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第八十四話



ひゃっふー

久々の更新だぜ!











死にてぇえぇええぇぇぇぇえ!!!

「え、マジで」


「なに? 声色からするとかなり不味そうだけど」


「全く。山百合のやつ、やってくれたぜ」


「ちょ、教えなさいよー!」










side 三人称


すっかり日も落ち、夜も更けたころ。

陽こと馬雄孝白はとある部屋に訪れていた。

いや、珍しくかなり真剣な面持ちを見せており、本来の自分ーー馬白孝雄ーーであると言ってもいいかもしれない。


「それで? 話というのはなにかしら。こんな時間に女の部屋に訪れるなんて、非常識だと思わない?」


「他意は欠片もないな。お前相手に欲情しねーよ」


「ひっどーい! ちょっと冥琳、陽になんか言ってやって!」


「真面目に話を進めてくれ」


陽が結構なシリアス顔をしているにも関わらず、全く以て平常運転の雪蓮。

その、どんな空気でも変えることのできる性格は流石なものだとは思うが、同時に治して欲しいものだ。

と、冥琳は短い嘆息をこぼした。


「まぁ、アホの雪蓮はほっといて、だ」


「誰がアホですって!」


「雪蓮を煽るな陽。話がややこしくなる」


「冥琳、私怒っていいよね……!」


「落ち着けって。どうどう」


「……誰の所為かわかってる?」


そんな彼女の気を知ってか知らずか、雪蓮弄りを続ける陽。

……恐らく気付いているが、彼からすればだからどうした、という話であるから気にしない。


案の定、怒りを露わにする雪蓮。

笑顔だが、目が笑っていなかった。


「ま、兎も角だ。……あまり時間がなくなった。予想より二週間ほど早い」


「「つまり……」」


「あぁ。戦争だ」


それを自身の母親によって(強制的に)鍛えられたスルー力で無視して話を進める陽。

告げられた言葉に、雪蓮と冥琳は少しだけ苦い顔をした。


陽は、薄く笑ってみせた。






★ ★ ★






side 陽


流石の俺も、こんな状況になるのは予想外だった。

曹操と一度二度程度しか話をしていないが、大体の性格も理解してたし、魏軍がなかなか優秀なのは知っているし、山百合が参入したことによって起こりうる変化をキチンと見積もったんだがな。

報告によれば、山百合の存在が予想を越えて思わぬ相乗効果を生んだらしい。


理由を説く前に、魏軍について話さねばなるまい。


元から、魏軍というのはなかなか特殊ではある。

曹家が後漢時代から保有していた私兵に足し算されたのが魏軍であると言っていいぐらいだ。

……まぁ、戦力というか、練度で言えば加算された程度のレベルの軍ではないが、それはさて置き。

特殊である、というのはなにも私兵を持っていたから、というわけではない。

それだけならば袁家も所有していたし、袁術(というより、張勲)によってバラバラにされるまで、孫家も私兵を有していた。

かくいう俺たち馬家も、北方からの敵に備える名目で集まっていた私兵だ。


魏軍が特殊なのは、その歪さである。


未だ一介の私兵でしかなかったころから将として仕える姉妹の姉にして、『魏武の大剣』という二つ名を曹操から直々に与えれている夏侯惇。

通称、アホの子。

彼女はかなりの確率で突撃しかしない。

元董卓軍にもそんなやつはいたような気がするが、あれよりも勘が働き、主が非常に優秀だから生きていられると言えるかもしれない。

まぁ、それだけではない理由もある。

彼女の調練と言えば、突撃と彼女対全員の模擬戦しかしていないのだ。

容赦というものを知らないのか、千切っては投げ千切っては投げの繰り返しらしい。

つまり、夏侯惇隊は突撃と耐久力に突出した異常な隊であると言える。


次に、夏侯惇の妹にして、影で曹操を支える『懐刀』とでも言うべきの夏侯淵。

通称、地味な子。

彼女は、姉かアレなため、そのフォローに回ることが多い。

さらに、それが苦もなくできてしまうぐらいに優秀なため、貧乏くじを引かされるなかなか可哀想な子である。

平均以上出来るってことが、いつも幸運であるとは限らないんだよな、白蓮とかと同じで。

しかしながら、彼女の非凡さ故に、夏侯淵隊は並大抵のことが出来るよう仕込まれている。

まぁ、この隊が取り分け弓を扱うのに秀でているのは彼女の得意分野であるためだろう。


黄巾の乱以前は、この二枚看板制で曹家は成り立っていた。

が、これが必要に駆られなくなったのは、この時期に加入した、楽進、李典、于禁の台頭である。


この時代に、非常に珍しい徒手空拳の使い手であるのが楽進。

通称、傷の子。

ほぼ全ての奴らのことは俺が一方的に知っているが、彼女だけは、涼州にくる前の俺を知っている。

ま、覚えているかどうかは知らねぇけどな。

前に接触はあったが、反応はなかったし。

今はそれはおいといて、だ。

ぶっちゃけ、徒手って戦争でどうなのと思ったりする。

俺も使い手だから分かるが、間合のシビアさはかなりのもの。

気功術というチートはあるものの、尽きたらそれでおしまいだ。

だから、俺は普段から刀や槍を使うわけで。

と、言うように、明らかに集団行動には向いていない。

かの三雄が一角の徐晃も、得意分野が徒手であったために個人行動が多く、曹嵩にこっぴどく叱られていたなんて逸話もあるぐらいだ。

つまり、彼女自身の用兵は可もなく不可もなし、というところ。

鼓舞は上手いらしいが、まぁ、それだけだ。

その不器用さが可愛いのかは知らんが、山百合や霞のお気に入りなんだそうな。


次に、男のロマンを二つも携える、後世の発明家たちもビックリな物を作るのが李典。

通称、マッドサイエンティスト。

ドリルとおっぱいがロマンなわけだが、正直俺にはよくわからん。

そもそもがロボット系自体そんなに興味がなかったし(例外でガン○ムを偶々知っていただけだ)、大きかろうが小さかろうが特に気にしない俺にとっては些細なことだ。

世の男共がどう言うかは知らんし、至極どうでもよい。

まぁ、それはさて置き。

発明家というには些か雑食すぎる気もするが、兎も角そういう人間ってのは引きこもりのきらいがあるってイメージが俺にはあるんだが、間違っているんだろうか。

突出したところはないが、普通に将軍やってるのは非凡さ故か。

かと言って、脅威であるかと聞かれたらそうでもないのだが。


最後に、報告を聞く限り生まれてきた時代を間違えたんじゃねぇかと思うのが于禁だ。

通称、ファッションリーダー。

その名の通り、衣服に関しては何かしらの思い入れがあるらしい。

興味のないことには特に感情の湧かない山百合が、彼女と夏侯惇に付き合わされてげんなりしたというのだから相当なんだろう。

一刀なら年頃の女の子だとかなんとか言いそうだが、そんなことはどうでもいい。

時代錯誤と言うのにはもう一つ、調練が、なんというか近代的な軍隊式なのだ。

因みに、近代的ってのは元の世界基準な。

天性なのか、どっかの種馬馬鹿が何かしらやらかしたかは知らんが、指導力はなかなかなものだそうだ。

夏侯惇に次ぐキツさだが、罵倒が力をくれるらしい。


総評してみれば。

……つまりは、魏の兵はドMが多いらしいってことだな。


因みに主要軍師達ーー荀彧、郭嘉、程昱ーーだが、文官としての能力が平均して高い。

それぞれ政治、軍略、戦略と分野によっての差異が多少あるが、大きな違いはない。

諸葛亮の政治、鳳統の軍略、といったオンリーワンはないし、国内に並び立つ者がいない呉の大都督の周瑜というナンバーワンでもないが、君主曹操と同じ視点に立つことができ、違う思考ができる者が三人いるというのは大きい。

……少々、トップが優秀過ぎる気もするが、逆に頭の中がアッパラパーな桃香や思考力はそこそこながら勘が働きすぎてそっちを選ぶというトチ狂った雪蓮を主として仰ぐよりは格段にマシだろうさ。


さて、魏の内情を程々に晒したところで本題に入ろう。

山百合の存在における効果だ。

ぶっちゃけ、魏軍は強い。

これまでに、事実上の敗北は一度もないことがその証拠だろう。

黄巾の乱は無論のこと、反董卓連合ではーー夏侯惇の負傷などーー少々被害は出したものの、霞を手にいれているため、利の方が大きい。

アホと華北の雌雄を決した官渡は、兵力差が歴然ながら勝利した(相手の頭の頭が桃香以上にヤバかったのも理由に含まれるが)。

ウチに押しかけてきたときも、こっちが引いてやったため、戦ってない。

とって返すように徐州にも攻めたが、桃香達

劉備軍もほぼ抵抗することなく逃げた。

長坂橋だったか?

そこで恋と鈴々が殿を務めたため戦闘になったものの、ーー山百合がちょっとはっちゃけたせいもありーー将同士の闘いになったため、実害は無に等しい。

……まぁ、普通の神経してんなら、蜀という敵を作り出してしまったことなど、魏にとって害以外の何物でもなく強い後悔を抱くものだが、そこは曹操。

むしろ、楽しみだと笑う姿が目に映るよう。

トチ狂ってるというか、甘いというか。


つーか、なんでこうも王の器がある奴らってのはなんでこうも頭おかしいのか。

まともなのは孫権しかいねぇじゃん。

曹操は言わずもがな、雪蓮は勘で解決しやがるし、桃香は頭が桃色だし。

まぁ、正直今はどうでもいい。


そんなことより、魏軍での山百合の活躍について話してやろう。


大いに貢献したのは、山百合の熟練を兵に与えたことだ。

贔屓目に見ずともかなりの美貌を持つ彼女も、実のところ齢三十である。

今を活躍する武将ら(一応俺も含まれてる)ってのは、若い分だけ経験が少ない。

対して、山百合はといえば圧倒的なまでの経験値を持つ。

その差は住んでいた場所が違うからだ。


二十余年前に牡丹達が反乱起こしたときから黄巾の乱まで、中原ではほとんど戦と呼べるものがなかった。

精々湧き出た賊を潰す小競り合い程度のもんだ。

まぁ、頻発してても困るんだがな。

しかしながら、西涼では匈奴や羌といった異民族との戦いは頻発していた。

その戦場を十年以上も走っているとなれば、戦に対する熟練というものは圧倒的だろう。

(年数に違いがあれど、この辺りがどう見ても人材不足だった白蓮が生き残れた理由なのだが、それは置いておく)


槍等の長得物の戦い方、馬術、対馬上の戦い方、歩兵術、騎兵術、戦局を見る視点の多さ

、個人戦でのあらゆる相手に対しても対応できる柔軟さ。

挙げだせばキリがない。

それのどこまでを魏軍に還元したかまでは把握してないが、一回りも二周りも水準が上がっているとなれば、その効力は恐るべしといったところだろう。

……恐らく普段通りやってしまったからこその効果で、無自覚なとこはお仕置きだな。


前者に比べて小さいが、貢献度の高いことがもう一つ。

それば、山百合が内政に明るかったことだ。

魏の有名どころの将というのは、なかなか偏りがある。

できる、とはっきり断言できるのは夏侯淵とギリで霞しかいない。

しかも霞はできるのにやらないから、実質的には夏侯淵しかいない。

(薊さんと瑪瑙は一応魏扱いだが、ここでは省く)

人材は領土の分だけ豊富ではあるものの、領土が馬鹿でかいため、人と領土の割合があっていなかった。

その皺寄せが魏の中枢にきていたため、曹操及び三軍師、夏侯淵は多忙な日々を過ごしていた。

それが、降将ながら内政に関しても夏侯淵に勝るとも劣らない山百合という存在が参入したことで、少しは回るようになり。

そうして数ヶ月後には落ち着きを取り戻すことができたそうな。


……正直、降将だということに頓着しないとはいえ、こき使い過ぎだろと思ったわ。

この程度で潰れるほど俺の右腕はそんなやわじゃねぇが、他人にこうも酷使されると腹立たしい。

いつか落とし前をつけてやろうと思っている。

まぁ、いまはそれは置いておいてやろう。


兎も角、だ。


山百合が優秀すぎたせいで予定は狂ったが、準備が出来ていないわけじゃあない。

万全に越したことはないが、かといって万全でないことに不安を覚えるほどやわじゃねぇ。

但し、それは俺の話であって、呉の連中がそうとは限らない。


ぶっちゃけ、迎撃の準備で皆がてんてこ舞いで俺が暇すぎる。


「何を暇そうにしているか知らないけれど。陽にもいってもらうからね、江陵へ、ね」


…………。

……。


……は?










陽は語る。

「なんで仮にも使者の俺が最前線に立たされようとしてんの、これ。マジで」



あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『レポート課題がエグくてこれ書けねえなと放置してたら五ヶ月半も経っていた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

ザワールドだとかキングクリムソンだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



と、いうわけで。


まことに申し訳ございませんでしたm(_ _)m


ぶっちゃけると、結構この作品は勢いで書いてるとこがバリバリにあるんで、一度止まってしまったせいで中々続きが書き出せなかったんですね。

情けない限りですねぇ、ホント。


まぁ、見切りがつけられてるであろうこの作品に愚痴というか反省というかを書き続けても仕方ないんでここでやめときましょう。



これからの目標は、三年なんで、夏休みには終わらせられるよう書いていきたいです。


こう宣言しときながら有限実行できてなかったらごめんなさい。


頑張りたい。


「こんなポンコツだけど、よろしくねー☆」


……あんたはブレないな、マジで。

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