結論
いや、もしかしたらまだ夢の中なのかしら。
何度も手を動かしても、両手はふっくらぷっくりもみじ饅頭のような手だし、よく見ると天井は白いけど四隅はシンプルで同素材の大理石だが、蔦のような彫刻の装飾がしてあるし、しかも肌にあたるシーツがシルクのようなとても肌触りがいいものだ。
今まで使っていた洗濯機にかけて干すときしわを伸ばして干さないと皺くちゃになるコットン百パーセントシーツじゃない。
「うぶう」
試しに「ここは?」と言ってみたつもりが赤ん坊の声だ。
とりあえず今の自分は赤ん坊って事かい。
「うぎゃぎうーあ」
今の自分の声が、怪獣の泣き声みたいだ・・・。
言葉はもう諦めよう。お腹が空いたとつぶやいたつもりだったのに、言葉にならない。
誰か、鏡をちょうだい!今の自分の姿を映したい!
鏡がなければ、とりあえず見える範囲だけでも見るぞ。
まずはさっき見た自分の手。両手をかざして握って開いて、親指、人差し指所順番で握って開いていくとその通りに小さなお手手が動いていく。
自分のほっぺを指で突き刺せば、小さな指と爪が地味に痛い。
結論。
これは夢の続きじゃなくて、転生したとかそういうやつっぽい。
おっと、まさかの前世の記憶あり転生?
ライトノベルあるあるの前世の記憶もち転生だったら、何か能力ありかしら?
しかもさっきの将来超イケメン確定の男の子は私を見て「妹」って言った。
あの男の子の妹だったら、私も超美少女になるんじゃない?
しかもさっきポンと擬音語が出てもおかしくない一瞬で、まるでアニメで出てきそうな翼のある小さな紫のドラゴンに変身して飛んで行ったし。
さっきの子、私を妹って言ったよね?
でもって、竜に変身したよね。
ってことは、私、ドラゴンに変身できるってこと?
めっちゃファンタジーじゃない!
竜は好きよ。
学生時代、比較文化で西洋と東洋の竜の違いとか、調べて燃えたわ。ちなみに怪獣も大好きよ。
なんか、この世界楽しそうじゃない?
よしっ!
「うにゃ!」
ガッツポーズを決めた言葉は意味不明の声。
テンション無理やりアゲてみたけど決まらない。
残念。
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