苦労人の癒し
「ふぅ・・・ったくコキ使いやがって・・・まあその分搾りとってやったけどな」
漸く探偵の手伝いのバイトが終わり、俺はバイト料を使って買い物をしてきた所だ。
思わぬ臨時収入のおかげで何時もより良い物が買えたぜ、ふふふっ。しょうがないな
俺も立派なシスコンだな。プリンでも作ろう、そして帰って来た妹達に食べて貰おう
俺はキッチンに向かい、そのまま卵やら牛乳やらプリンを作るのに必要な物を取りだした
そしてそれらボールに入れてかき混ぜていく・・・そう言えばもうすぐ姉が戻ってくるかもな
今の時間は・・・そう言って腕時計を見ると4:21となっているが俺の時計は
ワザと5分進めてある。いつも約束の時間には5分前に着くようにする為だ。
って事は4:16か
恐らく帰ってくるのは5:00だろうな。それまで・・・ヴァイオリンでも弾くとしよう。俺は
プリンを蒸し機に入れてタイマーをセットした。20分後ぐらいで良いだろう
俺はキッチンを出て自室に向かう、そしてベットに立てかけてあるケースからヴァイオリンを出す
思えばこいつとも長い付き合いだな。俺がこのヴァイオリンと出会いは親父にこのヴァイオリンを
押しつけられた事から始まる。その時からかなりの年代物だったが、定年に毎日手入れをしている。
それだけ思い入れが強い物になって来た、もう15年ぐらい使ってるかな?
そんな思い出に浸りながら俺は弓をもった、そして弦に当てて、弾き始めた
フフンフ~ン♪今日は良い買い物が出来たな~っと、あっどうも皆さんこんにちわ~♪
有斗の妻の凛だよ~♪え?まだ結婚してないだろって?そんなのどうでもいい!
私と有斗の結婚は決定事項なの!!!それより早く家に入ろうっと。玄関の扉を開けて、
家に入ると心が洗われる綺麗な音が聞こえてきた。これは、私は靴を脱いで2階に上がると
有斗の部屋からヴァイオリンの音が響いていた、。やっぱりだ、有斗が弾いてたんだ。
私達のお父さんとお母さんが再婚する前からヴァイオリンをやってたらしんだよね。
確か4歳の時からやってるんだよね、しかも完全なる独学。それなのにヴァイオリンの
勉強で外国に行ってた先生よりも上手いんだよね。あの時の先生は完全に石化してたっけな
あれ?音が止んだ。もう終わりなのかな?なら・・・ダイナミックお邪魔します!!
「あぁぁああああるうぅぅぅぅぅううとぉぉぉぉぉおぉおおおおおお!!!!!!」
いきなりドアが蹴破られたかと思ったら、姉が襲いかかって来た!!?
「こんの駄姉がぁぁあああ!!!!」
飛んできた姉の肩を掴み、そのままボディに腕を回し、背中からベットに叩きつける!!!
「はうちっ!!?」
「何やってんだ!!?まだドアの留め具壊しやがって!!それを毎回毎回誰が修理してると
思ってやがんだぁぁあああ!!!!!」
姉に馬乗りになる形でそのまま、逆エビぞり固めにしてやる
「いててててててて!!!??ギブギブギブギブ!!!!!ごめんなさいごめんなさい!!!
しっかり反省してるから許してぇぇぇぇぇえ!!!!!」
「いいや!!今度という今度は許さん!!!成敗してくるわぁぁあああ!!!」
「ぎゃあぁぁぁぁあああ!!!あっでも気持ちよく・・・ないよ!!!?激痛だぁぁあああ!!!
こんなの気持ち良いとかドMの人達ってどういう頭してるのよぉぉぉお!!!!!!
何所が我々の業界ではご褒美なんじゃぁぁああ!!!!!!????」
「大丈夫!変態という枠組みじゃ姉さんも負けてねぇよ!!」
「嬉しくなぁぁああい!!!!」
まだまだぁ!!!「お兄ちゃん、お楽しみの所今良いかしら?」ん?おお、我が愛しの妹の雷子が
制服姿で俺の部屋のドアの近くにいるではないか
「なんだ?ちょっとおれはおたのしみちゅうなんだけどねぇ!?」いててててて!!!
「ああ、冷蔵庫に入ってるプリン食べても良いって聞きに来ただけだから」ぎゃぁぁああ!!!
「ああいいぞ、お前達の為に作ったんだから」のぉぉおおおおおおお!!!!
俺がそう言うと雷子は頬を赤くしながら、そっぽを向いた
「そ、そう、じゃじゃあ、有りがたく貰う感謝してよね!!」ぁぁあああああ!!!!
「はいはい」にょほほぉぉぉおおおお!!!!!
そして雷子はとっと1階に下りて行った。そして俺は姉を解放した
「はぁはぁ・・・容赦ないね有斗」
「あったりまえだ、じゃ俺は下に行くから。それと」
俺は姉さんの顔に顔を近づけた。そして額にキスを落とした
「へぇあ!?」
「お仕置き完了♪」
そう言って俺は逃げるように部屋を出た