事の発端(2)
「コンビニもうちょいだな、それにしても寒すぎだろう。もうすぐ年末だっていっても流石に雪は勘弁だ。」
玄三は、背中を丸めながら白い息を吐きながら辺りを見渡すと、疎らだが残業から帰って来たであろうサラリーマンも歩いているのが見える。
その間もサイレンは鳴り響き、段々と大きく聞こえるようになていた。
(なんかサイレン段々と近づいてねぇか?お!あの角右に曲がったらコンビニだな)
そう思いながら、コンビニのある角に差し掛かった所だった。
キキィィィィィー!
猛スピードで白い車が曲がって来たのだ!
「はぁ!!!?あっぶnっ!!!」
玄三は咄嗟のことに驚いたが何とか横に避ける事で衝突は回避できたはずだった。
だが、この避けた所が良くなかった。
「ぐっ!があああああ!」
凄まじい轟音が鳴り、その直後に胸・腹・手足に激痛が走り玄三の体は後ろに吹き飛んだ。
玄三と車の衝突は回避できたが、猛スピードと雪スリップした車と電柱との衝突は避けられなかったのである。
車が電柱と衝突した衝撃で大破し、部品が凶器となって飛び散った。
そして、玄三が避けた方向に飛んでしまったのであった。
その直後、追跡していた警察車両が角を曲がってから事故に気がつき停車し警官が飛び出して来た。
「大丈夫ですか!!!?君!!おい!出血がひどい救急要請して!おい!しっかりしろ!まだ助かるぞ!大丈夫だ!すぐ救急車がくるからな!がんばれ!おい!おい!」
「が・・・ぐ?」
(え?いてぇなにこれ?は?わけわかr・・・)
車の部品が突き刺さった痛みと吹き飛ばされた衝撃の痛みで意識が朦朧とし意識を手放してしまったのだった。
辺り一面血が飛び散り、雪で白く染まった街は血で赤く染まり喧騒に飲み込まれていくのだった。




