街の発展
体の調子がすぐれません・・・。
でも、やらないといけない事があり、無理をして動いてます。 マジできついです。
とはいっても医者に行くほど、お金に余裕はないので、ひとまず頑張って治します。
ここで街の生産拠点であり、街の中心産業ともいえる三つの工場の生産上限や無理なく継続できる計画を練ることになった。
「現状は生産枠一杯、生産能力最大で操業していることがわかりました。 そこでは継続は無理になります。 少し見なおししていきます。」
「減らしても大丈夫なのか?国は物資が必要なんだろう?」
「しかし、限界操業を続ければ、ぼろが出ます。 ここが壊れれば、すべてが終わります。 物資もここからの物に依存しているのは、事実です。 ですが、生産が止まれば、危機はここではなく、国に出ますから。 痛い決断ですが、仕方がありません。」
「分かった。 そこは任せる。」
「しかし、管理する人間がいないのは、まずいです。 国に連絡し、少し伝手を頼って連れてきたい者たちがいます。 呼んでも良いですか?」
「わかりました。 そこもお任せします。」
新たに職員をリクルートすることが決まった。
連絡を貰ってきたと思われる馬車の一団が、一週間ほど過ぎたころに現れた。
馬車3台の一団が現れると、次々と大きな荷物を抱えた獣人が降りてきた。
「やっと着いたねぇ。 姉さんに言われてきたけど、ホントに活気のある街だよね。」
「どちらにしても合流しないとだけど・・・?姉さんどこだろう?」
獣人の男女が街の入り口付近で辺りを見回していた。
そして、それを彼女と見ていると、集団の一人がこちらに気付いて掛けてきた。
「いた!おねぇちゃん!」
「よく来たね。 歓迎するよ。」
「本当にここで働いているんだね?驚いたよ!」
「これからはあなたも働いてね。」
「うん!」
齢にして、15歳くらいの女の子が姉でもある彼女に抱き着いた。
そして、ここにきて、やっとマサルに気付いた。
「ジョアンナお姉ちゃん。 この人は?」
「この人はマサル様。 この街の指令でこの街の支配者でもある人だ。」
「そうなんですか!これからよろしくお願いします。」
こうして、管理者の彼女と同じ豹耳の女の子が、深々と頭を下げてきた。
「ああ、よろしく頼むな。」
「はい!」
「そろそろ良い?私たちも着任の挨拶をしたいんだけど?」
遅れてきた集団も現れて、おくらばせながら男女7人が現れた。
獣人の中でリーダー格と思われる兎耳の獣人が、声をかけてきた。
男性3人、女性5人の計八人が着任した。
「獣人とはいっても様々な種類があるんだね。 ホント」
「ああ、獣王国は色々な種類の種族がいるんです。 それが国の根幹です。 獣人なので人手はあるのですが、どうしても官僚の様な仕事はすぐに定員になってしまうので。 多産のためにどうしても部屋住みが多くなってしまうんです。」
「なるほどね。 知識人はどうしても絶対数が決まっているものね。 元からの街はそこの種族で固まるからね。 仕方がないか。」
「ですからこの街のように新しい街の存在は貴重なんです。 大抵は後ろ盾の獣人貴族がいるので、枠がない事が多くて、マサル様の様に後ろ盾のいない方がいない方は貴重なんです。」
「そうなんだ。 まあ、そうだよね。」
こうして、新たな仲間を迎えてこの街の家族が増えた。
体は休めるなら休みたいですが、一馬力のために休めません。 さすがにきついです。




