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そりゃ熊かい?
むかしむかし
あるところに
おじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは朝から山へ猪狩りに、
おばあさんは猪鍋の支度をしておりました。
鍋の具材は少なく、小ぶりの芋と草の葉が鍋の中で申し訳なさそうに漂っています。
「最近は、日照り続きで野菜もろくに育たんし、獣もへったのぅ、爺さんが兎でもとってきてくれるといいんじゃが・・・」
と、おばあさんは1人鍋の火に蒔きをくべながら呟くのでした。
っそうすると、日も暮れ出した頃、
おじいさんが茶色の物体を掴んで帰ってきました。
そして、
「婆さん今日は熊鍋だ!」
と、告げました。
それを見ておばあさんは告げました。
「そりゃ熊かい?」
とね。
「離せ糞爺ぃぃぃ!俺は熊じゃねぇ!テディーベアーだぁ!」




