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僕の見つめる先には何時もキミがいた。

作者: 七瀬

『何時からだろう?』


何時も僕の視線の先に何時もキミがいた。

それはどんな時も、必ずといっていいほどキミがいる。

僕の名前は 『俊也』29歳独身、彼女いない歴1年半。


1年半前に付き合っていた彼女とは、性格もよくて一緒にいて楽しかった

んだけど......? 僕の仲がイイ友達を好きになったとかで僕はフラれた。

しかも? 一方的に突然! 言われた形で僕と彼女は終わった。


恋愛って? そんなモノなのかなと感じてしまった。

それから、僕は彼女を作っていないし友達ぐらいならいいけど......?

恋愛をする気がしなかった。


まぁ、あんなフラれ方したらそうなると思う。


でもそこから、僕の知らない女性が僕の視界に入ってくるようになる。

はじめは、偶然入ってきているんだと思っていた。


でも、それが何回も何回もだと......?

なんだかおかしいと思うようになり、僕は彼女に話しかけようと近づくと...?

彼女は僕から逃げて行くかのように、話すことも出来ない!!!




そんな彼女と僕の奇妙な関係が半年ぐらい続いていると......?

彼女から、やっと僕に話しかけてきた。

しかも? 僕からしたら意外な言葉を言われる。


『あなた! 何故? 私の視界に入ってくるの? 私の事を付きまとってる

んですか??』

『えぇ!? そんな訳ないじゃん! キミこそ! なんで僕の視界に...?』

『えぇ!? 私に付きまってる訳じゃないんですね? ごめんなさい。私てっきり

あなたは、私を追いかけまわしているんだとばかり......。』

『僕もごめんなさい。てっきり僕の事を好きなのかと......? 何時も必ず僕の

視線の先にキミがいるから。そうかと......?』

『じゃ? お互いそう思ってたって事なんですかね?』

『そうなるね~』

『なんか? 嘘みたいな話ですね? こんなに会うことってないじゃないで

すか? 思い切ってあなたに話して良かった。』

『僕も謎が解けて良かったですよ~』

『じゃ~ また!』

『じゃ~!』



僕たちはこうして分かれた。

でも、気になってることがある。

最後の彼女の言葉だ!


『じゃ~ また!』って? また会うからって事かな??



そんな事を考えていたら......?

やっぱり、また彼女と会った。

しかも? 今度は僕に直接話しかけてきた。


『また、会いましたね?』

『そ.そうですね? キミはまた僕と会うと思っていたの?』

『まぁ、そうですね! これだけ会うんだから、また会うだろうと思ってい

ましたよ~! いや? また会いたいなって思っていたかな?』

『実は僕もです。』




僕たちはこれがキッカケで付き合いだしました。


それと? これは彼女と付き合いだしてから聞いた話。


『実は私、あなたの事狙ってたの? どうしても付き合いたくて......! 

でもなかなかキッカケがなくて、だからあなたの視線の先にいればチャンスが

巡って来るかなと思って...ごめんね。なんか? 怖いよね!』

『いいんだ! 知ってたよ。普通こんなに同じ人と会わないから~! なんか?

おかしいなと思ってキミを見ていたし、、、それに気になってたから! キミ

と付き合えて嬉しいよ。』

『バレてたんだ! でも私も嬉しい!!!』



僕たちは、お互い変わり者なのかもしれない!

『似た者同士』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言]  友達に大事なものを奪われる、よくありがちなシチュエーションです。
2018/01/22 22:10 退会済み
管理
[良い点] 可愛らしい物語でした。お互いに様子を見ながら、近付いていく姿が、滑稽だけど愛しくなりました(笑) 七瀬は愛情の豊かな人ですね♪読む度に、温かい気持ちになります。次回作を楽しみにしています!…
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