長期戦は困ります
「それは、……大変だな。
三百年前、ロジオンは怪我を負っていたあいつと半日かけて封印したと聞いている。
半日でも長いが、それよりも長くなると私たちはいいが、カイルやルカは体がもたない」
確かに、今何時かわからないけれど、昼ご飯を食べてしばらくしてから襲撃があって、逃げてきて今に至って……、今はおやつタイムぐらいだろうか。
緊張とショックと興奮で眠くもなっていないし、お腹はまだ空いていないけど、これが長くなると……。
「畏れながら、陛下。
おそらく、ロジオン様は長丁場になった際にカイル様とルカ様の交代要員として陛下や私をお考えではないかと」
「なるほど、私をな。
じゃないぞ、ベルトラン。
私がそんなにも長く王宮を離れていたら、事の重大さをわかっておらん一部の臣下達が来てしまうではないか。
さっさとけりをつけさせるぞ。
数でも質でもこっちの方が優勢なはずなのだ。サクッとやらねば!
サクッとな!
これで時間をかけたら、竜王族の皇帝と魔族の王の名が泣いてしまう。
それに時が経てば経つほど、軍隊所属の探索の魔導士に手で帝都にこの情報は漏れてしまうだろう。援軍と称して帝都から援軍に来られて、ひよっこ騎士どもがウラジミールの犠牲にでもなられては困る」
陛下、何か王宮の臣下の方に対して言葉に棘が?
出てくるときに王宮で何かありましたか?
「父上、私なら大丈夫ですよ」
「僕も大丈夫です」
「今は大丈夫でも、これから長くなったら大変なのだぞ。
それに可愛いカイルやルカに無理をさせられるか。
さっさと杭を打ち込んで、とどめを刺さねばならんな」
フンッと鼻を鳴らし、持っていたトネリコの槍を持ち直した陛下は上空を見上げた。
「さてと、私も参加してケリをつけてくる。
あいつら、炎で包んだら杭が炭化して打ち込めないじゃないか」
「陛下もお空に行きましゅか?」
「ああ、加勢してあいつを弱らせて杭を打ち込んでくる。
ベルトランはまだ弱っているからここに置いておく。
弱っていても転移魔法とかは使えるみたいだから、王宮からお菓子でも持ってきてもらえ。
それくらいできるだろう?」
「はい、それくらい何なりと」
お菓子でも持ってきてもらえって、めっちゃパシリじゃないですか。
でも、まてよ……。
吸血鬼を弱らせるで、ピーンと閃きました。
「陛下、陛下、王宮の厨房にベリュトラン入れましゅか?
良いことを思いちゅきました」
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