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重大な事実。第三者の操作を防ぐため、ルディーとシヴァの両者の個人識別データと登録コードが記録されているのだそうだ。何か1つでもアクションを起こしていれば識別データ等は消えるが、まだ何もしていない状態なので、見る所でみれば個人情報を読み取ることもできるのだと言う。
「内容を消さねば。戻ります」万年筆のキャップを押しながら強くひねると、中で酸と金属が反応して、データは焼いてしまうことができる。
「いや」リーダーはルディーの肩に手をかけた。
「オレが戻る。あるとしたらどこに?」
「サンライズ・リーダー、やめてください」
「どこだ」
「多分、大きなデスクの下か、金庫の前」
ルディーは座ったまま、サンライズの目をみた。かなり充血している。
「行く前に、私を始末してください」
あごを上にむけて、のどをさらけ出した。
シヴァがまだ塀の向こうにいる気配がする。リーダーは声をころして
「先に行け、シヴァ。後は予定通り」
短く告げる。シヴァは何か言おうとしたのか、「あ」中途半端に声をあげたが、次の
「行け!」
の命令に素早く反応して、だっと駆け出した。
サンライズ・リーダーはルディーの頭を両手ではさみ、仰向けにこちらを向かせる。
「ルディー」目をみて話しかけた。それから本名を呼ぶ。
「ヨーナス、聞こえるか」
「はい」覚悟したのか、目をつぶった。




