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竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。  作者: 秧摩 真羽


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残った問題

 予想外な結末に、目の前の光景が半信半疑の私達。

 呆然と佇む私達の前に上空から使わなかったトネリコの槍を持ったロジオン様とお父様、ニンニクがまだ半分以上入っている箱を抱えた陛下が下りてきた。


「カイル、ルカ、結界はもう必要ない。

 助かったぞ、ありがとう」


 呆然としていた私達の中で声をかけられたカイル様とお兄様は現実に戻り、結界を解除した後、立ち上がった。

 そして戻ってきたロジオン様達に駆け寄って私達全員が感じていると思われる疑問を聞いてくれた。


「……ええ。お役に立てて良かったです。

 ところでロジオン様、本当にあの男は消えたんですか?」


「退治というか、まあ、なあ。

 もう復活することはない。これがあいつの核だ。

 この核からあいつの記憶は抜き取ったから、今回の事件解決の役にも立つだろう」


 差し出された手のひらには赤黒い濁った石があった。

 その石をしっかり見たくて、マーサの腕の中から降りて、もう一度ロジオン様に見せてもらったけど、それはやはり宝石でもなんでもなくただの石にしか見えなかった


「これをここで粉砕したら二度と復活できない」


 その核と呼ばれた石を地面に置き、持っていたトネリコの槍をかざし何やら呪文を唱えその槍の切っ先を核に突き刺すと、木の槍で刺された石が砂のようにボロボロに崩れ、そして上空に舞い上がり消えた。


「これでウラジミールは復活しない」


「さっきのなんでしゅか?」


「ああ、魔族の中にはさっきの石みたいな核を生命の源にしている生き物がいるんだ。

 その石は破壊されたら生きていられない。

 そうなったらもう二度と復活しない。

 しかし、ミカエルが持ってきたアレが、まさかあんなに効くとは思わなかったな」


「抵抗が続くし、長丁場になるかと話していたところに、兄上がニンニクの箱を持ってきたときには、何考えてるんだとびっくりしましたよ」


「しかも、あんなに効くとはなあ。

 いやはや、厨房で軽食用意させておいたのが無駄になったな。

 取りにもいってないだろ?」


「まあ、それは戻ってから食べればいいだろう。

 しかしまさか皮をむいた生の一片を口に突っ込んだだけで終了とは」


「あれは誰も想像できませんよ。

 まあ、早くケリが付いてよかったです。

 セシルが昨日焼肉弁当をリクエストしてくれたことも幸運でしたね。

 さあ、セシル、おいで」


 使わなかったトネリコの槍を地面に突き刺したお父様は、いつものように変わらない笑顔で私の側にやってきた。


「怖い思いをさせてすまなかった」


「あ……」


 一件落着して、ああよかったと思った半面、もう一つ大きな問題が残っていることを思い出てしまった。


「おとーしゃ……」


 いつものように差し出された腕にかけだそうと一歩踏み出して足が止まった。


読んでいただいてありがとうございます。

評価やブックマーク、大変ありがとうございます!

本当に感謝しております。

気に入っていただけましたら、評価・ブックマーク・応援等よろしくお願いします!

また、お恥ずかしながら、誤字脱字がありましたら、報告よろしくお願いいたします。

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