-pain1-
ジャンルは? と問われてリアルに言葉に詰まった未熟な作品です。面白くないと思われたら面舵一杯で戻られた方が良いかと。
どうしてここにいるのかわからない。
ここが何処なのかもわからない。
薄暗い部屋の中に私は一人きりでいる。
この部屋を照らすのは僅かに開いたカーテンから差し込む外の光だけ。しかし、その光は何の役にも立たない。
私を安心させる材料にはなり得ない。
私を安心させるものなど、ここにはない。
怖い。
怖い、怖い。
怖い、怖い、怖い。
怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。
目に映るモノ全てが怖い。
耳に届くモノ全てが怖い。
身体の震えが止まらない。
歯がカチカチと音を鳴らすのを止められない。
そんな歯のソロ演奏に混じり突如ガタン、と私のいる部屋の外から物音がする。
「ッ!!」
新しい恐怖の到来に私の頭の中が真っ白になる。
帰ってきた。
一番怖いモノが帰ってきてしまった。
この部屋に隠れられるところなどない。この部屋にあるものといったら私とあと二人のお友達だけ。
そのお友達も私を助けてはくれない。
いつからこの部屋にいるのかは知らないがそんなことを知ったところで意味はない。彼女たちはただそこにいるだけなのだから。
ただそこにいて、その虚ろな眼で私を眺めるだけ。
そうして部屋のドアがゆっくりと開かれる。
恐怖がわざとらしく足音を立てながら部屋の中へと入ってくる。その顔は歓喜に歪み、まるで生贄を前にした悪魔のようだ。
ああ、また。
地獄が始まるのか。
そう理解すると私はゆっくりと壊れたように薄く嗤った。
はい、お察しの通り完全にプロローグです。モノ自体は完成してますので毎日順次投稿していくつもりですが、過度な期待はなさらぬようお願い致します。
……ただ最後までお付き合い頂ければ嬉しく思います。
あ、大体毎日この時間に更新する予定です。