僕の見つめる先には何時もキミがいた。
『何時からだろう?』
何時も僕の視線の先に何時もキミがいた。
それはどんな時も、必ずといっていいほどキミがいる。
僕の名前は 『俊也』29歳独身、彼女いない歴1年半。
1年半前に付き合っていた彼女とは、性格もよくて一緒にいて楽しかった
んだけど......? 僕の仲がイイ友達を好きになったとかで僕はフラれた。
しかも? 一方的に突然! 言われた形で僕と彼女は終わった。
恋愛って? そんなモノなのかなと感じてしまった。
それから、僕は彼女を作っていないし友達ぐらいならいいけど......?
恋愛をする気がしなかった。
まぁ、あんなフラれ方したらそうなると思う。
でもそこから、僕の知らない女性が僕の視界に入ってくるようになる。
はじめは、偶然入ってきているんだと思っていた。
でも、それが何回も何回もだと......?
なんだかおかしいと思うようになり、僕は彼女に話しかけようと近づくと...?
彼女は僕から逃げて行くかのように、話すことも出来ない!!!
◇
そんな彼女と僕の奇妙な関係が半年ぐらい続いていると......?
彼女から、やっと僕に話しかけてきた。
しかも? 僕からしたら意外な言葉を言われる。
『あなた! 何故? 私の視界に入ってくるの? 私の事を付きまとってる
んですか??』
『えぇ!? そんな訳ないじゃん! キミこそ! なんで僕の視界に...?』
『えぇ!? 私に付きまってる訳じゃないんですね? ごめんなさい。私てっきり
あなたは、私を追いかけまわしているんだとばかり......。』
『僕もごめんなさい。てっきり僕の事を好きなのかと......? 何時も必ず僕の
視線の先にキミがいるから。そうかと......?』
『じゃ? お互いそう思ってたって事なんですかね?』
『そうなるね~』
『なんか? 嘘みたいな話ですね? こんなに会うことってないじゃないで
すか? 思い切ってあなたに話して良かった。』
『僕も謎が解けて良かったですよ~』
『じゃ~ また!』
『じゃ~!』
◆
僕たちはこうして分かれた。
でも、気になってることがある。
最後の彼女の言葉だ!
『じゃ~ また!』って? また会うからって事かな??
そんな事を考えていたら......?
やっぱり、また彼女と会った。
しかも? 今度は僕に直接話しかけてきた。
『また、会いましたね?』
『そ.そうですね? キミはまた僕と会うと思っていたの?』
『まぁ、そうですね! これだけ会うんだから、また会うだろうと思ってい
ましたよ~! いや? また会いたいなって思っていたかな?』
『実は僕もです。』
◇
僕たちはこれがキッカケで付き合いだしました。
それと? これは彼女と付き合いだしてから聞いた話。
『実は私、あなたの事狙ってたの? どうしても付き合いたくて......!
でもなかなかキッカケがなくて、だからあなたの視線の先にいればチャンスが
巡って来るかなと思って...ごめんね。なんか? 怖いよね!』
『いいんだ! 知ってたよ。普通こんなに同じ人と会わないから~! なんか?
おかしいなと思ってキミを見ていたし、、、それに気になってたから! キミ
と付き合えて嬉しいよ。』
『バレてたんだ! でも私も嬉しい!!!』
僕たちは、お互い変わり者なのかもしれない!
『似た者同士』
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