花よりミルク
再度確認のために、自分の手をにぎにぎしていると外で人の気配。
「父上、カイル、早く早く!」
「ルカ、落ち着きなさい」
ぱたぱたと子供の軽い足音がしたかと思うと扉が開く音がした。
現れたのはさっきの男の子。
哺乳瓶を片手に超笑顔。あら、小さなドラゴンから元に戻ったのね。
その姿が戻った男の子のあとから、カイルと呼ばれた男の子。ルカと呼ばれた天使君と同じ白い貫頭衣のような服を纏ったまた超かわいい男の子。
銀髪でのくせ毛の前髪以外は短い髪型に琥珀色に金色交じりの瞳の天使。
ルカと呼ばれた子よりちょっと体つきがしっかりしている。
そして父上と呼ばれた青年は、今、ミケランジェロとかがいたらモデルを依頼しちゃうんじゃないかと思えるようなとても眩い美青年。彼も子供達と同じような白い貫頭衣を着ていた。
父上と呼ばれているから子持ち既婚者だろうけど、精神年齢大人の私から見たら、よだれ出そうなかっこ良さ。
カラスの濡れ羽色のような黒髪に、紫色に金色が散りばめられた瞳に、どこか疲れを残した退廃的な色気を感じる唇。
眼福この上なし。
だが、今は花より団子。
目の前にちらつかされたミルクが!
欲しい!
「父上」と呼ばれている美青年に抱っこされても、その素敵なお顔よりも差し出されたミルクが欲しくて一心不乱にむさぼった私は赤ん坊なのだから悪くないはず。
あー、満腹。満腹。
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