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一周目 5月2日 PM4:00
スタート！！
ジリリリリリリリリ…………
五月蝿く騒ぎたてる目覚まし時計を叩いて黙らせ、怠い体を起こして時計を見る。
針が指すのは午後四時。
今日は珍しく早起きだ。
布団から這うように出て、ジャージに着替える。
『このジャージ、キョウ君に似合わない？』
そう言ってくれたあの子の言葉を思い出しかけ、すぐに頭から振り払う。
「キョウ君ボッチで暗いからさ、なんかこういうデザインが似合いそうじゃない？ 今着ているジャージ大分傷んでいるしさ、これ買っちゃえば？」
そう言われて買ってみた昔の事を思い出しかけて、またそれを忘れようとする。
そうだ。
あの子はもう居ないんだ。
そう自分に言い聞かせ、PCの電源を入れる。
メールボックスを確認し始めた俺は、既にさっき考えていた事など忘れていた。
