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 支部長に、一番聞きたいことを聞く。

「明日のミッション、終了予定時刻は本当に19時半でいいんですね」

 しつこい、と言われようが明日の終了時間はオレにとって最優先事項。


 ◎家に帰る

 ← その前にバスに乗る 

 ← その前に美苑に寄ってケーキを受け取る。

  無理を言えば(以前一度やってしまったが)美苑は最悪夜の9時まで待ってくれるはず 

 ← その前は電車に乗っている

 ← そしてその前に現地解散ならば関内から電車に乗っている。

  もし親切なスタッフがいたら、会場からタクシーを呼んでくれるかも知れない。時間にもよるが、そうしたらこっそり美苑までタクシーで帰るのもいい。


 計算上は、全く問題はない。


 支部長もなかなかのテダレ。何度同じ質問をしようが、初めて聞いたような顔をして答えてくれる。

「大丈夫。彼らがホテルに入って書斎に侵入するのが、マオ・ライ大人のスピーチ18時からに合わせた。作業は長くて40分、短くて10分、ホテルを出るのが10分、敷地から出るのが遅くても18時50分、全て終了してキミがデータを手に入れているのが19時。それ以降はいつでも退場可、と設定している」

 何度も三人でタイムスケジュールと装備の確認をした。何度も、といってもシヴァは数値関係では呑み込みが速いし、ルディーも体調に関わらず覚えはいい方だからあまり心配はしていない。

 それに、さすがに熱に浮かされている今夜は、あまりしつこく確認をしても逆効果だろう。そう判断して比較的さっくりと打合せを済ませる。


 一番の懸案事項は、盗み出すデータがどの程度の量なのか、そこだ。

 量が多ければ、そのまま持ち出す。

 少なければ、その場で撮影、またはコピーしてマイクロフィルムで持ち出す。マイクロフィルムならば、万年筆型のケースが用意できる、ということでその使い方もおさらいした。



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