表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。  作者: 秧摩 真羽


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/86

お母様が亡くなったわけ2

 そこまでの話なら、弱者にやさしい「聖人」の名にふさわしい人かもしれないと思った。


 でも、どうやらそれは表の顔で、裏の顔は金の亡者で権力も支配欲もバリバリの方だったらしい。

 お布施の金額が多い信者ほど、国内で要職に就けたそうだ。


 また、ナーガ教団には興味がないが聖人が編み出した魔法陣に興味があるものには高額な値段で売るか、相手国に自分の教えを布教する条件を出したりしていたそうだ。


 その魔法陣の売買は小さな小さな宗教国家の生活水準を一気に潤し、教団は信徒を増やして、人間を中心とした周囲の国々には侮れないほど力をつけていった。


 やがて聖人は、今までの多神教の世界を否定し、自らを「聖人」という新たな神として崇めるように強制した。


 そして次に聖人は自らの「平等」という理想のために、寿命を司るという冥界の神を討伐し、寿命の管理は聖人の下で管理するのだという荒唐無稽な目標を掲げ、しかも自分を信じない国は討伐すると各国に宣戦布告した。


 やがていくつもの国が数年の間でナーガ教に改宗、または滅び、力をつけてその矛先は他種族の国にも及んだ。


 襲撃された魔族や妖精族は、弱い人間達はたいしたことはできないと危険視していなかった結果、襲撃を受けてしまい危険をようやく理解した。


 襲撃を受けて生き残った者から、彼らは神話で伝わる冥界の門を開ける研究のために、襲撃した村や町の生き物全てをなぶり殺しにして、その命を魔力に還元し、見たこともない邪悪な魔法を使っていると。人間と思えない聖人の力の強さは、魔力の強い一族じゃないと太刀打ちできないと報告を受けた。


 能力が低い人間という種族でありながら、「聖人」という存在が妖精や魔族を襲って勝利していくことが、国境を越えてルードレーン大陸を震撼させた。


 強い者になびく者や聖人に心酔した者、聖人の行動が面白いと思った単独行動が好きな魔族や妖魔などがどんどん聖人の許へ集まっていこうとしていた。


 他種族の信者を経てますます力をつけた聖人のナーガ国は、各国へ襲撃を繰り返し、ついに人間の国でもかつては最強の大国と言われていた山沿いにある国を襲撃目標にした。


 その国は、人間だけでなく他の種族の住民も仲良く平和に住んでいた。


 その国の各都市には数多くの神殿があり、その中には冥界の神の神殿もある。


 そしてその国の端にある森の街の領主の館の地下には冥界の門と呼ばれる鍾乳洞があることも有名だった。



 この世界の神話にある一説がある。


 主神の地位を受け継いだ天空の神が、母違いの兄に世界の宝であるこの世の生き物の命と、知恵の管理を冥界で行うように頼んだ。


 だが、兄は母親が人間だったので、冥界を治めるために、自らの肉体の命を絶って地中へつながる道の門の扉を開けてから冥界へ旅だったという話だ。




 その神話から、聖人は冥界に繋がる門が地上にあり、その門は生物の命の灯が消える瞬間のエネルギーが重要だと説いた。


 そしてその鍵となる力は、命を奪って作った魔力であり、聖人は命で得た魔力を蓄えれば蓄えるほど強い力を生み出す魔法陣を作ることに専念した。


 新たな信徒の中で、魔力のあるものは戦士として戦場に、力のないものは、寿命を平等にする魔法陣の開発の手伝いと称して、魔力を蓄えるための生贄として殺された。


 死者は人間だけで軽く十数万人は超えていたと後から分かったらしい。


読んでいただいてありがとうございます。

気に入っていただけましたら、ブックマークと応援よろしくお願いします。

また、お恥ずかしながら、誤字脱字ありましたら、報告よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ