サボる暇を見つける
仕事がある程度出来るようになってくれば効率の良い仕事の仕方を探すようになる。
わざわざ面倒くさい手順を踏むよりは、楽に早く仕事が終わった方がいいに決まっている。
となると、自分が出来る仕事を手早く終わらせる手段を見つけなければいけない。
それは業種によって様々なのでそれぞれで見つけてもらいたい。
効率の良い仕事のやり方を見つけたら出来てくるのが時間だ。
前回は時間が空けば何か仕事がないのかを聞けと言ったが、ある程度の仕事が分かっているバイトがきくと逆に「言われなければ何もできない」仕事の出来ないバイトと思われてしまう。
誰でも印象が悪くなることは避けたいであろうから、とにかく暇な時に何をするかを見つけておくことは大事だ。
その上で効率よくサボるのだ。
経営者からしたらたまったもんじゃない!と怒鳴られそうな言葉だ。
時給が発生している限りはお金をもらっているのだからその分見合った働きをしてほしいというのは当たり前であろう。
効率よく仕事をして余った時間をまた別の仕事に使う。
これを実行すれば自ずとそれなりに評価は上がってくるだろう。
しかしだ、私が研修を終えて正規の時給をもらって働いているときに思ったのだが、仕事の内容に対して時給が合っていないと感じた。
1時間の内に人が1つしかできないことを2つも3つもすればいい、それは評価につながる。
ただ、それで大きく時給が代わるかといえばそう都合よく物事は進まない。
だからこそ、それに対して見合った働きを行った結果、効率よくサボるのだ。
言っておくが時給に対して仕事の内容が云々……は全くと言っていいほど個人の感覚である。
本来、それはバイトが決めることではないのだ。
が、私は初めに言った通り接客業が嫌いだ。
接客業をしている=自分の嫌いなことをしている(頑張っているつもり)=嫌いなことをしているのにこの金額=少しサボればいい。
なんて、経営者の目玉が飛び出すような超理論を勝手に展開し、サボる理由としている。
接客が嫌いだから、好きだから、でサボられてはたまらないだろうが私はそんな人間なのだ。
嫌いなことはしたくないのだ、お金をもらっても。
それが仕事だから仕方なくするだけである。
8時間勤務で休憩1時間をもらい実働が7時間だった場合。
7時間をフルに動き続けられるような人間ではない。
その内の半分、いや、8割……出来ることなら7時間全てをサボりたいほどなのだ。
飲食店にはどこかに必ずアイドルタイムがあるのだ。
(アイドルタイムとは……客数の少ない時間帯を意味する。ランチやディナーなどのピークが過ぎた後の暇な時間帯、反対の言葉としてピークタイムが用いられている)
このアイドルタイムは意外とサボれないのだ。
ピーク時に使用した食材の補充や仕込み、休憩を回し人件費削減、食器洗いなどとすることが多い。
これも効率良くすれば時間が開くためにしなっとサボることは出来る。
トイレ掃除の合間……お盆拭きの合間、ゴミ出しの合間、片付けの合間、それぞれで見つけることは不可能ではない。
サボるためには、それまでの実績をしっかりとつけておくことをお勧めする。
大げさにいえば「あいつがサボるなんてありえんだろ」くらいに思い込ませることができれば勝ちである。