと保持する事を義務付けられているからである。



重力制御輪体付靴(グラビティローラ)

 エールダンジェに付属する靴。離着陸する飛行機から車輪が出るように、靴の裏に車輪がついている。さらに上空から地面に落ちても衝撃が吸収できるように重力制御装置が作動するようになっており、重力制御装置があるが故に、足元を支える強度さえあれば壁だろうが天井だろうが離着陸することが可能になっている。自走も可能で、様々な運動を可能にしている靴。



【国際組織】

 長い歴史の中で、国という枠組みは衰退しており、月連邦共和国のように国を名乗る巨大な組織もあれば、環太平洋連邦といった地方自治体の集合体もある。現在の国際連合は非戦協定以外に機能していない状況。

 一般的に大別をするとアメリカ連邦、環太平洋連邦、東亜共和国、南アジア連合、アラブ同盟、欧州連合、アフリカ会議、月連邦共和国、ルヴェリア連邦王国、イオ連邦共和国、エウロパ共和国などがあり、他にもアステロイド帯にある小惑星群には小さな独立国家が存在している。多くの人間が太陽系を開拓しており、その組織全体をもはや把握し切れていない。

 但し、宇宙開発によって居住区(ハビタット)内の自治政府の意見が強く、地方自治体や都市の独立性が強くなっている。大きな連邦の枠組みを取っているが、基本方針や憲法などは存在しても、多くの法律は地方自治体に権限を持たせている事が多い。



手袋型操縦器(コントローラ)

 人差し指の部分だけがない手袋で、センサによって手の位置を3次元的に認識し、手の動きで飛行をコントロールする。基本的に握ると早く進み開くと減速するように設定する事が多い。人によって様々な設定がされている為、メカニックのソフト調整を複雑にしている由縁といわれている。

 過去に、ヘッドギアで脳波を読み込み操作する方法が主流になった事もあるが、本能的に逃げてしまう事で本来すべき行動が取れないケースが多かった為に廃れた。これはエールダンジェだけでなく全社会的に脳波による操作が廃れた事でエールダンジェにも影響を与えたと言われている。



【重力制御装置】

 至る場所でも重力を制御する事が可能な装置で、居住区(ハビタット)全体に敷き詰められている。居住区(ハビタット)内では常に1Gの設定になっているが、逆に無重力空間にする施設ではそれらをキャンセルする為に二重に使われたりする。

 基本的に指定した加速度を指定した方向へ掛けるので、居住区(ハビタット)だけでなく宇宙船や飛行機、船舶なども推進力はこちらに切り替えられた。自動車にいたっては車の存在意義が消えてしまい、飛行車(スカイモービル)という名前で残っているがそもそも車輪がついていない。



居住区(ハビタット)

 別名スペースコロニー。

 人の住めない宇宙に植民する為に作られた居住空間。空は天蓋に覆われていて空が映し出されており、地球と同じ1Gの重力が働く。

 月や火星では平行してテラフォームなども行なわれたが、重力制御装置の発明によって、居住区(ハビタット)の建造が一気に進んだ。これにより小惑星や人工衛星、あるいは人口惑星などまでも作られており、太陽圏全土に人類の居住空間が広がり、現在の世界では正しい人口の把握は困難となっている。

 また歴史の都合上、火星は軍用クローン兵士工場を作って植民したという過去がある為、居住区(ハビタット)と呼ばずコロニーと呼ぶ。



【ヘッドギア】

 額や耳、後頭部を守る形状をしており、頭に飛んできた重力子による荷重を守るようになっている。また、グラスがついており、レース全体を見渡すレーダー機能、望遠機能、銃口の軌道予測、銃の照準補助なども兼ね備えている。



U$(ユニバーサルドル)

 国際通貨で世界のどこでも使える電子貨幣である。現代では貨幣や紙幣が存在せず、すべて電子貨幣によってやり取りをされている。そのため、太陽系中で行なわれるエアリアル・レースを含む多くのスポーツは、この通貨によって賞金額が設定されている。

 今の通貨で言うとU$(ユニバーサルドル)=100円といった所。



重力光盾(ライトシールド)

 ライトハンドガンやレイブレードのような通常の重力装甲を通過して衝撃を与える武装に対して、攻撃から身を守る為の盾。

 盾部は重力子によって守る為、壁を塗る時に使う小手のような形状をしていて、トリガーを引く事でシールドが展開される。

 同じように重力子を薄く広く展開するが、面が広い事でエネルギーの消耗が激しく、1500センチ平方メートル程度の面積で使われている。



重力光拳銃(ライトハンドガン)

 照準を合わせる事で光学的に移動する相手をロックし、トリガーを引く事で重力子を遠距離に飛ばしてダメージを与える現代の主力武装。重力子は光と共に放たれる事からライトガンと呼ばれている。

 エアリアル・レースでは与える荷重は人体に損傷のないように下げられている。 

 一般的にレースで最も使われているのが拳銃タイプをライトハンドガンと呼ぶ。他にも口径の大きいバズーカタイプのライトバズーカ、長距離狙撃が可能な銃身の長いライフルタイプのライトライフル、連射が可能なマシンガンタイプのライトマシンガンなどがある。

 但し、エアリアル・レースは7箇所のポイントを的確に攻撃する必要がある為、マシンガンタイプは乱射可能だがエネルギー消耗が激しく非効率である事から、レースで使われることは少ない。



重力光剣(レイブレード)

 古典SF映画にも出てくる光の剣と言えば分かるだろう。重力子の放出により光輝き、ライトハンドガンよりも短距離の放出である為、放出し続けてもエネルギー残量が減りにくく持久性に富む。

 当初、古典SF映画のようにラ●トセイバーという名前で呼び親しまれていたが、商標の問題で、各社が様々な名前で売り出し、最も多く売れた製品名が『レイブレード』であった。他の武装がライト~に対して、この光の剣だけがレイ~と呼ばれているのは商標問題が端を発し、一般的呼称が変化したためである。


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