獣王国の依頼
季節の変わり目で、体を壊しました。
更新が遅くなります。 スイマセン。
街も落ち着き、街名も決まった。 『アバロン』
その上で、要塞兵器のうち数門ではあるが、88ミリ2連装対空砲(天蓋付き)が三基ついた。
やはりナハトナハトは欲しい。
基地周辺は、訓練がてらで討伐をしているために基地周辺は安全地帯となりつつある。
その為にモノの流れも活発になっていく。
その中で訪れた来客。
王宮から来た文官だった。
執務室に通された文官は獣王からの親書を携えてきた。
依頼の内容は、獣王国内で発生したゴブリンの異常発生の調査と殲滅だった。 獣王国自体が兵士不足であり、訓練途中である為に無駄な死を生むとして、金で動くうちらに白羽の矢が立ったとのこと。
「しかし、なぜこちらへ?訓練の一環で行う事はしなかったのですか?」
「恥ずかしい話ですが、訓練がまだ足りず、隊列も組むことが出来ない状態でして・・・。 そこでこちらの方へとまいりました。 もちろん、金子はあります。」
使者は傍に置いた木箱をテーブルに乗せ、開ける。 金が粒金で10数キロはありそうなくらいはあったのが、引っかかることがあった。 それは隣に座った代行様とユリーダも気づいていた。
使者は、頭を下げて受けてくれるようにと、お願いをされた。 使者殿は本当に知らないらしく、必死に頭を下げた。 黒幕はやはり国王の側近の誰かか国王そのものだろうと、当たりを付けた。
「わかりました。 受けましょう。 ですが、こちらも準備があります。 数日の猶予は頂きたい」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
マサルの返事に使者殿は、床に頭をこすりつけるように感謝を述べたのちに退室した。
あまりの必死さに苦笑いを浮かべながら、扉がしまると、両隣に正面を向いたままで話す。
「これ、どう思う?」
「明らかな探りだな。 しかも露骨な。」
「確かに探りです。 我らがどの程度の戦力を有しているかの調査も兼ねていると、思われます。 私も同じ紐付きではありますが。」
「君の報告では足りないという事かな?」
「おそらくは」
「また、お目付け役が来るかな?」
「確実にくる。 それも軍人が。」
「あわゆくば、武器の持ちだしや購入の依頼は来ます。 確実に。」
「気が重いなあ・・・。 高圧で来られても殺せないしね。」
これから訪れる疲れる状況に泣きたくなった。 そして、極力最新兵器を持ちださないようにしようとも心に誓った。
受けた以上、準備はしなければいけない。 兵士の人数や装備の確認・車両の整備と編成、誰が行くかなどを行った。
派遣人数は120人。 車両も30台(バイク・装甲車含む)ほどで編成した。 場所が丘陵地と森林地帯であるため、牽引砲は対応砲弾の多い対戦車砲を3門をトラックに付けた。 通常弾のほかに榴弾、徹甲弾、散弾を持っていくことにした。 迫撃砲やパンツァーファースト、重軽機関銃も携行していく。
出撃準備が終わった頃。 街の正門に獣王国の帯同士官がきたとの連絡があり、迎えた。
「獣王国士官でマリア中尉であります!案内役と戦果確認の任に付くことになり、着任しました!」
現れたのは、タヌキ耳の小柄な女性だった。
正直に言って、意地の悪そうかインテリっぽい人がくると、予想していた為にタヌキ耳の小柄士官は驚いた。
「うむ。 よろしく。 自分はアバロンの司令でマサルという。 よろしく」
「こちらこそよろしくであります!」
生真面目そうな士官がきていて驚くが、ひとまずしばらくの間は従兵という名の監視とそのほかに数名を監視役を張り付けることにした。
随伴士官が到着したことで、準備が整った討伐部隊は、出撃を翌日に設定してその日は休みにした。
「それでは明日からよろしくお願いします!」
タヌキ耳の士官は部屋に入った。
部屋の中と外に監視要員が張り付いた状態で。
「どう思う?」
「見た目は可愛い感じです。 隙というかわかりやすいタイムスケジュールで動いています。」
「なるほど。 継続して監視よろしく」
「はい。 分かりました。」
こうして、獣王国の指定した場所にむかった。
随伴士官の監視をしながら。
「ここからは車両は入れません。 徒歩になります。」
「確かに。 これではね。」
そこには鬱蒼とした森が広がっていた。
侵入を阻む様に木が生い茂っていたし、獣であろう遠吠えが聞こえていた。
「車両に10名残しておき、残りは行くぞ!迫撃砲や機銃等の携行兵器は忘れずにな!」
「「「「はい!」」」」
こうして、110名で挑むことになった。
森は木々が生えており、どこにいるかが分からなくなりそうではあるが、案内人の士官は勿論の事、マサルが率いている兵士達も獣人であり、あまり弊害にならなかったらしく、マサルのみがユリーダの後について、進んでいた。
やはり、こういう時は普人である自分は、無理があるな・・・。
「マサル?大丈夫か?足元は気をつけろよ。」
「ありがとう。 ユリーダ、気を付けるよ」
「あたしらの隊長がこんな所でバテるとは、思わないが怪我は気を付けてくれ」
「分かった。」
今は任務中と自分に言い聞かせて、再び道なき道を兵士達と進んだ。
そんなこんなで、2時間の行軍で目的の場所を見下ろせる風下の高台に付いた。
見つからないように姿勢を低くして双眼鏡でみる。
討伐対象のゴブリンの集団がいる。 人数は多くて数百ほどで、装備品もこん棒やナイフといった近接武器が主のように見えた。
偵察を放って、様子を伺いながら陣地の設営と休息をした。
「偵察に行ったユリが帰ってきました。」
「了解。 ユリ、どうだった?」
「ゴブリンは数は200ほどです。 囚われた人はおりませんでしたが、殺されている者は数十人はいるものと・・・。 中には女性と思われる腹を裂かれた者もおりました。」
「すまない。 嫌な思いをさせて・・・。」
「いえ、鉄槌を下してやりましょう」
「そうだな。」
報告を受けた後ろには、迫撃砲が5門が据え付けられており、すでに観測班が配置についていた。
その上で、重・軽機関銃を持った小銃班がそれぞれの設定されたキルゾーンに散っていった。
そこで観測班が、偵察班からの報告から集落の範囲を決め、そこへ5門の迫撃砲班へ報告され、そこから射撃用意がされ、班員によって半装填状態で待機される。
マサルは右手を挙げる。
通信兵が無線で、攻撃準備及び待機を伝える。
「撃ち方よーい。 撃て!」
右手が降ろされると、半装填状態から発射筒に落とされる。 慣性によって筒の雷管を叩き、5発の発煙弾がゴブリン集落に落ちる。
着弾地点から修正が出されて、2発目から効果的に集落落ちていく。
ドォォォォン!ズガァァァァン!
その音と共に響くゴブリン達の断末魔の声が響いた。
しかし、それは一か所逃げ道を残した砲撃だった。 そして、その場所にゴブリンが集まっていく。
そして、マサル達の設けたキルゾーンに殺到する。
「機銃・小銃部隊!射撃開始!」
発射速度が遅い機銃ではあるが、発熱で垂れることが少ない銃を使用したために、継続して発砲が出来た事で、次々と駆逐されていくゴブリン達は、統制を失いながら散り散りに逃走を図る始めるが、そこを巧みに重ねられたキルゾーンにハマり、漏らさずに討伐されていく。
「すごいであります・・・。 我々があれだけ苦労した相手が、まるで、まるで手玉に取っているようであります・・・。」
「近代兵器により逃走予想地点にキルゾーンを設置しての殲滅。 うちの戦術だな。」
こうしているうちに集落内のゴブリンも小銃部隊が、侵攻することで止めが刺された。
討伐したゴブリン167体を討伐し、犠牲になった人達の遺品回収を行った。
遺体はゴブリンによって食い散らかされてしまっており、回収が出来なかった。
戦果処理で他にゴブリンや他の魔物はいない事が、確認されたことで、任務終了して帰還の途に就く事になった。
「全軍!アバロンに向け、進軍!」
「おーーーー!」
傭兵団は退却していった。
体、ご自愛ください。




