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竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。  作者: 秧摩 真羽


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私、魔法が使えます

 さて、この春から、黒髪紫の瞳の美形イクメンのエーミールお父様はさらに過保護ぶりがアップして、家庭教師の授業がないときは、私を膝に乗せながら毎日お仕事。


 この前の春までは、ルカお兄様と一緒にお勉強していたけれど、お兄様は春から昼の間帝都の王宮で、従兄弟で皇太子のカイル様といっしょにお勉強。


 毎日転移魔法で帝都の王宮にある学習室に通っています。


 今までお兄様がいたのに急に一人で勉強は辛かろうと言って、お父様は仕事の合間に様子をよく邪魔・・・いえ、様子を見に来て家庭教師のベルトランの邪魔をすることは日常茶飯事になってしまった。


 ベルトランはもともとお兄様の家庭教師で、お父様のお友達でありお母様の実家のゆかりの者だ。

初対面時、赤ちゃんの私にいきなり魔法で水の球のジャグリングを見せてくれて、私の手の届く範囲に水の球を飛ばしてくれたりして、私は大興奮。


 大きさが違う目の前に飛んできた水の球に手を突っ込んで、水しぶきが飛んでも水の球がすぐ元の形に戻ってふわふわ飛ぶ光景が面白いし、それまで遊び目的の魔法を見せてもらったことがなかった私はうれしいし楽しいし、遊び疲れて眠るまでベルトランがそばから離れることを許さなかったことはよく覚えている。


 そんな家庭教師のベルトランは、実は子供の家庭教師なんかやっていてはもったいないほど魔法の研究で名をとどろかせているし、魔力の保有量だけでなく知識と才能が各種族のトップランクの知識と能力がないとは入れないという魔導会の会員でもある。


 聖人が発明した魔力を奪う魔法陣に対し無効化できる魔法や、危険用途の魔法陣を発見する魔道具を作ったのもベルトランだ。


 見た目、赤毛で緑の目でケルトの妖精かいっていう色目の若い兄ちゃんなんだけどな。


 幼い私のために、片言の言葉でも使える魔法を教えてくれたり、生活に必要な水をお湯にしたり、焚火に着火できる火を興したり、暗闇であたりを照らしたりといった簡単なものから、姿を隠したり残像を残したりする魔法まで失敗しても根気よく教えてくれる。


 魔法なんてない世界の記憶しかない人間からしたら楽しいのなんの。


 お父様やお兄様はどちらかというと無から有を生む魔法、例えば何もないところから火や水などを出したり風を起こしたりする魔法を教えてくれて、ベルトランは水をお湯にしたり、一瞬でお湯から氷にしたりとか、暑いときに涼しい風を起こしたりする、どちらかといえば応用というか、生活で必要な魔法だとか、怪しい気配を察知したら気配を消す方法とか防犯魔法などを教えてくれるので、どちらも楽しい。


 ただ、まだ幼児だから、やりすぎちゃうと疲れて寝ちゃうんだけどね。


 魔法なんて前世じゃファンタジー映画の世界の産物かと思っていたけれど、今世では日常に溶け込んでいるし、実際に教えてもらって、簡単なものは使えるようになった。


 初めて自分の指先から水しぶきが出た時には超感動したし、面白いものだから何度もやって全身水浸しになってしまってお父様達に笑われた。


 だって、前世ではそんなことやったことないし、何もないところから水よ?


 空気から水を作る機械は前世ではあったと思うけど、何もないところから自分の意志でできるなんてすごいし、しかも水道水みたいにカルキ臭くないのよ!


 炭酸水はまだ作ったことないけれど、ブラック企業勤務時、数少ないやさしい上司が連れて行ってくれた行きつけの呑み屋でウィスキーや焼酎を炭酸割でおいしそうに吞んでいる姿を下戸の私はひたすら割り勘負けしないように料理を食べながら横で眺めていた記憶はしっかり残っている。


 この体は酒を受け付けるかわからないけれど、吞めるならいつか作って炭酸割をやってみたいと幼児らしからぬささやかな野望を持っているのだ。


読んでいただいてありがとうございます。

気に入っていただけましたら、ブックマークと応援よろしくお願いします。

また、お恥ずかしながら、誤字脱字ありましたら、報告よろしくお願いいたします。

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