ジョアンナ 幕間
やはり間に合いませんでした。
昨日の二作品二話投稿。
遅れてスイマセン
私は、ジョアンナ。 獣人族なので苗字はない。
今はマサル隊長もとい司令の街兼基地である『アバロン』の副指令になっている。
本来は、派遣されてくることはないのだが、この基地の有用性に目を付けた国の上層部の指示で、管理者として、着任した。 (正確にはそうするように仕向けた)
「やはり人手が足りない・・・。 司令に言って、同期や妹たちを呼ぼうかしら。」
伺いを立てると、すぐに許しが出たのですぐ下の妹と同期数名、後輩も数名に手助けをしてほしいと、手紙を出した。
答えは出した輸送隊から数えて三隊目の輸送隊が、持ってきた。
当然、全員が来てくれるという答えだった。
獣王国は、獣人やエルフ、ドワーフなどの普人族からしたら亜人で、構成されているために特に獣人族は多産なためにどうしても家族内で、部屋住みになる者がでる。
領地を統治している家であれば、仕事は回ってくるが、そうでないものは国に雇われるしかないが、兵士と違い、官僚や役人となると、一気に狭き門になる。 そこで兵士には力不足である獣人は部屋住みになり、女性も同様で結婚をしていない若い女性も同様になる。 そこで職を探すのは難しく、仕事をしている後継ぎや親せきの居候になる事が多くある。 当然、厄介者になるために肩身が狭い。 優秀な人材でも厄介者になってしまう。
声を掛けたのは、そんな厄介者になっている者たちだった。
肩身が狭い思いをするくらいならと、要請に応じてくれた。
彼等の家族も厄介が一人減れば、その分負担が減るので、快く送り出してくれたらしい。
そんな彼らを司令と共に街の門付近で待っていると、輸送隊のトラックから見慣れた獣人の集団が、大きな荷物を抱えて、降りてきた。
「お姉ちゃん!」
そのうちの一人が、私に抱き着いた。
すぐ下の妹で、経済学を修士した妹だった。
「よく来てくれたね。 今日からよろしくね。」
「うん!頑張るよ!」
妹や同期や後輩が、来てくれたことで分担が出来た事で、一息入れられるようになると、また色々な事が気になっていく。
「やはりまだ足りないか・・・。」
とはいえ、そう何度も人は呼べない。
今いる人間で回していると、呼んだ妹や自分の同期達の家族から様子伺いの手紙に混じって、新規で部屋住みを渡そうとする家が、出始めた。
それならまだいいが、自ら勝手にやってくる者は対応に苦慮した。
なにより、ひた向きな人なら良いが、毒にしかならない輩は、一番困る。
特に司令を激怒させた伯爵家の三男は、やばかった。
来るなり、応接室のソファーにドカリと、座り込んでお茶と菓子を要求。 それだけならまだしも管理職で、運営に携わる職と秘書付きの執務室を要求する有様。 困り果てた人事の人間から司令に変わっても態度が変わらずで余計に高圧的に高官の身分を要求。 しまいには基地の統括をしてもよいなどと、妄言を吐いたうえで、上司になる司令を罵倒した。 度重なる暴言や態度、自身に見合わない身分の要求等で切れた指令は、ピストルで顔や頭にいくつものそりこみをプレゼントした。 彼は失神したが、それだけでは許さず、王宮あてに名指しで、彼の生家を罵倒し、かの家に厳罰を科さなければ、取引もしないと、通告した。
あわてた王宮は、件の伯爵家を呼び出し、尋問。 重要な取引相手を罵倒愚弄した罪で、財産没収の上で国外追放の刑になった。 当然彼も国外に放逐となり、家族・一族20人余りと共に極寒の北国へ追放された。 怒りはまだ収まらず、通常の半分程度にまで下げた。 その為に王宮から横柄な態度をとる者は、アバロンに行くことすら禁止になった。
結果、アバロンからの物資が三か月に渡り、輸送されなかったことで多くの救援活動がストップした。 伯爵家の関係者や派閥にいた貴族たちは、怒りの矛先が向かないように身銭を切って、物資を調達して自分たちの保身を図った。 当然、件の伯爵領は流民が出てしまう上に乱れた。 国が直轄領に設定したことで落ち着くが、王宮から大臣クラスがマサルの元へ謝罪に向かうという事態になった。
周りからのとりなしと国が書面での誓いを立てたことで、マサルは国への物資輸送を再開した。 当然の事だが、私たちも国から説得ととりなしを懇願された。 それどころか、家族からも依頼される始末だった。
「さすがにもう勘弁して頂きたいわ・・・。」
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「ええ、平気よ。 まさかあそこまでぶちぎれるとは思わなかったわ。 結構、激情家なのね。」
「私たちには、オフィスに甘いものを差し入れしてくれたり、労ってくれるけどね・・・。」
「普通に接してくる人には、優遇したりしてくれるけど、横柄な人にはそれなりに対応するようね。」
「怒られている人を見ることはあるけど、あそこまで切れることもなかったよ。」
「反省や少しでも悪いと思っている自覚がある人は平気みたいね。」
どちらにしても怒らせたら、本当に危険な人である事と、誠意や謝意は受け入れる人である事を伝えて今後、引き抜きを行う際は、面接を行う旨を伝える手紙を王宮に出した。
ひとまずそれで両者が納得したことで落ち着いた。
その後、まだ戦力調査をしたいと思っていたであろう軍務の数人の幹部が、『ゴブリンの巣討伐』を依頼してきた。
本来であれば、受ける必要もないが、抑止力は必要と説得して参加をしてもらった。
当然、抑止力の効果は絶大で、獣人の戦士たちでは撃破には多くの犠牲を出していたはずだが、マサルの傭兵団は数日で完全に撃破した。 結果を知った随伴士官は、早々に国に帰ったが、まだ何かを企んでいるようだったので、継続して警戒しようと思う。
しかし、今回は夜伽の話があり、私が立候補した。
ユリーダが何か言っていたが、それよりも詫びのつもりで自身の体を差し出すという風な感じにして、自分も他の三人と同じラインに立つことが、目的だ。
マサルに今日の夜に訪問する旨を伝え、自身は夜のために仕事をかたづけて、体を清めてから勝負下着をきて、少しはおるものをきて、訪室した。
その後、マサルに押し倒された後は、あいまいだった・・・。
男を知らない体にマサルという男性を刻み込まれた。 それどころか、自分が女であることを嫌とゆう程に教え込まれた。 マサルのすべてを受け入れた。 立った一晩で女にされ、誰の女であるかを教え込まれた。 すべての操を奪われ、自分の女として、調教されまくった。 夜明けまで。
完全に自分の中に彼がいる状態になった。 嫌ではないけど・・・。
後でユリーダが話してくれたんだけど、戦闘後の彼は強くなってしまうために二人以上で挑まないと、
体がガタガタになるほどにされてしまうらしい。 事実、翌日は椅子から離れるのも、動くのも辛かった上に用を足すと、彼の出されたものが出てくるような気がした。
「副指令が最後まで聞かないから」
「次回はサポートをお願いします。」
私がそういうと、三人は苦笑いをして返した。 赤面で。
彼等も経験があるようだった。
とにかく今日を頑張ろう
「今日も頑張るわよ!彼と街の人たちのためにね!」
「「はい!」」
「おう!」
この四人の同盟は、これからも続くのだ。
明日から仕事です。
頑張ります。




