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そのいち
不思議な不思議なある国で、ある王様は言いました。
「一番良い食事を、一番たくさん食べたい！」
王様は時々阿呆なことを言いましたが、たいていの場合、国民を思いやる良い国王でした。
そのため、誰もが王様に忠実で、誰もが王様に嘘をつかず、忠誠を誓っていました。
魔法使いの臣下達は、急いで王様の言う通りに、一番良い食事を、たくさん王様に用意しました。
一番良い食事を、たくさん食べ終えると、王様はまったりとした表情で言いました。
「まいう～」
…王様は、忙しい日でも、土曜昼のグルメ番組とＩＨＫ（いい国放送局）の連続テレビドラマは見逃しません。
ドラマの制作費が足りないと、自らＣＭに出演します。
笑顔で、手にはレモンを持って。
「皆さん、受信料払っていますか？」
