あの娘が平民でさえなければ…
ジェラルド殿下が私の前にあの娘を連れて来られたのは、春節を迎えて間もない、まだ雪が融けきる前の頃でした。
殿下の後ろに隠れるようにして控えるあの娘を見た瞬間、言いようのない嫌悪を覚えたのをよく憶えております。
「彼女はエリス・ルーゼ。教会の予言により〝聖女〟と認定されたのはそなたも存じていよう」
たしかに、この王都に住まう者で、〝聖女〟の話題を知らぬ者などいなかったのは、皆様も知っての通りです。
いわく、手をかざしただけで重病人を癒した、いわく、魔物の発生を抑えるための結界を張ることができる……噂話は枚挙にいとまがありませんでした。
同時に、それが教会の権威を高めるための作り話であるということも、周知の事実でした。
紹介された娘は、おずおずとこちらへ進み出ました。
「お初にお目にかかります、ルーベルク公爵令嬢。どうか、え、エリスとお呼びください」
スカートを持ち上げ一礼した彼女は、探るように顔を上げました。
しかし、慌てて俯くと、上目遣いに縋るような視線を向けてきたのです。
当然、私は彼女を無視しました。
「……それで? 殿下は私にこの娘をどうしろと?」
「彼女は我らの学園に編入することとなった」
「たしかこの娘は平民のはずでは?」
「特例だ。カルヴァート伯爵家が後見についている」
「ああ……あの聖職貴族家の」
「話を戻すが、学園のカリキュラムが男女で分かれているのは知っての通りだ。ゆえに、そなたには私に代わって彼女を手助けしてやってほしい」
「私が? ふっ」
嘲るような笑いに、殿下の表情が曇りました。
「なにがおかしい?」
「なぜ公爵家の娘であるこの私が、平民の世話など焼かねばならないのです?」
「そなたの世話はお付きのメイドがしてくれているだろう。しかしエリスには助けてくれる者がいない」
「だから、私にその娘のメイドにでもなれと?」
「レオノーラ!」
殿下の語調が強くなり、私は身を硬くしました。
「……そなたの許嫁としての頼みだ」
「……わかりましたわ」
承諾の返事を聞くと、殿下は身をひるがえして去っていきました。
あの娘も小さく一礼すると、殿下の背中を追って駆け出しました。
「……気に入りませんわね」
つぶやきを耳にして、背後に控えていたチップチェイス子爵令嬢がささやきました。
「あの娘、数日前に学園の敷地内で迷っていたところを、偶然通りかかった殿下に助けられて以来、ずっと付きまとっているのだとか」
「下賤者が、厚かましいにも程がありますわね」
「レオノーラ様、どうなさるおつもりですか?」
「そうですわね……」
前方に視線を向ければ、殿下があの小娘と学舎へ入っていく姿が見えました。
「他ならぬ殿下の頼みですもの。しっかり面倒を見て差し上げようではありませんか。皆さんもよろしくて?」
とり巻きの貴族家令嬢たちがクスクスと笑いを漏らしました。
殿下がおっしゃった通り、あのエリスという小娘は程なくして学園に編入してきました。
驚いたのは、彼女が授業にしっかりとついてきたことです。
それどころか、学園生の誰よりも優秀でした。
おそらく、後見のカルヴァート伯爵家がしっかりと仕込んだのでしょう。
しかし、優秀であるほどに、学園の誰もが、彼女を疎みました。
平民の分際で、貴族よりも優秀などとは、皆認められなかったからです。
そのうえ殿下のお気に入りだなんて……
ですから当然、私もあの娘をひどく憎み、率先して虐げました。
学舎から出てきたところを、上階から汚水を浴びせました。
彼女の荷物の中へ、首を切断した獣の死体を入れました。
人目につかぬ場所へ引きずり込み、虫を食べさせたこともありました。
なぜそこまで憎んだのか、ですか?
殿下の好意を彼女が独占したからに決まっているではありませんか。
以前は、私を抱き寄せ、好意をささやいてくださったというのに、あの娘が現れてからというもの、まるで私に関心を向けてくださらなくなった。
せめて彼女が、然るべき身分の貴族令嬢であったのであれば、まだ納得できたのです。
ですがあの娘は平民。
王太子殿下のご寵愛を賜るなどあってはならぬことなのです。
あの娘なりに、自分の立場を弁えていたのか、しばらくはどれだけ虐げようと、問題にはなりませんでした。
しかし、夏の終わり頃、ついに耐えかねたらしく、あの娘からの訴えを受けた殿下が、直接私の仕打ちを糾弾しに参られたのです。
「どういうつもりだ!?」
学舎裏の壁に私を押し付け、殿下は声を荒げられました。
「いったいなんのお話でしょう?」
「とぼけるな! なんの恨みがあってエリスを虐げるのだ!」
「あの娘が、分不相応にも平民の身で殿下に取り入ろうとするので、分際というものをわきまえるよう教育してさしあげているまでのことですわ」
「見え透いた虚言を! そなたはただエリスに嫉妬しているだけであろう!」
「ふっ」
おもわずせせら笑った私の反応を見て、激昂なされた殿下は手を振り上げました。
「それなら殿下が幾度も私にささやかれた睦言、あれは虚言でないというのですか?」
振り下ろされかけた殿下の平手が、私の頬を捉える寸前で止まりました。
「……偽りではない」
しかし私は見逃しませんでした。
殿下の瞳が微かに泳いだのを。
それでも、あの御方の胸に縋って訴えました。
「でしたら、どうかあの娘ではなく私を見てくださいまし! そうして以前のように――」
最後まで言い切る前に、殿下は私を強引にふり払われ、背を向けました。
「そのような話をしに来たのではない!」
首だけで振り向かれた殿下は、吐き捨てるようにおっしゃられました。
「とにかく、二度とエリスに無礼を働くな! よいな!?」
私の返答も待たず、殿下は足早に歩き出しその場を立ち去られました。
「……なぜ、私ではだめなのですか……なぜ、よりにもよってあの娘なのです」
私は惨めさに耐えながら、乱れた髪を手櫛でなおすとその場を後にしました。
当然、あの娘への教育を止めるつもりなどありませんでした。
それどころか、私の彼女への仕打ちはより苛烈なものとなっていったのです。
ところが、皮肉なことに私が虐めるほど、殿下はますますあの娘に好意的になっていきました。
そしてあの娘への好意に反比例するように、私に向ける殿下の視線は酷薄なものとなっていきました。
「レオノーラ!」
茶会の場に怒鳴り込んでこられた殿下に、私は冷めた視線を向けました。
「どうなさったのです? この国の第二王子ともあろう御方が、そのような血相で」
「そなた、何度言えばエリスへの狼藉を止めるのだ!」
「さあ、なんのことでしょう。身に覚えがございませんわ」
「この期に及んでしらを切るか! 恥を知るがいい!」
「私という許嫁がありながら平民の娘などにうつつを抜かす殿下に〝恥〟について説かれるとは思いませんでしたわ」
罵り合いがはじまると、茶会に参加していた貴族家の令嬢たちは、皆身を硬くしていました。
余程頭に血がのぼっていたのでしょう。
怒りのあまり我を忘れておられた殿下は、怯えたような令嬢らの視線に気づくと、バツの悪さを誤魔化すようにせき払いされました。
「このようなことは今回が最後だ! これ以上忠告を無視するのであれば、私にも考えがある!」
そう断言された殿下は、私の視線に一瞬怯んだ様子を見せ、その場を立ち去られました。
「……たとえ王太子殿下であろうと、公爵家のひとり娘であるこの私を断罪することなどできるはずがありませんわ」
つぶやきに追従するように、令嬢たちの何人かが曖昧に頷きました。
ですがその日以来、学園では聖女を守護ろうとするジェラルド殿下の行動が評判になっていったのです。
私の目には醜態と映ったあの日の姿は、愛する人のため毅然と立ち向かう騎士に仕立て上げられ、美談として人の口から口へ伝えられていきました。
そして二人の仲を引き裂こうとする王子のフィアンセは、さながら物語の悪役のように見られることとなりました。
それまで学園内を歩いていると向けられて来た羨望の眼差しは、いつの間にか侮蔑の込められた視線に変わりました。
「レオノーラ様」
周囲から向けられる鋭い視線に怯んだチップチェイス子爵令嬢が、弱々しい声を漏らしました。
「なにを怯えているのです。私たちには後ろ暗いことなどなにもないのですから、胸を張っていればよいのです」
「は、はい」
しかし、背後に続くとり巻きの令嬢の姿は、半分以下の数に減っておりました。
噂を広めたのも、あの茶会に参加していた令嬢の中の誰かなのでしょう。
所詮貴族社会など足の引っ張り合い。
それは、その子女においても変わらぬことなのです。
その後も、ジェラルド殿下と聖女エリスの評判は増すばかりでした。
おかげであの娘に手を出すこともできなくなりましたが、もはやなにもせずとも、悪役令嬢レオノーラの名は泥に塗れてしまったのです。
そうして私たちは、ついに今日という日を迎えました。
宮廷で行われる、年の瀬を祝うための舞踏会。
当然、許嫁を伴って参加するべき催しに、殿下はあの娘とともに現れました。
ふたりが踊る姿を、私は会場である広間の隅でじっと見つめておりました。
「なぜ……なぜ私がこのような辱めを!」
しかし、本当の辱めは、その後に待っていたのです。
舞踏会の終わりに、殿下は皆に大事な報せがあると言って、参加者をサロンに集められました。
そして、部屋の中央へあの娘とともに進み出ると、こう宣言されたのです。
「突然ではあるが、私はこの聖女エリスと婚約することにした。これは我が父である国王陛下と教会のトップである法王聖下、両名の合意を得たうえでの発表である」
「な、なんですって!?」
いったいどのような駆け引きや根回しを経てそのような決定が下されたというのか、今もって私には想像もできません。
あまりのことに放心していると、殿下はこちらをチラと見てから続けました。
「それに伴い、ルーベルク公爵令嬢との婚約は破談となる」
「お、お待ちください! このような悪ふざけ、いくら殿下であろうと許されませんわよ!」
「黙れレオノーラ! 私は幾度も忠告したはずだ! そのことごとくを無視してエリスを虐げ続けたのはそなたであろう!」
勝ち誇った表情であの娘を抱き寄せ、殿下は続けました。
「良い機会だ。そなたの罪をこの場でつまびらかにするとしよう。さすれば皆もこたびの沙汰に納得するはずだ」
「断罪しようというのですか!? この私を!?」
なんということでしょう。
すべては殿下が周到に仕組んだ罠だったのです。
しかし幸いなことに……いえ、今となっては不幸なことにと申しあげるべきなのでしょうか……ともかく私はまんがいち破滅が訪れた時に備えていたのです。
そして、殿下の腕の中で戸惑っている、それでいて安らいだ表情のあの娘の顔を見た瞬間、この私自身とともにすべてを終わらせると決めたのです。
「ふ……ふふ…………ふふふふ」
私はいつの間にか笑っておりました。
そんな私の様子に気付き、殿下は戸惑った表情を浮かべられました。
「そ、そなた……なんだ……なにを嗤っている?」
「あはぁ……で~んかぁ……うふふふふ」
我がことながら、あの時は興奮のあまり異様な様子であったと思います。
殿下も、そんな私の尋常でない行動に、毅然とした態度を繕いながらも、微かな怯えを瞳に宿しておられました。
「そこで止まれ! それ以上近寄ることは許さぬ!」
殿下の制止に対し、私はむしろあの御方へ近寄る足を速めました。
その場の男性は皆、学園で剣術を学んでいたはずですが、彼らが動き出す暇もないほどには、私の動きは素早かったようです。
当のジェラルド殿下ご自身でさえ、碌な反応ができませんでした。
「うぐっ!」
私を体で受け止めてくださった殿下は、頭上でそう呻かれました。
私は、突き出したナイフをゆっくりと引き抜きました。
屋敷の厨房で砥がれた後、一度も使用されていないものをくすね、スカートの内に隠して持ち歩いていたのです。
刺す場所にしても、ルーベルク家お抱えの騎士から、確実に死に至らしめることのできる急所を、事前に聞いておりました。
殿下は私にもたれかかるように身を傾け、その場に頽れました。
鳩尾から断続的に噴き出す血を見て、私は率直な感想を口にしました。
「なぁんだ、貴種の血は青いだなんて、やっぱり嘘じゃありませんか」
すると真横で耳障りな金切り声があがりました。
あの娘です。
「ああでも、もしかしたら下賤の血こそ青いのかもしれませんわねぇ」
そう言って私はナイフを握った腕を薙ぎ払いました。
「んご! ひゅうぅ」
滑稽な音を喉から漏らすと、あの娘はパックリと裂けた首から鮮血を噴出させました。
力尽きて倒れるまでの間、喉を掻き毟りながら、藻掻くようにしてその場でくるくると回っていたため、あたり一面は血の海のようなありさまとなりました。
「あぁっははははぁ、やっぱり赤ぁい!」
一瞬でサロンは悲鳴と怒号に満たされ、逃げまどう者同士がぶつかり合い、混乱の坩堝となりました。
そんな中、私は呆然と立ちすくむ最後の標的に向かって駆け出しました。
「へ?」
なぜ自分にまで刃を向けるのか。
そう問いたげなあの方に向け、私はもう一度ナイフを突き出したのでした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そこまで語り終え口を噤んだ女に、衛兵の中でも上官である年かさの男が問うた。
「犯行に至るまでの経緯はよくわかった。ただどうにも解せん」
「なにが、でございましょうか?」
「ルーベルク公爵令嬢付きのメイドであるあんたが、第二王子殿下と聖女様、ついでに自分のご主人様である公爵令嬢まで殺害した動機だよ。破滅するのは、あんたではなくあんたのご主人様だったはずだろ?」
「ああ、なるほど……」
そう言うと、粗末な机を挟んで衛兵と相対する彼女は、遠くに視線を向け、目を細めた。
「私は平民の家の生まれなのです」
「ほう? そうなのか?」
年かさの衛兵は軽く驚いた表情を浮かべる。
公爵令嬢の身の回りの世話を焼く人物ともなれば、それなりの家格が要求されるはずだ。
それがどうして平民の娘など宛てがうのか。
衛兵の疑念を見透かしたように、女は続ける。
「私がとりたてられたのは、見栄えが良かったからだとうかがっております。要するに、私はお嬢様の身の回りを彩るアクセサリーのようなもの。もちろん、仕事を人並み以上にこなせる能力もあればこそではございましたが」
「アクセサリー、ねぇ」
「お貴族さまにとっては、平民など道具のようなものなのでございましょう。それは、お嬢様の許嫁であった第二王子殿下にしても同じこと」
「ほう、というと?」
「お立場上、おふたりは逢瀬を重ねられても、お嬢様は殿下に肌を許すようなことはございませんでした」
「婚姻を前にご懐妊あそばされでもしたら、大事というわけか」
「しかし、殿下にしてみれば触れることすらできない許嫁との逢瀬など欲求が溜まる一方。そこで、お嬢様に侍る見栄えの良い使用人で憂さを晴らした、というわけです」
「……まさか」
衛兵の顔が、嫌悪と同情によって複雑に歪む。
どうやらこの男は、まともな倫理観を持っているようだと女は察した。
「ふたりの逢瀬の後、茶器の片付けなどでお嬢様の傍を離れた私を待ち伏せ、殿下は空き部屋に引きずり込みました……ことが済んだ後は、取り繕うように愛の言葉をささやかれたのを憶えております。あの言葉は、私への罪悪感のあらわれ、などではなかったと今ではよくわかります。他家の使用人を欲望のまま汚したという己の醜さを糊塗するための欺瞞だったのでしょう」
「なんてことだ……いや、そういう話はよく耳にするが」
「べつに私はそれでもよかったのです。平民の私が貴族家に仕えて相応の稼ぎを得るためには、お嬢様の代わりに王子殿下の欲望を受け止めるのも、お嬢様がそれを知りながら見て見ぬふりされているのも、仕方のないことと割り切ることができました。幾度も王子殿下のお相手をする中で、本当に自分が愛されていると、己自身を騙すすべさえ身に付けました……ただし、あの娘が現れたことで、そのすべてが破綻したのです」
「あの娘……聖女様か」
〝聖女〟と耳にした途端、ポーカーフェイスを貫いてきた女の目が吊り上がった。
「ただの平民の小娘ですよ……あの御大層な肩書きも、所詮は高貴なる方々が利用するため与えたもの。そういう意味では、彼女もただの哀れな平民女だったのでしょう」
きつく握りしめた女の拳の内から、爪が皮膚を突き破って流れ出た血が溢れる。
「ですが、それでも、許せなかったのです……同じ平民の女でありながら、どうして殿下はあの娘を寵愛されたのか……お嬢様にしても、ただの道具として無視し続けた私と違い、あの女にははっきりと感情を向けておられました。それが侮蔑や憎悪の類であろうと、己と同じ人を相手にしていると認識しているがゆえの心の動きであったのは間違いないでしょう……ただの道具の私と、愛憎を向けられたあの娘……いったいどんな違いがあったというのですか」
「……それが、三人を刺した理由ということか」
「ええ、ええそうですとも! 私だって当事者のはずなのにいつも蚊帳の外!! あの娘を率先して虐げたところで誰も私を舞台にすら上げようとしてくださらなかった!! であれば、もうなにもかもぶち壊すしかないではありませんか!!!」
興奮気味にまくし立てた女は、静まり返った衛兵たちの様子に気付くと、急速に消沈した。
「ああでも……あの娘が平民でさえなければ、私もあのような蛮行に及ぶことはなかったはずですのに」
そうつぶやくと女は、歪な笑みを浮かべながら、はらはらと涙を流した。
それから程なくして、女は斬首刑に処された。
ルーベルク公爵令嬢付きのメイド、アンナマリーの名は、王子と聖女、高位貴族の娘である主人を殺害した稀代の毒婦として、長く王都の人々の記憶に残り続けることとなる。
犯行の晩に取り調べを行った年かさの衛兵は、彼女が刑死するのを見届けた後、こう短くぼやいたという。
「あの娘が平民でさえなければな」
最後までお読みいただきありがとうございました。
悪役令嬢もののテンプレ展開を、叙述トリックで味付けした作品となります。
一読後、読み返してみると、印象が大きく変わるかもしれません。
ちなみに語り手のメイドちゃんは、ほとんどのシーンで仕えている公爵令嬢の背後でことの経緯を見守っているだけでしたが、一部、直接王子と会話するシーンが紛れ込んでいたりします。
もしよろしければブックマーク登録と評価(↓の☆☆☆☆☆)をいただけると嬉しいです。