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みんなみんな、生きているんだ友達なーんーだー

小山一つ分にもなろうかという巨大な亀────幻獣玄武────の頭の上で釣りをする森司人(ハイエルフ)


「やあシオン、珍しいね友達かい?」

『おや、またちっこいのが増えたのぉ』


ザバァッ[ビッタン!ビッタン!]


釣り上げられたのは虹色のマグロっぽい魚 (※淡水)


いつもの風景だ。


そして、もはや目に映る全ての情報をシャットアウトする4人組


ルークは虹色マグロを貰って〝収納魔道具(ストレージ)〟に入れる





カオス



......................................................


時は十分程遡る







「いきなりだけどアルバート、友達に会っていかない?」


「誰のだ?」


「私しかいないでしょ?」


「それもそうだな」


ということで外に向かった私とアルバートを筆頭に4人組。ここで初めて外に出たことに気がつく。


が、時すでに遅し、玄関は開け放たれ、森の鬱蒼とした木々が間近に迫って───いなかった。




度重なるシオンの手加減ミスにより、向こう二百メートル四方が草原と化していた。ちなみに草は幻とも称される薬草だ。その辺りのをひとつかみ持っていけばオークションがデットヒートの大盛り上がりを見せるだろう。


そして外に踏み出す4人組はおもむろに後ろを振り仰いだ。


団長と副団長はふらりとよろめき、貴族の次男は思考停止、もう一人は...どっからかやって来たカーバンクルが某キツ〇リスの如くまとわりついていた。


「新鮮な反応ありがとうございます」


「一人滅多にないことになってるけどね」


ルークは達観したコメントだ。ツッコミは私。


眉間を揉みほぐす団長がうめいた


「いや、やけに広い家だな、とは思ったとも。しかしまさかの〝生命樹(セフィロト)〟が家だとは思わなかったッ」

「ああ、よりにもよって〝生命樹〟ですか...いえ、予想はしてましたとも。しかし、リアルにぶっこまれると衝撃が...」


あー、悪いけど


「本命に会いに行こうか」


ハッと我に返る4人、おかえり


「そ、そうだったな、友人、だったな、シオンの...」

「そうですね...すごく嫌な予感がします...」


ははは

「嫌だなぁそんなことあるかも知れないけど言わないのが気遣いってもんでしょ?」


ひくり、


「さあさあ逝きますよ!〝転移〟!」


「「「「ヒィッ!?」」」」


「あはははははははは」


───シュン!



転移先は悠久の森で一番でかい湖、そして冒頭に戻る。


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