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竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。  作者: 秧摩 真羽


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【番外編】これは、すなわち! 後編

ものすごくご無沙汰しております。久しぶりに前後編で投稿します。(こちらからお読みになった方は1話前からお読みください)楽しんでいただけたらうれしいです。

 もち米だとひらめいた途端口から零れ落ちた私の「餅つきしたい!」の一言がお父様 と 料理長 から お兄様に伝わり、そこから カイル様 から 皇帝陛下というルートで広がったものだから、最終的に陛下がノリノリで餅つきをやれとお父様に命令し本日に至る。


カイル様曰く、

「言い出したら誰も止められないからごめんね」


とのこと。

いや、止めなくていい。


 冬の寒さが残る我が家の庭の一角に、お父様、お兄様、グレン、マーサ、料理長、そして――

 餅つき役をやると言い張った皇帝陛下。

 杵を片手に、餅をひっくり返す役のお父様にあれこれ指示を出している。


 そこへ料理長が蒸したてのもち米を持ってきて臼へ投入。

 臼から湯気がふわり。


「では、やるか。ふんッ」


 陛下が杵を構え、腰を落とし――


 ペッタン――!


 甘い香りが広がる。

 お父様が反対側で手返ししながら「はい」と声をかける。

 その手際はまるで舞。

 意外としなやか。

 スッ…ペッタン!

 スッ…ペッタン!

 私はグレイに抱っこされながら、皆と一緒に見守る。

 でも、ついリズムに乗ってしまい――


「ペッタン!ペッタン!」

 

 と掛け声をかけていた。

 すると周りも乗ってきて、「ペッタン!」「ペッタン!」の大合唱。

 臼の縁にはむにゅ…と餅が広がり、お父様の手に吸い付く。

 やがて臼の中には、鏡みたいに光る白い餅が誕生。


 ぷるん、と揺れる餅。

 湯気で空気まであったかい。


「こんなもんだな。すぐ食べれるようにしてやる」


 陛下は汗ひとつかかず、杵ごと瞬間移動で厨房へ。

 数分後――


「きな粉餅、おいちいでしゅ!

 おじしゃま、しゃいこー!でしゅ!」


「うん、セシルの言う通りおいしいです。僕は次餡子にします」


「父上、醤油で焼いた餅もおいしいです」


「そうか、のどに詰まらせないようにゆっくり噛むんだぞ」


 餅つき大会(?)は大成功。私達だけでなく城の皆にも配られたようだ。


 そして後日――

 お父様が残った餅で作ってくれた“かきもち”がめちゃくちゃおいしくて、私はしばらく お腹ぽんぽこりんになったが、それは内緒である。

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