途中経過はダイジェスト風に
わかんなくなったら
「ヘ〜ルプ!」
『もしもーし最高神ですがー、』
「電話なんですかこれ」
『その場のノリで』
「とりあえず守護者の仕事って具体的に何やるんです?」
『渾身のボケを流された...えー、ハイ仕事ね、その森今は悠久の森って呼ばれてるんだけど、そこは幻獣とか、希少な動植物の宝庫なワケ。で、それを乱獲したりとか、森を破壊しようとしたやつは殲滅すんの。侵入者が来たら君だけにベルが聞こえるから...』
「殺っちゃえばいいんですね?」
『え、人だけど...できるの?』
「マイアニマルちゃん達に手を出す輩は死すべし。」
『あ、ソウデスカ...ということで頑張れ...!』
...プツリ
「あ、切れた」
でもなるほどね、よく分かった。さっきから考えてたけど、住民からのクエストで盗賊の討伐とか、闇組織の壊滅とか既にイロイロ殺っちゃった後なんじゃない?NPC だって実際はほんとに生きてた人なんだから。
だからほんとうに〝今更〟だ。
「でも、強いて言うなら緊張するし、実際に体動かさないと...」
ゲーム内で動かしてたアバターとはいえ、本物の肉体を動かすのは15年ぶりだから、慣れないとね。
「庭で動こうかな」
流石に室内で動き回ったら転けそう
外に出たら森の香りがスッと香る。室内より若干湿っているけど、不快という程ではない。サクサクと草を踏む振動が心地いい。踏んでる草は漏れなく薬草だけど気にしない。
適当に準備体操。─反った時に大樹が見えてげんなりした。
柔軟体操。──何気にそのへんの石も希少な鉱石なことに気がついた。
木剣を出して振る。──何となく鑑定したらこれも千年樹とやらが使われていて今更だけど引いた。
棒を出してクルクル回したりしてみる──スキルの使い方がわかった。
持ってる中で一番ランクの低い弓を使ってみた──普通に魔術で生成するか本物の矢を射るか選べる仕様だった
小石を試しに全力で投げてみた──踏み込んだ地面が割れて腕を振るスピードで衝撃波が出て飛んでった石は魔力で何故かコーティングされていて当たった巨木は大穴が空いてそこからポッキリ折れた。
ドン引きだわ〜こんなの確かに引き継がしたらあかんわ〜
データ引き継いだプレイヤー大量発生とか確かに恐怖以外何者でもなかったよ。
折れた巨木の幹をメニューの持ち物の所に突っ込む。なんかに使えそう。
玄関を開けて入り、中の椅子に腰掛ける。
「手加減ってスキル、あったっけ...」
無かったら普通にひねり殺せたりする。何をとは言わないけど。
持ち物の一覧をスクロールしてそれっぽいアイテムを探す
「お、これいいんじゃね?」
拷問用ハリセン:巨人がアリをこれで叩いても、ギリ死なない。つか死ねない。
ほとんどネタ武器と言ってもいいけど、私には必要な武器だ。
「問題解決〜これからも多分何とかなるよねー」
......................................................
この日から私は守護者として森を侵略せんとしたものは容赦なく切り伏せた。
ヤンチャしようとしてた犬っころはハリセンで沈めた。
迷い込んでたガキンチョは説教して家に返した
やって来た軍隊は血祭りにあげた
勇者とかいうのも来たけど喚いてうるさかったし、何より森の動物を一匹殺していたから首をはねた
悪意ある人は来なくなった
魔物が森の周りに集まって、トレントが外周を覆い始めた
迫害を受ける獣人や森人たちは受け入れた。森のどこかにちっさい集落を作ってる
遠征して絶滅寸前の動物を保護したりした
外周の100メートル位ならこの頃は入っても警告だけにした。そのへんは住み着いたトレントや魔物もいるからすぐ帰るけど。
遠征した山の頂上に幻獣フェンリルがいた。誘ったら家の近所に引っ越してきた。
ホームの図書室に最近の本が足りないから買いに行ったら、森は魔境と呼ばれているらしかった。自殺の名所としても不本意ながら呼ばれていた。
確かに森の周りのトレント林はレイスやゾンビもいる。
たまにうちを訪れる森人がいる。本を読みに来たりするから、お茶のみ友達になった。
また本を買いに行ったら、国が変わってた
遠征したら綺麗な湖に幻獣玄武がいた。ちょうど近所が空いてるよって言ったら引っ越してきた。
お茶のみ友達の森人が玄武と友達になった。仲がいいのはいい事だと思う。
久しぶりに獣人さんたちに会いに行ったら最初の人たちの孫の時代になってた。おじいちゃんとおばあちゃんになったケモミミの需要ってあるのかな?
遠征したら大陸の隅っこに幻獣白虎がいた。誘ったらツンデレな反応が帰ってきた。
白虎は獣人の集落の近くに住み始めた
久しぶりに悪意のある侵入者たちが来た。植物を根こそぎ取って、希少動物の子供を攫おうとした。当然殺した
むしゃくしゃして、まだ見ぬ秘境を求めて遠征してみた
分け入った山に幻獣朱雀がいた。頭の上に止まってフィットした。そのまま連れて帰った
久しぶり来た森人は、何だか進化してた
聞いてみたら森に漂う魔力の影響らしい。
他の森人も進化したらしい
何だか嫌な予感がして獣人さんの集落を訪ねた。案の定種族が進化してた。
白虎はマスコット化してた。ツンデレてたけど
玄武はヌシ度が上がってた
朱雀は家の大樹を縄張りにエンジョイしてた
1回だけ幻獣黄龍に遭遇したけど、自分家があるし奥さんもいるからって断られた。
ただ、嫁さん出したくないって雰囲気が出てた
暇になったから情報収集を始めた。意外と楽しかった
この大陸には北にアルス皇国、東にミース神聖国、南にルイン王国、西にちっさい商業国が集まって連合国を名乗っている。
北のアルス皇国は差別も少なく、いい皇帝が治める国で、異種族も多い
東のミース神聖国は純人族至上主義。いつかのうるさい勇者とかいうのはここから来たらしい。
南のルイン王国は歴史は古いけど、王様が弱くて貴族が実質支配をしているらしい。
西の連合国は物流がスゴイらしい。ここのオークションでは何でも揃うらしい
そんなこんなで情報収集していたらオークションで魔族が奴隷として売られていた。魔族は別の大陸にしかいないと思っていたけど、たまに攫われてくるらしい。
購入したことにして、ササッと隷属の首輪なる魔道具も解除して連れて帰った。
家に帰る途中で何回か気絶してた。普通に旅して帰っただけなのに。
上から下まで綺麗に洗ってみたら、銀髪のショタっ子だった。痩せこけてたから毎日ご飯をあげた。
外に出したら玄武を見て悲鳴をあげた
白虎と獣人さんたちを見て引きつった笑いを無理やりしてた
帰宅する時朱雀が頭に着地した時目が死んでた
すごく楽しかった。いじるの。
それからは二人暮らしっぽい生活をした。魔人族は成長速度が森人並に遅いから、彼が青年になったのはざっと二百年後だった
その時ふと気がついて年齢を見てびびった。
ここに来てからなんと二千年経ったらしい。
驚きの新事実を魔人の彼に報告したら一瞬目が死んだ。すぐ復活したからモーマンタイ
気が向いて図書室に篭ってここ二千年の記録や本を読み返してみた。
ここでやっとこさ
冒頭に戻る。
ほんとうにやっとこさ1話の場面になります
ここから恋愛風味を醸し出せるかな?