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竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。  作者: 秧摩 真羽


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事件が起きたみたいです4

「これは難事件でしゅが、さっさと解決してもらわないと、街に行けましぇん。

 それに、街の子供たちもお外であしょべましぇん」


「そうだな。実際、明日には新聞でその事件はこの国の国民に伝わるし、注意喚起が出されるだろうから、しばらく子供達に辛い思いをさせるだろう」


「セシルは街の子供のことも考えれるんだね、偉いなあ」


「お、おにいしゃっ、苦しいでしゅっ。お席に戻ってください」


 しまった、余計な口を挟んだら、お兄様の過剰な愛情表現がさく裂してしまった。

 歩いていたお兄様が、歩を止めて椅子の背ごとむぎゅーっと容赦なくハグ。ペンダントの赤い竜鱗の球が胃を押して中身が出そう。


 いい子いい子と頭を撫でてくれる程度ならいいけれど、王宮に通うようになってから兄様は何かとハグしたがる。小さい頃ならまだしも、間もなく三歳になる私が八歳のお兄様に抱っこされるのはいかがなもの?


 順調にレディーに育っているのに!


「ええ? セシルが冷たい」


「ルカ、そのように椅子の背もたれごと抱きしめるとセシルが苦しいのだ。

 セシルだけにしなさい」


 お兄様は離れてくれましたが、お父様、アドバイスがちょっと違う気がします。私だけ抱きしめても、力が強かったら苦しいものは苦しいのです!


「と、とりあえじゅ、この事件の犯人は祭りに行きたい子供たちの夢をぶち壊す極悪人でしゅ。

 あ、良いことを思いちゅきました!

 しょしきてき犯行か調べたいなら、囮になりましゅ!

 おまちゅりの前の帝都の街を歩きましゅ!

 そこで狙ってきた犯人をおとーしゃまとおにーしゃまが生け捕りにしたら、事件かいけちゅ!」


 我ながらいい案じゃないか!


 ふんっと鼻息荒く、椅子の上で胸をそらすと、いきなり横のお父様に抱き上げられ、デコピンされた。


「い、痛いでしゅ、おとーしゃま」


「セシル、今のアイディアは「めっ」だ。

 誰がそんな危ないことをさせるか!

 まったく、おとり捜査だなんてこんな二歳の子供にそんなこと教えたんだ?

 ベルトランの奴、余計なこと教えてないか?」


 お父様、笑顔が怖いです。紫のお目目が笑ってないです。


「ベリュトランは関係ないでしゅ。

 でも、いいアイディア・・・・・・」


「セシル、それはお兄様も賛成できない」


 えー? 街にもお祭りに行きたいお兄様は賛成してくれるかと思ったのに!


 何故二人とも反対?


 予想外のお兄様の反対にセシルは泣いちゃうよ?


 お父様とお兄様の力があれば、誘拐犯なんて怖くないんじゃないの?


 それに私も魔法なら少し使えるよ?


 囮になって帝都の街を歩けば、祭りの前の街も楽しめちゃうし、今回の事件が単独犯じゃなかったら共犯者を捕まえることできちゃうかもしれないよ?


 まあ、もし仲間がいたとしても、今回は犯人が死んじゃったからしばらく大人しくしているかもしれないけど。


 その日、私は最後までプンスカご機嫌斜めのまま一日を終えたのだった。


読んでいただいてありがとうございます。

気に入っていただけましたら、ブックマークと応援よろしくお願いします。

また、お恥ずかしながら、誤字脱字ありましたら、報告よろしくお願いいたします。

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